美しい彼2巻
『憎らしい彼』
凪良ゆう
 
●あらすじ
くそダサ、キモウザのストーカー平良一成が、神と崇めたてまつる清居奏と恋人になり、親戚の家で半同棲生活を送る日々。従姉が帰ってくるので、改めて2人で部屋を借りようというところから物語は始まる。胸キュンのBL小説であると同時に、熱狂的な追っかけやファンの心得を説いたファンバイブルです。
 
 
 
有名プロカメラマンの野口さんと話すところ。
こんな風に誰かに、ヒラが理解される日がくるなんて。
 
いろんな意味で自分と重ねて、恥ずかしいやら、嬉しいやら、もしかして幸せなんじゃ...うわーなりました。
 
ヒラは、急遽だ。
全てが極端。底辺でストーカーでアヒル隊長のキモウザなのに、大好きな神(ゴッド)と結ばれるという偉業を成し遂げている。有り得ない。そこに、限りないファンタジー(ドラマティックさ)がある。
 
 
読んでる人は、自分もこんな風に誰かに、評価されたいと思うんじゃないかな。
 
 
 
つまらない私の人生に、ピカーっと、野生のピカチュウ現れたかと思う程に眩しい物語現れた!って感じでした。『バックトゥーザフューチャー』第1話のラストにて、落雷を利用して元の時代に帰ったときの興奮!ひゃっほーい!!です。
 
 
 
あーでも、ちょいちょい、怖いこわい。
 
内面の描写がリアルすぎて、恐怖を覚えるレベル。
 
読むのが怖い。『何者』的な、若者のリアルがあります。それを読んでまだ苦しいと思ってしまうアラサーの私のおかしさよ。お前は若者じゃねえってつっこみながら。私は自分をおばちゃんだと思うけど、アラサーでもアラフォーでもアラフィフでも精力的に活動なさってる方は大勢いるという事実も存じておりますのであしからず。
 
 
 
 
うわーでもここまでのファン真理。すげー。ストーカー気質の私も限りなく近いものがあるけれど、ここまでは至れてない。まだまだか...ここまで底辺にもなりきれない自分がにくいと思ってしまう。恥ずかしい。中途半端なファンの自分が、恥ずかしい。
 
 
 
うわーん笑い転げる。キヨイ目線の話、ちょー面白い。笑い転げました。
 
素直に、ヒラとご飯食べたかったのにって言えば良いのに。笑える。本当に笑いました。
 
 

 
 
ここ、ヒラが人生最大のチャンスをガン無視するセリフ。有名カメラマンに分かりやすく俺の弟子1本で行けよって言われてるのに、工場勤務を捨てられないと言うあほ。(才能あるし、可愛がられてるから大丈夫だとは思うけども。)
 
さすがの私もスマホを手放して、天を仰いでしまった。凄い。ヒラの鈍感力。見習いたい。
自分が必要とされてるとか、もしかして可愛がられてるなんて、思いもしないんだろうなぁ。羨ましい。
 
私も、自信が無いならないで、これくらい謙虚(?)に生きたい。
自信が無いし努力もしないくせに、もしかしたら、少しくらいは...自分には才能があるかも...と思って期待してしまうのが人間ではないだろうか。
 
でもヒラは全くそんなこと思わない。しかも変な自分ルールで、工場勤務も必要って思ってる。スゴすぎる。
 
凄いと一言。
 
とにかくヒラの、へりくだりコントが面白すぎる。腹抱えて笑います。
 
 
 
 

 
なんて、素晴らしい運命の巡り合わせか。凄い。ここ、涙、出てきました。
 
なんて、素敵な運命の歯車でしょうか。あの野口さんと出会い頭のやり取りだけでも十分味があったのに、まさかの、ここでこんな風に生きるなんて。
 
キヨイとの未来の為にカメラマンという未来を真剣に考えた行動が、キヨイの友達をも救うことに繋がるなんて。しかも、誰かを本気で笑わせることが出来るなんて。感動しすぎてやばいです。
 
 
 
 
あーこのファン心理。
真摯に受け止めておきます。
アクセス数稼ぎのために、やったことないツイッターを始めてみたり、画像を載せたり載せなかったりといろいろ迷走中ですが・・・本当、「良いファン」って何だろう。まずは作品を黙って買うことだなって改めて思いました。もう何はともあれ、推し作家の作品を片っ端から読むことにしました。感想はまた・・・ゆっくりと。
 
 
 
 
 
 

うへーこの言葉凄い〜。
もう何も説明したくないんですが。でも私の感想無しにこれだけ載せると「引用」にならないから・・・。
 
自分は自信がないと、へりくだりつつ、実は根拠のない自信がある・・・それは、今まで一度も勝負したことがないからだ。尻込みしてた自分にも恥ずかしさがこみ上げます。うわー恥ずかしいよー。勝負したこともないのに、「やったことないだけ。本当はやればできる」って心のどこかで思いながら謙遜してる。うわー恥ずかしい。内面をえぐられて、くそ恥ずかしい思いをしました。
 
しかも尻込みしてるとどんどん歳とってって・・・いきなり空港行って、CAさんに「キャビンアテンダントになるにはどうしたら良いですか!?」とか何も考えずに勢いで聞いちゃう!!みたいなことできない歳になっちゃいましたよね。ここでCAを出すという・・・たぶんこのブログを読んでる人には誰も共感できないような例えを出してしまってすみません。しかも年齢的に既にアウトなんですけどね。
 
いやむしろ、何歳になってもいきなり「漫画家になるにはどうしたら良いですか!?」って、大御所先生に、何も考えず恥も外聞もなく聞いちゃう・・・みたいなそういう勢いは大事だと思うんですが。
 
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。