ピッコマ

『宮に咲くは毒の華』

76 感想

~嫉妬に狂う言~
テル/Gya-yan/
シン ジサン
 
 
◆あらすじと感想
 
父(太師)に会いに来た妲己。妲己の名前を聞いて飛び出してくる父。
 
 
何か、太師、やつれました?この頬の線は前からだけど・・・心労が祟ってるとみた。この人も気の毒な人。
 
 
妲己はちゃんと気を取り戻したのだなと安堵する父。
 
幼い頃の辛い記憶を何度も思い出していた妲己。父にそのことを尋ねようとするが、聞いても意味がないと思いとどまる。
 
町の生活はどうだと気遣う父の言葉を無視して、先代王の場所を尋ねる妲己。
 
 
これはアカンやろ。妲己、人の話はちゃんと聞きましょう。お父さんが心配して聞いてることくらい答えてあげなよ・・・。会話が成立しないじゃないか。それとも、自分の天真爛漫な幼少期を踏みにじった父の言うことなんて・・・って感じ?お父さんにも事情があったんだよ・・・たぶん。もうこのテンポ、いつまで経ってもこれだけは慣れないものです。
 
 
先代王に会いたいと言う妲己。場所は分からないし、分かっても会ってくれるかどうか・・・と言いつつ了解する父。
 
 
ほら、父はなんだかんだ妲己には甘い。でも、妲己は父に甘えてるところなんて見た事ないですよね。甘え方を誰も教えてくれなかった・・・と言ってましたから仕方が無いのでしょうが。
父としては、娘には一人の女として、幸せになって欲しいものでしょう。ワイドショー的な話になりますが、しばらく娘さんのことを心配なさっている高名な方が思い浮かんで・・・そっちと重なって余計に胸が痛みます。できるだけ娘の願いを叶えてあげたいと思うのが親心。だけど、自分の太師としての立場や、王様という言の立場、妲己との関係など・・・考えると苦しいですね。太師、そのうちハゲるわ。
 
 
その頃、しょうこりもなく敏にちょっかいをかける秀貴。でも妲己を一人で行かせてしまったことをまだ怒っている敏は歯牙にもかけずあしらう。
 
 
勝気な敏。いつもは妲己に厳粛に付き従っている姿が印象的ですが、さすが腹違いとはいえ妲己の姉妹です。肝が据わっています。妲己の幼少期、父親を奪ってしまったと後悔を胸に誠心誠意、妲己に尽くすその根性はやはり本物のようですね。
そのむかし太師は、敏の母親の方を溺愛していたように描かれていますが、愛する女の娘ならば敏の方を強く可愛がってもおかしくない。でも敏の待遇って全然よくないんじゃ・・・と疑問に思います。そこは普通に「本妻第一主義」なんでしょうかね。それとも太師にもいろいろ悩みがあって、本当は妲己の母を愛していたのに、「俺よりも別の男(先代王とか)が好きなんだろう」って勘違いの上、卑屈になって敏の母親を愛するようになった・・・とかいう物語があったのかもしれません。あ、これ、めっちゃありそう・・・。この物語は「勘違いによるすれ違い」がキーなので、ありそうだなと推測します。
 
 
その様子を見ていた秀貴の両親は、敏を秀貴の嫁にしようと盛り上がる。おそらく秀貴のお供、半頼が、一方的に秀貴が想いを寄せているだけ・・・と言っても聞く耳持たず。
 
 
うわーここで敏の恋愛を挟んでくるとは。
どうなるんだろう。フラグ立ってるの??いやでも、敏は妾腹とはいえ高貴な家の才女だと思ってるから、いくらこの市場屈指の坊ちゃんだって、釣り合うのかどうか・・・。この市場1番のお金持ちがどれほどのものか・・・によると思うのだけど。この和気あいあいとした両親、ぽやーんとした秀貴の性格を思うと、まさかに『宮毒』の主要人物の一人(だと私は思ってる)、敏ちゃんの心を射止めるなんて、無いよなぁって思ってるのですが。
まぁでも、秀貴は頭弱そうだけど、打たれ強い(?)し、きっと明るい家庭を作れそうだから、言よりは良い夫(恋人)になれそうな気はする。
 
 
そうこうしていると妲己が帰宅。
 
物影を確認し、銀髪がいないことを知る。雪蘭を裏切って私のものになる気はあるかと持ちかけたのに、いないということは、これが答えか・・・と思う。
 
そんな妲己を見ている男が一人。それは言。
 
物影をみて、銀髪を探しているのか??あいつを待ってんのかよ??妲己てんめー!!!ギリギリとハンカチを噛みしめる言(ハンカチは噛んでないけど)
 
 
この言の顔といったら。
怖。こわ!!
イケメンだけど、内心はこうでしょうね。
 
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◆改めて感想
 
太師の気持ちを思うと、可哀想でいかん。まぁ自業自得っちゃ自業自得な部分もあるのかもしれんが。
 
初期、あんなに胃がムカムカしていたのに。小華はもう我々読者の娘かと思う程に心配です。幸せになって欲しい。
読む時の気分とか、生理前...とか色々ありますが。個人的には最初すごく批判してたものが後から大好きになることが結構あります。
なので、「これ、むり。読む気せんわー」とか言いつつ、頑張って読めそうなら読む。どんな作品も、作品として出されたものはやっぱ凄いと、尊敬します。
 
以前、初期からの常連さんからのコメントにて83話付近で神回くるかも・・・との情報いただきました。もうすぐですね。今年中にはむりか・・・でも来年の年始めは良い気持ちで迎えられそうですね。
 
これ本当に書籍化してくれないものか。初期に結構伏線がたくさんあったし、通してじっくり読みたいですよね。
 
寒くなってまいりましたので、お体大切に!いつも読んで下さって本当にありがとうございます。
 
 
 

●登場人物

 

国・・・銀の国

[登場人物]

◆14代王(天子)

 陳 明帝 ちん めいてい

◆明帝のお飾りの妻

 太后

◆明帝の息子(銀の王) 

 言 げん

◆白 小華 

 はく しょうか

 (妲己 だっき)

◆小華の父

 白 秀英 はく しゅうえい

◆明帝の臣下?

緋温 ひおん

◆銀の従属国の姫

 悠悠 ゆうゆう

 (雪蘭 せつらん)

◆小華の異母姉妹

 敏

◆伊月 

 妲己の侍女だったが

 今は雪蘭の侍女

◆内官 玄宗

小華と言を幼い頃から見守る

◆雪蘭の従者・護衛

(銀髪)侍?

飛影

 

 

◇楊秀貴ようしゅうき

街の坊?

◇半頼 ハンライ

秀貴の供?