刑事にキケンな横恋慕
紅月紅葉/黒埜 ねじ (2017)
ラルーナ文庫オリジナル
 
 
※先に『メランコリック』の方を読んでしまったので、感想が前後してしまいますがすみません。
ネタバレしてないような、してるような・・・です。
(ちなみに電子版を読んでいます。引用している台詞や一文がありますが、おそらく読む端末によってページ数が変わるのではないかと予想して、ページ数は記載しておりません。申し訳ありません。)
 
 
 
◆こんな早くから、西島さんは田辺とちゃんと繋がってたのね。
 
 
◆車中にて、岩下さんから電話かかってくるところ、震えた。おいしい!おいしすぎる!河喜田さん、好きやわー。でも、河喜田さんと西島さんとの関係には萌えない。私、ミーハーだからかな。西島さんは、頼れる「オヤジ」って感じです。(同じオヤジでも、岡崎と京子の関係は好きなんですけどね。岡崎をオヤジくくりに入れちゃうと抗議する人がいるかもしれませんが。すいません。)
 
 
 
◆大輔...ギャップについていけない。
本来、荒っぽく男臭いソタイの刑事が、結婚と離婚を経験した1人の男が、他の男にやられそうになっ(準備と称してちょっといたずらされ)て、泣くでしょうか。
 
「ソタイの刑事」と、「恋人に振られるかも、もう抱いて貰えないかもと心配して泣く」ことが繋がらなくて...家帰ってからの大輔、完全に「女子」じゃないですか。これ。「ソタイの刑事」「可愛い男」が繋がらなくて・・・困った。
 
もちろん、荒っぽくて男臭いソタイの刑事が、可愛い受けになるところがたまらなく「良かった」はずなんだけど、正反対な性質が混在してて、混乱してしまう。大輔、そんなんでよく「ソタイの刑事」やってるな...とか、昔は女心も分からない粗雑な男だったのに、改めて人を愛することを知ってしまった...というか、始めてちゃんと人(田辺)のこと好きになった...としてもここまで変わるものかな、とか思ってしまう。
 
西島から見た大輔は全然ルーキーって感じだからでしょうか。私からすると、いくらルーキーでも大輔は「いかついソタイの刑事」なんだけど。西島がそういうこと思う場面ありましたが、実際は甘っちょろい「ゆとり」の若造ってことなのか。大輔の可愛さと男らしさが混在しすぎて、キャラがよく分からなくなりましたが、何とか「ゆとりのルーキー」ってことで落ち着きました。基本、真面目ということですよね。ちょっとのことで自尊心を傷つけられたり、心配したりする...と。
 
 
 
◆"いつになく〜〜〜嬉しくなかった。"
 
西島さんとのやり取りの中での1文。これ、可愛いです。これもう完全に、大輔は女子だと思うのですが。西島さんも、大概、大輔に甘いですよね。大輔、可愛い。
 
 
◆他作品ではあんまり気にならないんだけど。何故だろう。この作者さんの物語ではいつもラブシーンの回数にツッコミたくなってしまう。
1日3回、3日続けて...なんてな。膣でも痛いからなっ!!と。BLの受けさんたちは、どんだけ強靭な身体してんだって、読みながらいつも、つっこんでしまう。吉〇興行の若手さんよろしくツッコミ入れたくなる。
 
「なんでやねんっ」
 
いや、おいしいんだけど。月に1回、30分で終了、とかじゃ、もちろん物足りないけど。
 
 
◆酒饅頭について
"気に入らなかったら〜〜〜"
と、田辺が心配してますが、たぶん大丈夫だと思う。何か、こないだのやり取りで、佐和紀はもう大輔も懐に入れてる気がする。
ちょっとやそっとじゃ、物を投げつけたりしないと予想。
 
何だかんだ、岩下さんも「お前の男に似てるやつが〜〜」って、わざわざ連絡くれてるし。
 
それにしても、こうやって、少〜しだけ他の作品に出てきただけで物凄い存在感の2人(岩下夫夫)。
 
 
◆河喜田さん、おいしいわ。このキャラ、何か凄く好き。佐和紀と張るレベル。なんでだろう。
作者さんのホームページ、紅葉家本舗にて、短編を読み、河喜田さんのドがつくMぶりと佐和紀の関係を妄想しちゃったからだと思います。あーおいしかった。結局、エスな佐和紀が最高って話ですかねこれ。
 
 
 
◆佐和紀。登場シーンやばいな。
"からかってくる〜〜〜エロい。"
大輔が佐和紀に対峙したときの、この1文。
全くです。他の人からみた佐和紀と岩下の関係、おいしすぎる。
 
 
◆「俺と田辺の仲を〜〜〜」
佐和紀に今回、酒饅を持ってきた理由。
なるほど。そこは、大輔が言うわけですね。作者さん、凄い。
閨では完全に「女」なのに、そういうところが男らしい。男らしさを感じる。なるほど〜〜!!
 
話逸れますが、やっぱ先生への差し入れは酒まんが多いのかな。私も酒まん好きだけど、こんな湯気の立つような出来たてのやつ売ってるお店には行ったことがないので、探してみようかなと思いました。
 
 
 
◆"でも、真実は〜〜だ。"
 
コ、コ〇ン君!!!
誰へのサービスなのか、先生、ちょいちょいこういうの挟んできますよね。たぶん作者さんは全く、意図してないとは思うのですが。
 
 
 
◆表紙のイメージってやっぱ大事
(『刑事にキケンな横恋慕』(2017)紅月紅葉/黒埜 ねじ/ラルーナ文庫オリジナル)
 
大輔の「女子」要素が強すぎることについて。田辺に甘えて泣いちゃったことについて。先程「ゆとりのルーキー」ってことで納得させましたが。この表紙の大輔を見ると、なるほど、納得です。
何か私としては、大輔は、良い歳したバカで熱血の下っ端の刑事(ドラマで例えるなら『踊る大捜査線』の青島巡査部長的な)・・・っていうイメージだったのですが。
この絵だと、もっと凄く若いですよね。青島くんより、全然若いです。肌とかツヤツヤだし。あれーこんなに若い子だったんですね。何か読み間違えてたみたいです。でもこんなに若くして世間体のために(?)結婚して、離婚までしてたなんて・・・刑事という仕事をしっかりやろうとガムシャラだったことが伺えます。「ルーキー」もそうだけど、何だろう。街でやんちゃしてたマイヤンが、白バイに憧れて警察官になった・・・みたいなイメージで落ち着きました。そうだ「やんちゃなルーキー」っていう言葉がしっくりきました。これ、髪色、抜いてます??こんな髪の警察官、見たことない。「やんちゃ」にも程がある。可愛いから良いんだけど。
 
この鎖のイラストですが、こんな風に表紙に描かれてると、大輔の足を拘束してたのはこういう太いジャラジャラした鎖なのかな・・・とイメージしてしまいます。確かにこんな鎖で繋がれてたら、大の男でも、いくらソタイの刑事といえど、多少の恐怖を覚えても仕方ないかな・・・と思いました。本職の刑事の方々が普段、どれ程の強靭な精神で職務に当たられているのか分かりませんが、そりゃ刑事だって人間だもの。怖いものは怖いですよね。
 
田辺は・・・えーっと。嫌いなわけじゃないけど、えーっと。田辺に関しては何も感想がわいてこない。田辺スキーの方、本当にすいません。眼鏡でイケメンでインテリでヤクザで・・・好きな要素しかないのに、なぜだろう。眼鏡でイケメンでインテリヤクザっていう設定がもうインフレだからでしょうか。
 
でも、この手の繋ぎ方には萌え。紳士的な繋ぎ方に、逆に卑猥さを感じます。田辺よりも、大輔の方が高い位置に来てるのも良いですね。エロティックです。二人の足が交錯する足元・・・見てるだけでゾクゾクしてきちゃいます。ご馳走さまです。