広島 三瀧寺 空海さん




きのうのこと。
懐かしいお客様との再会に、心が温かくなりました。

「Rinさん、お子さん、大きくなったでしょう」
「はい、今年の春、高校卒業します」

13年という歳月を感じさせる会話。こうして目の前でお話できることに、深い喜びを覚えます。

ずっと紹介制だけで、ホームページも持たず、宣伝もせずにやってきました。それは特別なこだわりがあったわけではなく、ただ、体がボロボロだった私に無理のない、自分らしい生き方を選びたかっただけ。

実は私、一度死にかけています。

8000万円の借金をようやく返し終え、これからは私の人生が始まる、そう思った矢先。妊娠中の身で意識不明となり、救急車で運ばれたのです。

産後は半年間寝たきり。微熱は数年続き、毎日鎮痛剤を飲む日々。肺炎を何度も繰り返し、薬の後遺症で全身が震え続けることもありました。

でも、気がつけば25年。
今では体も元気になり、50代から私の青春だと、さまざまなことにチャレンジできるようになりました。本を出版できたことも、私にとっては大きな喜びです。

カウンセリングの席で、私はめったに自分の話はしません。でも実は、誰にも負けないほどの「不幸自慢」ができるんです。ただ、深い闇を見てきたからこそ、今、本当の光の話ができるのだと思います。

この世界には、目に見えないエネルギーが存在します。光と闇、それは私たちの心の中にも。闇から目を背けるのではなく、しっかりと向き合うことで、本当の光を見出せるのです。

今、世界の混沌に胸を痛める方も多いでしょう。SNSで発信する人もいれば、静かに胸の内に抱える人もいる。でも、私たちには必ず内なる光があります。


それを、カウンセラーとして、そして一人の人間として、皆様にお伝えしたい。この本には、そんな私の願いが込められています。




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