形見分けの品 | 水彩とパステルのアトリエ「マリンカ」 小泉彫ブログ

水彩とパステルのアトリエ「マリンカ」 小泉彫ブログ

これがパステル?!
と息を飲む…その繊細さと迫力に
大切な人からの優しさに気づき
幼い日の勇気を思い出す
そんな自分の心と向き合えるパステル原画のオーダーをお受けしています。

パステル教室も随時リクエストをいただいて開催します!



国立のパステル作家&講師マリンカです。


先週末 実家に行って来ました。


私の実家のお隣にはいとこの家があって

親戚同士でお隣さんでした。


18年間 いとこ家とずっとお付き合いしながら

の楽しかった生活。


月日は流れ 叔母もいとこ夫婦も亡くなり

代替わり。


この度 いとこ家を手放すことになり

お別れ会がありました。


その家が建つ前から隣に住んでいた私は

建築中のその家が 遊び場だったのです。


いとこは1級建築士で 私の家と自分の家を設計して

いました。


家に残されていたものから形見分けにいただいてきました。




おばが 趣味でずっとやっていた「はり絵」


とても見事な作品ばかりで

いつも憧れていました。


全てのパーツは手でちぎって作ります。

美しい和紙のみを使った味わい深い作品です。




建築士だったいとこが愛用していた

円形ステンシル


いま パステルと描くときに私も使っていますが

同じものを自分も使っているんだ・・・と

感慨もひとしお。


そして 実家を設計する時にも使ってくれたもの

なんだと思うと じわっと来ます。


いずれ 母がいなくなったら

私の実家もなくなるようです。


1つの時代が確実に幕を閉じるのですね。


かなり 寂しいですが


これが「生きていく」ということなのですね


「生きているものは前に向かって進む」ことができる


それは 本当は当たり前ではない

とても幸せなことだと実感しました。


そして 私は子どもたちに何を残してやれるだろう?


改めて考えてみようと思いました。