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今週、Eちゃんの最後のレッスンがありました。
ピアノを辞めるとわかっている生徒さんにどのようなレッスンをするのか。
どの生徒さんのレッスンも、
毎回それぞれのカリキュラムに沿ったレッスン計画を立てて臨みますが、
レッスンはLIVEです。
生徒さんとのその場のやり取りの中で、
今までの自分の知識と経験を総動員し、
計画よりもっと良いと思うことが出てくれば変更することもあります。
今月のEちゃんの場合、
ピアノが弾ける楽しさと、
音楽が心を元気にしてくれること
を心に残して休養期間に入ってほしいと願い、レッスンの計画を立てました。
最後のレッスンが始まってみると...
Eちゃん好きなアニメの曲ではなく、
最近あまり進んでいなかったテキストの曲を練習してきたと、弾いてくれました。
そして、テキストのまだ合格できてない曲をどんどん練習し、
何曲も合格することができました。
翌日から練習しないのですから、ピアノの上達という点では、その30分がんばったところで、それはあまり意味のない事かもしれません。
その時弾けるようになった標題のない練習曲を、Eちゃんはもう二度と弾くことはないでしょう。
でも、頭で考えた計画とは裏腹に、
私はEちゃんの望むようにそのテキストの練習に最後の30分を使いました。
心が弱ってしまって
すぐ投げ出しそうになるEちゃんの気持ちを支え、
できたらしっかり認め、一緒に喜び、
もっとやろうという気持ちにさせる
繰り返し。
これまでに私と築いた信頼関係を
しっかりかみしめてもらうことで、
無理と思っていた課題も
一つ一つ乗り越えていけることを
確認してもらう。
そんな30分になりました。
『Eちゃんが自分の子だったら、今どんなレッスンをしてもらいたいか』
という想いが潜在意識にあり、
ピアノ教室ではありますが、ピアノの弾き方よりも
「Eちゃんを支えてくれる人を信頼し、
心を強く持って大きく成長してほしい。」
という願いを優先させることになりました。
Eちゃんなら、
きっとそうなってくれると信じています一