『カーストヘヴン』6巻感想
優しくなったのは梓だけか?
緒川千世/リブレ 2020
 
▼久世くん、良い仕事しよる
『カストヘヴン』緒川千世/リブレ 2020
 
 
 
良い仕事してるねぇ、久世くん!!
 
後ろからニヤリっていうか、この顔たまらんでしょう。
目がもう、イケメンなんだけど、同じ顔を別の人がしたらもう、いっきに変態オジサンに早変わりしちゃうんじゃない??久世くんだからこそ美しいこの束縛と楽しいことを期待するような顔。
 
じゃあこのとき、本当にイチャイチャしちゃいけないよっていう気持ちは何パーセントなのでしょうか。
だって、100パーセントだったら、せっかく用意したおもちゃ(しっぽ)の使いどころがなくなっちゃう!!もったいないよ!!!笑
 
あーあの尻尾、どこでどう調達したんだろう……どんな顔で久世くん……ああ、尻尾を買うときだって久世君はイケメンだったと思うけどさ~~~。
 
素直で可愛いあつむを、こんなにもエロ可愛くしちゃうなんて……久世くん天才だ。
 
あつむが、あざとくないところが可愛い。これであつむが、久世君を掌の上で転がしてやろうなんて思惑のある奴だったら大変なことになっちゃう(私の中で)けど、どこまでも純粋で、可愛いあつむに癒される。
 
メインカプも、もちろん大好きだけどこの二人にはもうずっと癒されっぱなしだな。
 
「俺以外の男とイチャイチャしたらお仕置きだから」
 
なんて……こんな台詞言っても許される男は漫画の中にしか存在しないね!!!
 
お仕置きって、こんなにも甘い響きでしたっけ?いやもともと嫌いではないけど、改めて「お仕置き」っていう言葉の響きにしびれましたよ。久世君の威力、半端ない。
 
最初は何っだこの、気持ちの暗くなる漫画は……
 
って鳥肌たってたけど、さすがの作者様です。いつの間にか、ラブがキュンで、恋が、愛しちゃってんですよね(?)。
 
あつむ、良い人(?)に見初められて良かったね~!!!
 
 
 
 
▼こちらも良い人に見初められた主人公(受け)
『カストヘヴン』緒川千世/リブレ 2020
 
 
 
文化祭ではクイーンがイケメンは店員として強制参加させてたのに、梓もイケメンだろって思うけど、そこはターゲットだから。ブレませんねこの漫画。さすがです。
 
警官コスさせられた狩野に、婦警さんコスさせられた梓。(もう”婦警さん”は死後かな?)
 
まぁこのコス衣装もさることながら、この赤面した顔が可愛すぎて、説明不要ですよね。
 
梓、めっちゃおいしい!!!
 
可愛すぎる……。
 
何だかんだ、この人もすっごい素直な人なんですよね。
 
むしろ狩野の方が屈折してるイメージです。こういう衣装着せられても狩野は赤面なんかしなさそうでしょ。
 
もうこんな顔、真っ赤にしちゃうからイジられちゃうんだよっていうかね。可愛すぎるもん。この顔見て狩野はもう、してやったりですよね。ま~ん、ま~ん、満足!一本、満足!そりゃクラスになんか連れてくわけないって。イジリ甲斐がありすぎる主人公ですよね。
 
 
 
 
いや、そのまま皆がいるところまで梓が逃げずについて来てたらどうするつもりだったんだろう。やはり狩野の方から、トイレや倉庫に連れ込んだんでしょうかね。すっかりオンナの顔の梓ちゃんを他の人に見せるなんて、そんなこと、とても、とても……。
 
 
嫌がらせっていうよりは、もう完全に久世×あつむの所と同じような、恋人たちのプレイの一貫……っていうノリなんですけど、本人たちはまだ無自覚なの……ですよね?
 
 
無自覚イチャイチャです。
無自覚コスプレイです。
 
ごちそうさまですm(__)m
 
 
 
 
▼あと何巻あるんだろう
『カストヘヴン』緒川千世/リブレ 2020
 
 
 
狩野を信じて助けを求めたのに、完全に裏切られる形となってしまった梓。絶望の場面です。読者的にも心が痛い。狩野は本当は梓を助けに行く気満々だったのに、ハメられた形ですからね。
 
 
前回、5巻でもう半分はきってるっていう話でしたっけね。
 
あと1~2冊で終わるんでしょうか。
 
5巻では狩野がチューしてきたり、梓のことを守ってくれたり。もうすっかり安心し切って、おおおお!!!ってなりましたけども。
 
梓の「普通のカップルみたいだろ」って言葉ありましたよね
 
お互いに意識していくのは、どちらが先なんでしょうか。
 
今回、狩野に頼ろうと、狩野に弱みを見せようと自分から一歩踏み出した梓。
 
次巻は、梓からの信頼を失った狩野が、梓という存在の意味に気づくんだろうな。
 
 
5巻で、
京子ちゃんが、
 
『カストヘヴン』緒川千世/リブレ 2019
 
 
「優しくなったよ 梓は」
 
と言っていましたよね。
 
その分、狩野も一巻よりは優しくなりました。
 
梓が自分に心を許してきたのを感じて、落ち着いてきたのかな。いやその辺の心の機微に関しては、読み返さないとハッキリしたことは言えないですが。
 
 
キングやってた頃の梓なら、絶対に誰も助けなかったはずです。
 
優しくなったがゆえに、エノにすっかりハメられてしまったけれど、それでも、狩野というかけがえのない人への気持ちにお互いが気づく為には必要なことなんでしょうね。
 
最終的には、エノ君、二人をぶっ壊そうと思って画策してくれてありがとう、ってなるんでしょうね。(たぶん)
 
 
 
 
 
▼優しくなったのは梓だけか?
『カストヘヴン』緒川千世/リブレ 2020
 
 
 
この梓の目。
こっわいよ~~
すげー怒ってるよ
 
信じていたからこそ、裏切られたときの恨みは深い。辛いですね。
エノ、せっかく二人の距離が縮まっていたのに、余計なことを……と思うけど、きっとこれがこれからの二人に必要なことだった、もしくは気持ちに気付く為の速度を速めてくれた、という結果になるだろうと予想。
 
 
あいつは来てくれるって、信じていたからこそ、来てくれなかったことが腹立たしいのですよね。信じて助けを求めた自分が悔しいのですよね。
 
 
もう二度と信じるか!俺を放って他のやつとやりやがって、このク●ヤロー!!!
 
 
ですよね。
 
 
さすがの狩野君も、今回はせっかく自分は梓を助けに来たのに、エノにすっかりやられちゃいましたね。
 
でも、今までは梓のことを求めているようで素直じゃなかった狩野君ですが、きっと今回、心が解れつつあった梓の心が明らかに離れたことで、
 
なんとなくあった梓への好意に確信したり、欲しいものを欲しい!と切望してみたりするんじゃないかな。
 
助けられなくて、悪かった……という台詞は出てくるのでしょうか?
狩野の口からそんなん聞いたら、泣いちゃうよね~!!
 
一巻の狩野はもう、ド悪党でしたよ。
 
 
 
で、「君の周りには誰もいないんだね」と言われたエノ君の寂しさは、誰が埋めてくれるのかな。
 
そこらへんも楽しみに次の巻を待っています。
 
 
 
 
あつむのお仕置き、可愛かったなぁ……良かったね、その玩具をちゃんと仕えるチャンスがきて……感無量です。
 
 
もう梓と狩野の間には信頼や好意がハッキリ現れています。あとはお互いが気付いて、(修学旅行から結構気付いてるし)認めて、伝えるだけですね。楽しみです。終盤だな~
 
 
閲覧ありがとうございました。