奥山景布子(おくやまきょうこ)著『たらふくつるてん』を読みました。
この小説は江戸落語の創始者と言われている鹿野武左衛門の物語です。
時代は江戸時代初期17世紀後半になります。
京都で下手な塗師(ぬし)をしていた武平(武左衛門の本名?)が濡れ衣を着せられ、江戸に逃げてゆき、そこで菱川師宣の弟子たちと出会い、それがご縁で座敷や小屋で咄(はなし)を聞かせることに。が、その咄が生類憐みの令に引っかかりしょっ引かれ・・・。
波乱万丈の後半生が展開されていきます。
最後に大どんでん返しが!!
この奥山景布子さんもとても力のある作家さんだと思います。
歴史上の事実と小説として成り立たせるフィクションの混ざり具合が素晴らしいといつも感じています。
たくさんの資料と参考文献を読み解き面白い小説が誕生しました。
私は奥山景布子さんの小説が大好きで今まで刊行されたものはすべて読みました(^-^)/
この新刊も読んでよかったと思えるものでした(^^♪