『言葉の魔法 - 小説から学んだ、
心に響く表現の世界』


私たちの周りには、目に見えない大切なものが溢れています。自己啓発本から哲学書まで、それを説く本は数多くありますが、私が本当の「見えないものを見える形に変える魔法」を見つけたのは、意外にも小説の中でした。



以前の私は、小説にそれほど興味がありませんでした。毎日のように自己啓発本に触れ、Audibleで様々な本を回すように聴いていました。そんなとき、ボス(編集者さん)から「絵が思い浮かぶように、文章を書く 」という言葉をもらいました。その一言が、私の中で大きな問いとなったのです。




どうすれば言葉が絵に
       変わるのだろう?



考えた末に、その答えを探しに向かった先が、小説の世界でした。文字の連なりだけで、登場人物の表情や仕草、その場の空気感までも鮮やかに描き出す。時には胸が高鳴り、時には静かな感動に包まれる。まるで作者が優しく手を取って、物語の世界へと誘ってくれるかのように。




それは、日常の何気ない会話にも通じる芸術だと気づきました。



友人との立ち話も、家族との食卓での会話も、ちょっとした出来事の報告も、実は小さな物語になりうるのです。大げさな表現や飾り立てた言葉ではなく、自然な流れの中で、相手の心に情景を描けるような、そんな話し手になりたいと思うようになりました。

作家たちは、色彩や質感、空気感、そして何より感情を、どのように言葉で紡いでいくのか。それぞれの作家が持つ独特の表現方法を学ぶことで、私自身の言葉も少しずつ豊かになっていくのを感じています。


この気づきは、私にとって新しい扉を開いてくれました。

今では、誰かに何かを伝えるとき、その場面や感情が相手の心に映像として浮かぶように、言葉を選ぶようになりました。それは決して難しいことではありません。



ただ、心を込めて、相手の目に見えるように語ればいいのです。


そうして紡がれる言葉は、きっと誰かの心に、小さな物語として残っていくのではないでしょうか。



ここで、わたしの

大大大好きな、小説を紹介します。


なんとも言えない こころの中を

アンニュイに表現しているのです。

まさに

『絵が思い浮かぶ様に』 

か詰まっている。

素晴らしい作品です。


https://www.audible.co.jp/pd/B00YTC1BVM?source_code=ASSORAP0511160006&share_location=player_overflow