『Masato』読みました | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

熊本地震がなかなか治まりません。


死亡者が増えて、被害状況も悪化しているようです。


こういう時って、自分に降りかかっていなくても何もする気にならないです。



宝塚月組全国ツアー公演も心配です(>_<)



でも本を読み終えたので(一応備忘録なので)書いておきたいと思います。


岩城けい著『Masato』を読みました。


Masatoはこの小説の主人公。


漢字で書くと“真人”12歳。


父親の転勤でオーストラリアへ。


両親の英語が話せると将来有利だと理由で現地の小学校に入学することになります。


初めはからかわれたりイジメられたりケンカをしたりしますが、子供独特の吸収力で見事になじんでいきます。


なじめないのは母親で、子供同士が英語でしゃべっていると家では英語禁止にしたり、日本語がおぼつかなることを心配し日本語補習塾に通わせたりします。


Masatoのことで両親の意見が対立し夫婦が険悪な関係になったりしながら物語が進んでいきます。


主人公のMasatoくんの成長には拍手を贈りたい気持ちがいっぱいになりました。


そしてMasatoが感じた疑問「英語はしゃべれても、いったい英語で何をしゃべりたいんだろう?」「しゃべるのと読むのとは全然違う」にはなるほどとうなずきました。



海外転勤なんてナントうらやましいと感じてしまいますが、その苦労も並大抵なことではありませんね。


現地にすぐ慣れることのできる人、なかなかな人がいますが、私はなかなかな人でとにかくコミュニケーション力が低い!


このMasatoくんの今後の小説も読んでみたいという気にさせられました。