『先生のお庭番』読みました | shiratsuyuのひとことがたり

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朝井まかて著『先生のお庭番』読みました。


先生とはシーボルトのこと


お庭番という書名から忍者を想像してしまった私ですがお庭番とは園丁のことでした。


長崎の出島に薬草園を造ることを思い立ったシーボルトの依頼を受けた長崎の植木商がつかわせたのが15歳の熊吉。


砂地の出島で薬草園を造るという大変な作業から始まって、日本の植物をそのまま船で欧州まで送るといる途方に暮れるような仕事まで任されるようになる熊吉の成長物語といっていいでしょうか。


とても面白く興味を持って最後まで読み通しました。


シーボルト事件の時のことはさすがに怖かったです。

熊吉もひどい拷問に遭います。


シーボルトの国禁地図持ち出しの真相は分からないままですが

植物好きには間違いないと思います。


この小説に出てきたシーボルトの言葉を・・・

「剣より、花を」