この時期の6年生に教えていて痛感すること。
5年生の秋に習ったことがわかっていない子が本当に多い。
これは算数と理科についてですが。
実は5年の2学期で相当な差がついてしまうんですよね。
この差を取り戻すだけで入試にになってしまうくらい。
「割合」「速さ」の応用問題が出てくるのがこの時期ですが、
実感として、きちんとついていけてる子は全体の2割くらい。
その下の6割は、「分かってないのに分かった気になっている」
そして最後の2割は「全くわかっていない」
最初のグループはとりあえず、現時点では心配ないです。
(もっと踏み込めば、その後に習う「数論」「場合分け」がどれ
だけ理解できているか、で御三家を受験できるかどうかが決まり
ますが、これはまた次の機会に)
問題なのは2番目のグループ。
この子達は、特珠算の名前などは詳しい。
「××算,知ってる知ってる」
「□□と○○足して××で割るんでしょ」
「△△の時は和で、▲▲の時は差だよね」
こういうセリフは「分かっているつもりで分かってない子」からは
ポンポン飛び出すので要注意。
ダイヤグラム上で相似を用いて「時間」(あるいは「道のり」)を出す
なんて一見高度なことが出来るように見えて、実は「時間」「道のり」
「速さ」の関係がきちんと分かっていない。
あるいは「食塩水」が「水」+「食塩」である、というごく単純な
ことが分かっていないから、「ねえ、12%の濃さの食塩水ってことは、
水の割合は全体のどれだけなの?」と聞いても、ぽかん、としている。
これは怖いです。
ではどうするか。それはまた次回にしましょう。