これは、北海道のある小さな町のあまり知られていないホントのお話です。
この度そよ風さん、縁あって行かせて頂きましたのでアップさせて頂きます。



ある有名な町にある山の麓から、車で更に1時間ほど山中に入っていくと、地元の長老とお寺の住職さんと年に一度本州からの僧侶が魂をおさめにくるくらいで、殆ど誰も来ない霊場があります。
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私はちょっとしたキッカケでこちらに伺うことになり、行くにあたり前日からかなりの準備をして向かいました。
到底車が走るような道ではない道を車で走り、川を車で渡り進むと小高い場所にとても華奢な鳥居が見えました。

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そこをくぐり抜けるととても澄んだ水の沼があります。

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ここにとても悲しい実話が存在しました。



昔、この町のある地域に遊郭があり沢山の遊女が生活の為や事情を抱えて身売りをされていました。
働けるうちは朝から夜まで身を売られ、病気になったりトシをとって使い物にならなくなると、この山中のこの沼あたりに投げられたんだそうです。
つまり、うば捨て山!だったそうです。

でもこの沼の水。
実は昔から水質は温泉で、この町の水道水も温泉もこの沼が水源!!
つまり、遊郭の主人に投げてこい!!と命ぜられた使用人は、遊女があまりに可哀想で、せめて最期は治癒させてやりたいとこの場所を選び泣く泣く置いて行ったんだそうです。
ここを見付けた方が、名前もどこの出身かもわからない無数の遊女が哀れで、地元の住職と村の有志で慰霊をすることにしたそうです。

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沼の反対側には地蔵様がおられますが、顔はまるで優しい遊女の顔でした。
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そして、この沼は数百年たった今も濁ることなく、この町の重要な資源となり、更には目の病も治すと言われています。