セインは、ルブリス陛下を選んだアリスティアのこと、何も言わないつもりですね。
「で、お前はあいつと結婚すんのかよ、俺を置いて」って言っておいしい場面になるって期待してたのに、見事に打ち砕かれました……。
セイン、おっとなー!!!
ここまで大人に振る舞えるか普通!?
アリスティアがルブリスを選んだことにチクリとも言わないのは残念なんだけど、でも、そんなこと言える状況じゃなかったのかもしれないって思った。
アリスティアもルブリスを思ってること、一番近くで見ていたセインには分かってたかもしれない。だから、
「母上が言ってた穏やかな愛をもらえたらなって」
思っていたのかもしれません。
本当は炎のように燃え上がる想いでルブリスのことが好きでも、事情があって一緒になれないのなら、俺に穏やかな愛をくれよ、と。
でも、こうなってしまった今、ルブリスがアリスティアを好きなことはもう貴族の間でも周知の事実。自分にもあからさまな態度を示してきたこともある。同じ男としてルブリスの気持ちはよく分かっていたでしょう。
それならば、何か事情あって拒否していたアリスティアの心まで溶かしたなら、後は何も言うことはない、と。
この気色、懐かしいですよね。
覚えてるわ。
ここで、セインは何かを決意したのよね。
強くなって、アリスティアに絶対告白する、と!!母上のような穏やかな愛をもらおうと、決意したのかな。
一言だけだけど、57話、わくわくそしてハラハラ読んでましたよね。
天才と持て囃されていたのに、ルブリスに簡単に負けちゃって落ち込んで……ここで初めてセインがアリスティアの名前を呼んだのよね。
アリスティアも、回帰前のぼろぼろになった心を何とか取り戻して、騎士になる!という新しい目標に向かっているところでした。
まさか、こんな爽やかに(そしてあっさりと)終わるなんて思わなかったので、本当に不意打ちされた気分です。
もっとラブラブな二人、見たかった。
もっとセインやアレンとのハラハラも見たかったな。
でも本当に、可愛い少女漫画だったねこの物語は。
アレンは早々に身を引いてしまったけれど
セインとルブのバチバチの攻防はもう少しあると思ってた。
それくらいセインは良い男やった。だってもう普通に彼氏ポジだったし。
でもアリスティアは、セインとルブを天秤にかけたりしなかったね。
もしかしたらティアは、嫌だ嫌だと言いながら、心の中ではずっとルブだけを求めていたのかもしれない。
いやていうか、そうだよね。
アレンにだって、本当はなびいて無かったんだ。あそこにあったのは、紛れもない友情。最初から最後まで友情しかなかった。
セインにだって、ティアからの気持ちは紛れもない友情。
だから、アレンもセインも始めから望みは無かった。
ずっと、アリスティアは、ルブリスのことだけが好きだった。
好きだけど、あなたを愛しても良い事なんて何もないと、そう諦めようとしていたんですね。
でも、ここまで愛されたらもう、私も諦めるよ、と。あなたを拒絶することを諦めます。もう、あなたが私を好きだと言うことを、過去のあなたとは違うということを、認めるよ、と。
だから、私の心はもう素直にあなたのことを好きだと認めるだけなのだ、と。
▼大人になったねぇ
何頭身だこれ……
こんなに立派になって……涙が出るわね。
初対面の頃は剣を買いに行った先で出会い、なんかの拍子にめちゃくちゃ態度を悪くしてきたりして……意地悪言ってきたりして……
でも序列1位のおぼっちゃま。家柄も才能も、強さも、そして性格も申し分ない王子様。
こっちだって全然、ヒーローの器なのに。
もう、あまりにもセインの人気が高すぎて、作者先生もセインに愛着湧きすぎて、もうルブとティアの幸せな未来が見えない!!!って、どう考えてもルブと幸せになるラストなのに、そこをセインの魅力でネジ曲げて、
うっそー!!!セインと付き合っちゃった!!!でも、可愛いからアリルブたん、負けたなぁ
みたいなミラクル展開、起こらないかな……って、心のどこかで1%くらい賭けてたんですが。
そういう展開許せない派だけど、セインなら文句言いつつも作者さんの気持ちは理解できたと思うけど、無かったですね。
ミラクル起こらなかったね。
完全無欠の清廉潔白王子の中の王子、ルブリスには勝てなかったか……
いやもう、セイン十分やってくれたよ。ティアの心はルブリス一筋でも、読者の大半はセイン派よ。(父派はここでは一応置いといて)
▼いや、父が誰よりも喜んでくれてるよ。
最終話、めっっちゃ駆け足だと思うんですが、父とのラストあってよかったです。
男手ひとつで育ててきたんだもの。愛娘が好きな人と結ばれることほど嬉しいことはないわよね。
感無量。一入ですよね。
よかったね、ケイルアンさん。
「おまえが幸せならそれでいいのだ」
この一言に尽きる。
ティアの幸せは、そう、ルブリスと共にあることでしょう。
回帰前には色々あって無し得なかったハッピーエンドがここに。
いや今思い返しても回帰前は悲惨でしたよね。
でも運命のイタズラでルブリスが素直になれなかっただけで、回帰前のルブリスも、激しくアリスティアを意識していたんですよね。
まだ感想②に続くのですが。
で???美優はどうなったねん!!!とかあるけど、この物語には続きがあるので、でもこっちはたぶん韓国語だからな……小説で日本語版出してくれたら買うけどなぁ……きっと漫画はここまでなんだろうなぁ……漫画でもこの続きがあったら良いよね。そこらへん、詳しい方いらっしゃいましたらコメントお願いしますw
閲覧ありがとうございます。最終話感想②に続く
\「アリスティア皇后の甘い裏話」ですよ?気になるよなぁ……/
▼私的な話
いやもう、マジで、これが終わったら、いよいよピッコマでちゃんと追っかけてんの『悪女の定義』くらいしか……あ、転生したら王女様になりましたもかろうじて……。一旦、全部無くなったらなくなったで良いか。