少し前に読み終えていましたが、暑くてパソコンの前に長い間座っていられなくて今となってしまいました。
東野圭吾著『聖女の救済』読みました。
ご存知ガレリオこと湯川学が登場し、見事な謎解きを!
犯人探しとアリバイ崩しの両面から楽しむことのできた作品でした。
毒殺の毒をどこに仕込んだかを解き明かすのに湯川先生大活躍!
東野作品は面白いです。
決して飽きさせないで最後まで読ませます。
東野作品が100年残るかと問われれば???ですが、現時点では面白さNO.1だと私は思います。
この作品で心に残ったのが
筋とは離れてしまうのですが
事件のあった家に検証のため向かう時に刑事に話す言葉
「穴を掘っていたら恐竜の骨が見つかった。学者たちは骨についていた土をきれいに取り除き、巨大な恐竜の骸骨を作り上げる。だけれども学者たちは大きな過ちを犯していた。2000年ある研究グループが掘り出した化石の土を取り除かず、そのままCTスキャンし画像にしてみるとそこに現れたのは心臓そのものだった。それまで捨てていた骨格内部土は生きていた時の形をそっくり残した臓器などの組織に他ならなかった。」
「無駄なものだと思って取り除かれた土にこそ、最も重要な意味があった。」
何と含蓄のある言葉でしょうか!
今は遺物洗浄の際も周りの土はきちんと保存されています。
こういう事を知ることも東野作品の楽しみです!