おはようございます
友人に「息子がいるなら必見よ!」
とお薦めされて観てきました。
「私の、息子」
親の愛を子どもは知らず、
子どもの苦悩に親は気付かない。
本当の“親子のかたち”を
探し求めるふたりに訪れた、奇跡の瞬間とはー。
___公式サイトより引用
子離れできない母親と
自立できず交通事故で子供を死なせた息子
親子の葛藤が描かれています。
ベルリン国際映画祭にて金熊賞を受賞。
ルーマニアの映画はいまもっとも注目されているそうな。
とても深い映画でしたね。
母子の会話のシーンでは思わず
「これ・・・どこかで見たことがある」
そうだ 私の母と兄だ・・・・
背筋が寒くなりました。
私にも息子がいるので
母親の気持ちがよ~~~~くわかる部分も多々あり
複雑な心境になりました。
「親は子供に期待するものなのよ」という母親の
言葉
そうだ、そうなんだけれど
その期待が子供をつぶしてしまうのだ。
私にも子供だった時期があるのでわかる
(当たり前?)
母親の期待に沿うように必死になる
でもそれが出来なかったときの
母親の落胆ぶり
私が悪いことをしていると思いこんでしまう
映画を見ながら
母親としての気持ちと
子どもとしての気持ちが交錯する。
自分が親になったので
「親は期待してしまう愚かな生物」だと
いうことがわかった。
期待してしまうのはどうしようもない
押しつけだけは絶対にタブーなのだと
いうことが子供の成長とともにわかる。
この映画の母親は
息子が30歳になってもそれが理解できない
(したくないのかな)
子どもの心の声を聞くことができない。
その根本には「息子を信頼していない」、
根拠がなくても
「私の子供だから大丈夫だ」という思いが
ないのだろうと思った。
そしていつも思うのは
映画の和製の題名がとても残念なこと
原題は Child Pose (胎児の体勢)
これが 和訳の題名になると「私の、息子」
になってしまう。
Child Pose(胎児の体勢)とは
子どもが母親の胎内で丸まっている姿勢。
親が子を育む愛情が、実は子どもを窒息させていること、
親が子供の人格形成に傷跡をあたえているという、
現代社会の抱える普遍的なテーマ
なのだという。
Child pose__私の、息子
みたいに副題にすればいいなあ
と思うのだ。
「アナと雪の女王」だって
本当は Frozen
(娘は Frozen 観てきたわ・・・って言ってた)
原題にはちゃんとその映画の主張がある
伝えてほしいものだ。