周りは若い女性たちばかり。自分と同年代の子たちがワイワイとおしゃべりする声を聞きながら、私はまるで異世界にいるような気分でした。でも不思議と、そのエネルギーに紛れていると安心感があったのです。

出雲大社は縁結びの神様で有名ですよね。

この場所に足を踏み入れると、恋愛成就を願う若者たちのエネルギーで時々立ちくらみを起こし、倒れそうになったことがあります。

『早く結婚したい』『彼氏が欲しい』『彼とうまくいきたい』

その思いのエネルギーは、非常にわかりやすいんです。渦を巻いていて、時に圧倒されて気絶しそうな気持ちに。願いの強さが空間を満たしていくのを、まるで目に見えるように感じることができました。

幸せになりたいと強く思うことには、とてつもなく大きな力があるのだと、あの頃感じました。そして、どうしたらそんなに夢中に人を愛することができるのか、羨ましくも思ったのです。自分には見えていても触れられないガラスの向こう側の世界のように。

ホワイトエネルギーとブラックエネルギーがくっきりと見える空間。光と影が織りなす目には見えない波動が、私の目には色彩を伴って見えていました。占いブースの周りにも同じようなエネルギーが渦巻いていたのです。

ワクワクとした恋愛の始まり 
— 淡いピンク色の気泡のシャンパンのように

片思いで切なく苦しんでいる、
誰かに愛されたい思い
— 青紫色の重たいもやのように

複雑な恋愛で誰にも言えないような思い 
— 灰色と赤の入り混じった霧のように

やきもちや嫉妬で苦しむような思い 
— 濃い茶色の錆びた釘のように

愛してる人に振られて、行き場のない思い
— 漆黒の渦のように

本当に心の底から人を愛するという思いは宝物のようなもの。あなたにとって大切だから苦しくもなります。うまくいかなければ、愛する気持ちが強いほど、ときにこの世の終わりのような地獄の暗闇に投げ込まれたようになります。

『消えてなくなりたい』

そう、深い悲しみに陥ってしまう人も、前世に自死を経験している人は過去生と重なります。わたしたちのスピリットはとても根深い複雑な過去生の思いが刻まれて、前世の魂の記憶に影響されやすいのです。

自分で自分を苦しめるつもりもないのに、心当たりもないのに、気分が沈んでしまう症状にもなります。また宇宙にもブラックエネルギーが存在しています。地球上にもあります。

いま、物凄く増えています。

小さな私たちの心のエネルギーは、日本や世界全体、地球から宇宙へと繋がっています。ブラックエネルギーが増えると、自死する人も増え、自然破壊、紛争へと破壊的な悪魔のエネルギーに包まれることになるのです。

ブラックホールに吸い込まれて命の危険にも及びます。自分が自分じゃない感情になる。消えてなくなりたいと思うときは、

『わたしは、幸せになるため 生まれてきました』
『前世のわたしよ、ちゃんと 乗り越えるから大丈夫!!』

そう、言ってあげて欲しいのです。

悪魔は大切なものを失い苦しんでる人を見るのが大好物。怨んでしまったりすればそれに反応してあなたを悪魔化してしまうのです。ですから、恋愛で裏切られたり、憎しみに変わる感情で辛いときは、あなたの純粋に愛した感情を美しい宝物であると思っていただきたいのです。

誰のせいにもせずに、胸に手を当てて、お相手も自分も責めないで欲しいのです。その方が、あなたを幸せにするのです。

・:*+.・:*+.(ちょっと追加して話しを広げてしまいました)

そのエネルギーを感じながらも、人を愛する思いは、芸術作品そのものだと思ったのです。この感情に私たちは良し悪しでジャッジしてしまいますが、どの感情も自然に感じる自然物質の一部なのです。

そして、そのエネルギーは私には無縁なものと思っていました。でも不思議と、その苦しみを癒してあげたいという気持ちが心の底から湧いてきたのです。あの頃は、私がスピリチュアルカウンセラーになることを、魂は既に求めていたのかもしれません。

全く無意識でしたが、今振り返ると「なるほど」と思います。また、スピリットは、未来の地図を示すもので、心の底から感じる感覚を、ときめきや、心が踊る、高鳴る、そんな感覚で、既に知っていて、教えてくれるのだと感じたものです。

そんな、目に見えないものを見る力は、大変苦労もありましたが、いまとなっては、生かされていることに気づかされました。視えないものを見えるように、毎日奮闘したのは、この本を作るためのものでもありましたが、不思議と私自身が癒されていくのでした。