2022年が始まって10日経ちました。
昨年拙ブログにお立ち寄りくださいました皆様本当にありがとうございました![]()
コロナ旋風がまた吹き荒れ怖ろしいですね![]()
お正月に箱根駅伝をテレビで見ていました。
テレビでの観戦をお願いしますとあれだけ言われていたのに、スタートの読売新聞社前に大勢の人集まり、「がんばれーっ」と大声が聞こえていました。
応援したくなる気持ちはよく分かりますが、このコロナ禍どうしてテレビ応援ができないのかなぁと腹立たしくなっていました。
そしたら案の定、このことが原因ではないですが、コロナ感染者数増大![]()
ついに東京宝塚劇場花組公演ついで東京フォーラム雪組公演、関係者にコロナ感染が見つかり、公演は休演が入ることになりました。
とてもショックです![]()
花組公演は7日に今年初めての観劇をし、お芝居では両方おとがめなしの結末に嬉しくなり、ショーでは華やかで花組らしい素敵さにうっとりし、ライブ配信を申し込もうと思っていました。が、どうなるか分かりませんね![]()
新年早々愚痴っぽくなり申し訳ありません![]()
昨年12月に読んだ本のアップです![]()
64)瀬尾まいこ著『傑作はまだ』
加賀野庄吉は大学在学中に文学賞大賞受賞し、ラッキーなことに小説家として生計を立てることができ、自宅にこもりパソコンを相手に小説を書く日々を送っている。
そこに息子永原智が突然現れ同居することに。
智は1回だけ関係を持った永原美月との間にできた子供。結婚はせず毎月養育費を送ることと智の写真付きの受領書を受けることで話がついていた。
智の同居で混乱する庄吉だったが、いつの間にか智のペースにはまり、今までおろそかにしていた他者との交わりも加わり庄吉の生活も変わっていく。
庄吉と智の関りが面白く、涙を流しながら笑った。
今まで関心なく過ごしていた両親や美月や近所の住人とかかわりを持つことになった庄吉の変化を笑いながら読み進めた。
瀬尾まいこさんらしい軽い感じで人の優しさを思う存分満喫できる物語だった。笑って泣ける私の好きな分野。
本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』ですっかり人気作家となった瀬尾まいこさん。
これからの活躍が益々楽しみです!
65)彩瀬まる著『草原のサーカス』
片桐依千佳(いちか)と仁胡瑠(にこる)姉妹。姉依千佳は製薬会社から医科大学へ非常勤講師として出向し、高血圧症治療薬の研究をしている。妹仁胡瑠は自宅でコツコツとアクセサリーのデザインをしている。それぞれ成果を上げながら自分の道を邁進していた。
しかし、依千佳は論文の臨床試験の結果に捏造があるとの疑惑が起き逮捕され、仁胡瑠はデザインしたアクセサリーの販売に力を貸してくれていた元マネージャーのスト―カーをしたと叩かれる。
栄光からの転落⁉
2人の苦悩とそこからの新たな人生。
姉妹でもまるで得意なものや考え方が違うが、決して仲が悪いわけでも無く、しかし助け合うわけでも無い。
この個性的な姉妹の在りようが面白く、それぞれが新たに自分の道を進んでいく様を頼もしく感じ、平穏な気持ちになって読み終えることができた。
66)譽田亜希子著『ときめく縄文図鑑』
縄文女子(女史?)と呼ばれている譽田亜希子さん。縄文愛に溢れた文で綴られた土偶や土器の写真が満載の本書。
図鑑と名付けられているだけあって写真の多さはもちろん、土偶や土器、その他の遺物の解説がとても分かりやすく楽しかった。
この本欲しい!と購入に取り掛かったのですが、品切!(電子図書は買えます)
残念![]()
本って欲しい時に欲しい本が案外手に入らないですよね。
出版社は図書館を目の仇にしていますが、読みたいときに読みたい本を提供できるのは結局図書館だけじゃないのかなと思ってしまいました。
千葉県は貝塚が日本で一番多い県なんです。私は市の縄文博物館で解説ボランティアをしているほど縄文好きです。好きが勝って遺物をじっと見てしまうばかりなんですが、もっと知識を増やさなければと反省しています。
この譽田さんのように楽しく読める本がたくさん出てくればうれしいなぁと思っています。
67)小野寺史宜著『天使と悪魔のシネマ』
“少し怖くてどこかあたたかな、「運命の舞台裏」”新聞広告のこの一文に惹かれて読んでみました。
短編10編からなる短編集と思いきや、最後の10編目ですべてが繋がる構成。
それぞれ1編は誰かが亡くなる物語でそれには天使と悪魔が関わり合っているというもの。
1編ずつはそれ程面白いと思えなかったが、最後まで読み切ってやっと面白いと思えました。
不思議な感覚を覚えクセになるかも・・・・
68)水野梓著『蝶の眠る場所』
すごく読み応えのある小説でした。
著者水野梓さんは報道記者で、ニュース番組のデスクであり、報道番組のキャスターをしておられるようです。
だからこの小説が書けたのだと私は思いました。
小学校の屋上から転落した小学生。
罪は認めないけれど死刑は受け入れる死刑囚。
テレビ局で記者をしている榊美貴。
彼女の元に小学生転落の報が入り取材することになり、そこで小学生の母親を知り、その母親の育ての父親の死刑を知り、冤罪事件の真相解明に乗り出すことになる。
彼女が辿り着いた事実は・・・・。
死刑と冤罪切っても切れない繋がりがありますね。
死刑で一番問題になるのは冤罪。
私は死刑が無くなるのは犯罪が増える原因になると思っています。
そして死をもって償うことも必要ではないかと。
年末の忙しい時間に読むことがやめられなくなってしまった小説でした。