絵を描く・伝えるということを考えてみました | 水彩とパステルのアトリエ「マリンカ」 小泉彫ブログ

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こんばんは


今日は暖かくて良いお天気でしたね~。


パンダの段ボールを一つずつ空にしているマリンカです。


今日は「絵を描く・伝える」ということを

真剣に考えてみたいと思います。


右上矢印右上矢印右上矢印の絵は 息子が小4の時に描いたものです。

(Miffyじゃないよ・笑)

息子は小1の時に

とある女の子に「下手な絵~~!」と

大勢の前で言われて凹んでしまったそうです。


傷ついてしまった息子はアンバランスになり

学校で描いた絵を私に見せませんでした。


そして小3から上海のインターナショナルスクールに

通い出しました。


インターに変わってから1年ほどたったころ

この絵を嬉しそうに見せてくれました。


私 泣きました。


そして凄い絵だなと思いました。


もちろん 上手じゃないです。


基礎なんか習っていないんですから。


でも 息子の荒んだ心を立ち直らせてくれたんです。


これが教育の力・絵の持つ力なんだと

思います。


こんな風に自由に描くことを

日本の学校の絵の時間に教えてもらっただろうか?


楽しんで描くことを伝えてもらっただろうか?


「太陽はね、赤なのよ」

「もっとはっきり濃く塗った方がいいわね」

こんな感じでした。


ちなみに西洋人は太陽を「赤」では

描かないとインターの先生が言っていました。



描きたいように描く


それが下手くそでも


基礎がなっちゃいなくても


自分の魂が喜ぶために描く


これが「絵を描く」ということなのでは

ないかと痛感しています。


誰かがとても魅力的な絵を描いている


美しいと思う


どうやって描いているのか知りたくなる


私は自分が知りたいと思ったら


「どうやっているんだろう?」とまず自分で考えて

やってみる


それでもわからなければ教えてもらう


お料理なんてまさにそうですね。

先ずは美味しいお店で食べてみる


自宅であれこれ試してみる。


でもどうしても 満足の行く味が出せない


習いに行く


でも、どんなにがんばってもオリジナルと全く同じには

ならない


なぜなら 絵もお料理も 

そこに描いた人・作った人の「心」がこもるから。



その人だけの「思い」がこもるから。


和みアートは「模倣」とよく言われます。


模倣であっても そこには「心」があるのです。


人が作り出すものすべてに「心」があると思います。



絵に対する考えかたはひとそれぞれで

いいと思います。


「芸術の域」を目指す人たちは


模倣なんて練習

人目に触れさせるものではない

模倣はプライドのない者がやることだ


気の遠くなるような鍛錬を積んでいくことでしょう。


絵だけでなく 音楽も ダンスも「芸術の域」を目指すなら

当然でしょう。


それが芸術のプロですから。


和みアート講師が目指しているのは「芸術の域」では

ないように思います。


息子の傷ついた心を癒し、立ち直らせてくれたような

そんな体験を ひとりでも多くのひとにしてもらいたい。


パステル画を描いているそのひとときは

嫌なことも忘れて集中できる


そんな瞬間を共有する


それを目指していきたいと思うのです。




絵は心を表す


技術や「こうあるべき」ではなく

「心」を伝えることが 

一番大切なのではないか






みなさんはどう思われますか?