読書それから4 | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

今年の読書備忘録は今年のうちに書かなくては(*_*;


51)永井するみ著『カカオ80%の夏』

大学付属高校に高校から入学した17歳三浦凪が、夏休みに友人雪絵を探すことに。そのことで遭遇する事件の数々。

凪は群れないで一人で立っていられる自分が気に入っているという女の子。そんな凪がなかなか魅力的で、いいなあこんな子と思いながら読み終えた作品でした。


52)土屋浩著『こいすてふ』

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

百人一首の壬生忠見の歌です。

歌会での勝負に負け落胆のうちに死んでしまったという逸話があります。

女子高生御厨紀伊が平安時代にタイムスリップ!そこで出会った壬生忠見。

彼を死なせないため奮闘する紀伊!これって恋?

思わず泣けてしまった平安人と女子高生の恋。大好きです!こういう物語。


53)笹生陽子著『空色バトン』

男子高校生の兄と小学生の妹の兄妹の母が突然死んでしまうというところから物語は始まります。

母の友達、母自身などのそれぞれの物語が色のついた題名の短編として綴られてゆきます。

それぞれの物語の底に温かいものが流れていて気持ちのいい読後感でした。


54)佐藤万里著『ようこそカズ先生』

正社員採用の条件が島根県大田(おおだ)市の市民ミュージカルを成功させること。小国和昭はミュージカル劇団に身を置いていたことがあるということでそんな条件が課せられたのですが・・・。

石見銀山を題材にした市民ミュージカルを市役所の頼子の協力を得ながら困難・挫折を味わいながら奮闘する様を書き綴ってゆきます。

結果は分かっていてもやはり最後に感動して泣いてしまう作品でした。