BLノベル
『はなれがたいけもの』
八十庭たづ
 
 
はなれがたいけもの はなれがたいけもの
1,430円
Amazon
 
 
 
ラノベ、ファンタジー好きな方は迷わず購入してOKと思われます。間違いない!
 
 
 
最初驚いた。
文章にかなり違和感ある。
何か慣れるまでしんどかったー!!←自分のブログの文章は棚に上げてな。
と思いながらも最後まで読んだけど、後で調べたらネット掲載だったんですね。でも面白いから!!!本当に。文章が凄く軽いので重めな文章を読み込んでる人には、慣れるまで多少苦しい可能性大です。でも慣れる日は必ず来る(たぶん)ので耐えて読み進めてください!諦めるな!!!私は普段難しい文章を読んでないからかもしれんけど、でもちゃんと慣れた。
 
ネバーギブアップ
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
 
 
◆あらすじ
金狼族(狼の獣人)と人間の戦争中。金狼族の王スルドを殺すよう密命を受け、王への貢物としてもぐりこんだディリヤ。愛なんて知らず孤独に育ったディリヤは、王との甘い夜にとろけ抱きしめられて愛を知る。当然王を殺すことはできずにその場を逃げるディリヤだが、この時お腹には王との子どもが。
 
そのすぐあと病弱であった王は死に戦争は終結。6年後、お前を探していたのだと、王の弟だという立派な金狼族の雄狼ユドハに出会う・・・。
 
 
以下、ネタバレありの感想です。
ネタバレしない方が絶対良いと思うので、興味を持たれた方は今すぐ購入した方が良いです。
この感想は自己責任でお読みください。なろうへはこちらから。なろうではR指定にはなってるけど、これはお若い方にも読んで欲しいって思っちゃう。たぶん単行本とキンドルはR指定じゃないと思う。
 
 
 
⚫感想
 
◆ファンタジーラノベだけど、BLです。私はこういうの始めて読んだので衝撃でした。ファンタジーBL凄く可愛いです。可愛さの中にちりばめられた愛する人との心通ったラブシーン(エロス)が凄く良い塩梅です。
 
冒頭で、物凄い文章に違和感が!なんて言ってますが、
 
でも、じゃあお前書いてみろよって言われても私には書けないんですけどね!
 
抽象画や何かと同じです。真黒に塗られただけのキャンパスとか、ただの丸い卵型の創作物とか見て、こんなんあたしでも造れるやん・・・て思う。思うんだけど、じゃあやってみろよって言われると造れない。
 
同じように、この文章軽い!!と思うんだけど、じゃあ書いてみろよって言われたら書けないんだよなぁ。こんな面白い物語、書けないです私。作者さん凄いと思う。
 
 
 
◆出会って一カ月も経たず・・・
 
ん?
 
んんんんんんん????
 
ちょ...ユドハとのラブシーン、早くね???急展開すぎない???
 
受け入れ、早すぎない???
 
あのツンツンな受けがなぜ!!??
 
しかもスルドのこと、まだ好きというか、愛してたんだよねえ????
 
えええええええ?????
 
てなったの、あたしだけ?
 
 
あ、そうかこれ!薬!薬のせいね!なるほど・・・
 
そうなの。ラブシーンそんなに多くないんだけど、何と出会ってすぐどうしてもエッチしなきゃいけない事件が起こる・・・まさかのwww(決してイチャコラしまくりのエッチメインな薄っぺらい物語ではありません)
 
 
◆アシュ(息子)に、新しい部屋を案内するとき、お化けはいるの?と聞かれたときの会話...幸せすぎて涙でそうだった。何て幸せなんだろう。アシュが可愛ければ皆は幸せでいられる。きっと。
 
 
◆健気受けなのは良いけれど・・・

これはもう幾度と出てくる主人公の、私(俺)は良いの!どうなっても!精神がすごいむかつく。すいません。
 
私は自分を大事にしないやつはあんま好きじゃない。なぜなら自分に凄くすごーく甘いから。
 
俺のことはほっといて、とか言ってほっとかれる展開なわけないからむかつく。
 
むかつくけど我慢して読む。(これが読み返すと結構アリなんだよなぁ・・・不思議だ)
 
 
 
◆ユドハがあまりに最初っから親子に優しいのが何か爪の先くらいの違和感
ディリヤのこと、いつ好きになったのか。
あー、兄から赤毛の男との良い思い出を聞かされていたのかな。だからもうまるで何度も会ったことあるような感覚なのかしら。
それとも兄のことを本当に本当に好きだったのか。だから、大好きな兄の子を産んでくれた人だからと、無条件に好意的に接してくれているのかな。
それとも、兄に何か後悔でもあるのか。だからこんなにも必死に兄の想い人を探し出して大事に大事にしているのか。
 
でもいきなり「かわいい」とか言うかな?と、やはり違和感・・・

何何??ユドハ(弟)に、死んだスルド(兄)の魂でも乗り移ってるの??午前中はスルドで午後からはユドハになるとか??笑
 
なーんて思っていたけれど
 
はー
なーるーほーどー
 
そういう展開・・・
 
天晴れ!!
 
そうであれば良いのにと読者全員が思っていたでしょうね。ロマンチックだわー。劇的だわー。
 
たぶん殆どの人は展開が読めるけど、私は違ったらやだなと思ってあまり期待せず読んでたからよかったです。
 
 
 
このマジシャンみたいな大どんでん返しには心動かれたけども、ディリヤがあまりにも根暗すぎるのは如何なものか。(何度も出てくるので何度も言います)
 
この性格の暗さは生い立ちを考えれば仕方ないとはいえ、ジメジメしすぎてさすがのあたしも共感...というか感動できんかった。
 
ジメジメを全て攻めが受け止めてくれるんだ。
自分は愛し方が分からないー愛されたことがないからーでもあなたに愛して欲しいんだー!!!と、ベッタベタに甘える受けを攻めは全て許してくれるんだ。感動するとこなはずだけど、根暗すぎて冷めてしまったー残念!(でもな、それが読み返すとな、結構ありなんですよね。これがまた。)
 
 
まー絶対弱みを見せない受けが、心の弱い部分も攻めにさらけ出せるようになったということが凄いのよ。
 
もう全てを受け入れてくれるという安心感。皆の憧れかもしれませんね。
 
主人公ディリヤは能力もある。美貌もある。努力も惜しまない。男気もある。でも、くじけることもある。そんな弱い部分をたった一人の好きな人には見せられる。そして、その弱い部分を全てまるっと受け止めてくれる。
 
何だこれ、最高か。
 
 
 
◆子ども(アシュ)可愛すぎる件

これは可愛い。笑った。
 
お仕事忙しくても言う機会何百回もあっただろうねえ。
 
アシュは可愛い。これはもう読者全員、異論無し。
 
 
◆最後の最後で子どもに父のことを話す場面
いや、これを子どもにちゃんと言うってすごいな。凄いわ。もうこのまま父は死んだていにしといて大人になって何となく気づく...とかでも十分だと思うんだけど、この物語だとそうは問屋が卸さないか。
 
私が親なら、もうこのままにしといても良いんじゃね?とも思います。アシュはユドハのことを父のように慕っているし、大人になってから軽く皆の世間話かなんかで真実を知って、あーやっぱそーなんだーくらいの展開でもアリなんです。
でも、このファンタジーは全て靄を晴らして、すべからく真実と誠実さを突き詰めましたね。
 
やーもう、とにかく面白かった。最後まで読めて良かった。
 
レビューでもどなたか仰ってますが、私も久しぶりに夜更かしして全部読んじゃったよ。キンドルだと、全部読むのに平均7時間ちょっとと表示されてます。かなり長くて読み応えあります。
 
「なろう」で読んでも良いんだけど、文庫かキンドルで購入すると綺麗な挿絵がついてるので、それも魅力の一つですね。まぁちょっと普通の述べるよりは値段張りますが、なにぶん分量が多いから文句なしです。
 
ちなみに続編『はなれがたいけもの 恋を知る』もあるのですが、これは来月に買おうと思ってます。←月末は例によってお小遣いが底をついています。

 

 
 
 
🔻本当にどうでもいい私的なつぶやき
 
 
↓長年連れ添ったオーディオ。元は会社の同期のプレゼント交換で中古のやつが当たったとか?

 

 
 
珍しく夫が下ネタを言ってきたのでここで紹介。以下、人によってはかなり品がないと感じる方もいると思うので、つまらない下ネタを受け付けない人はご遠慮ください。自己責任で読んでくださいね。気分を害されても責任負いかねます!
 
 
 
 
 
この長年連れ添ったオーディオ機器を捨てるかどうするかって話してたんだけど、今じゃすっかり子どものおもちゃとなり、上に乗って馬宜しく遊ばれてるコレ。(上の写真参照)
 
裏側に2つの穴が空いてるんです。
 
左側のは子どもがクレヨンか何かで線を描いちゃったみたいですね。
 
この穴、ただの穴が空いてるだけじゃないんです。
 
夫「ソヨちゃん、ここに指入れてみて」
私「・・・・・・。」←穴に指を入れるという行為なので、期待に応えて奥までつっこみグリグリしてみたが。
私「・・・・・・ん?」←何かに気付いた。
夫「凄いよね。ちょっとエロいよね」
私「あーなるほど」
 
ただの穴じゃなくて、中がトンネルのようになっている。指を突っ込むと横の壁に触れるから、まあラップやトイレットペーパーの芯みたいになってる。穴の中で指が横壁に触れるんです。結構奥まで壁が続いてるの。
 
まあ、だいたい夫の言いたいことは分かった。
 
でもなー
 
やっぱ男と女の下ネタのベクトルが違うのか、私と夫のタイプが違うのか...
 
私の渾身の下ネタをつまらないと言われるように、夫のエロい基準も私にはよく分からない。というわけで、このオーディオの穴に指を突っ込んでも、そのエロさは分からなかった。まあ言いたいことは分かるんだけど。
 
 
閲覧ありがとうございます。