ニンゲンですが魔王に嫁ぐことになりました
●64
ルピアたちが、まだ体調も本調子じゃないし~とか、剣の稽古が~とか言って部屋に戻ったので一人になったセキラ(栗色ウエーブのお嬢さま)
一人になって、考えることはたくさんあるけれど・・と悩むセキラ。
”君にできることは友達とは違うことなんじゃないかな”
言われた言葉を思い出す。
(知識があっても魔力があっても、私に何ができるんだろう・・・そんな勇気が・・・)
そこに、バンと扉を開けて入ってくるアロデ(平次っぽいポジ)
セキラの様子をみて、悩んでたんだろうなーっと気付いてしまうアロデ。
ア「取り込み中だった?」
セ「いいえ・・・」
ずんずんと歩いてきてセキラの目の前で止まるアロデ。セキラをじっと見つめる。
ア「待っててやろうと思ったんだけど。」
セ「え・・・」
顎に手を置かれてチューされるセキラ。
(!??////)
ぐいぐい押しのけようとしてもびくともせずしばらくチュー。
「ぷはっ・・・」
唇を離されてもよろけるセキラ。涙出て心臓バクバク。息も荒い。
セ「こ・・・これ・・・は!!??」
ア「もともと俺は優しい方じゃないんだよね(ニヤニヤ)」
セ「・・・?」
優しくないのと今のキスとの関係が・・・
「今自分の目がどんな風になってるか分かるか?見られてるこっちが恥ずかしいくらい。俺のことが好きだって言ってる(ドヤ)」
ずいっと寄ってきて言うアロデ。
泣きそう・・・てか泣いてるセキラ。
ア「ずっとこうしたかったんだろ?目はこんなに素直なのに全然行動に移してくれなくて俺もやきもきしてたんだぜ?クックック」
顎を掴まれ、心を言い当てられ泣いてるセキラ。(顔えろい)
セ「では・・・なぜ今・・・」
ア「15日も離れてるのかと思ったらもったいないと思った。じゃあ留守番よろしく」
ちょいちょいそういう伏線はあったにしても、特にこれといった惚れる理由があったっけ・・・というくらい、いつの間にかすっかりセキラを好きになって、セキラもめちゃベタ惚れやんけっていう回。
颯爽と去ろうとするアロデの腕を掴んだセキラ。
「いつ、お戻りに?」
「すぐ戻るよ(キラり)」
「どうかお気をつけて」
セキラ号泣。
紅茶を飲みながら3人で話す。
やっぱ、アユニについてニンゲン界に戻ると決心したルピア。
クリオラのお告げを受けた教皇に会って、なぜ我らをここに連れてくるよう言ったのか真意が知りたいと言うルピア。
魔王に知られればその時だ・・・と言いながら手が震えるルピア。
●65
序列決定戦も諦めて帰り支度をするルピアに精神王ヒエロスが話しかける。
「あのアユニというやつの正体も分からぬというのに」
「悪い人ではないと思うのよ・・・勘だけど」
「しかしそなたは言ったではないか。イーディス王を愛していると」
「・・・!!」
この気持ちを認めてしまうと、ニンゲン界を、家族を諦めるしかないと思って・・・悩んできたんですけど。
「彼を愛する気持ちも帰りたい気持ちも全部、私の本当だから・・・」
愛して憎んで慈しんで不安で懐かしみ悲しみ・・・
矛盾した悩みをかかえるルピア。
明日からイーディスたちは視察という名の身周りに行ってしまう。
(もう会えないんだ・・・会いたい・・・)
つぶやくと、窓の外からイーディスが現れる。
イ「起きていたか」
ル「---!!!!」
ベッドに寝ていたルピアに「そのままで良い」とくつろぐよう指示するイーディス。
イ「大人しく待っていろ」額にチュー。
「長い2週間になるな」
ル「お気をつけて」
これで最後・・・ニンゲン界に脱出が成功しても、私を好きでいてくれるのはこれが最後・・・と涙を流すルピア。
●感想
あんまタイプじゃなかったけど、アロデセキラ可愛いかも。平次と和葉より断然王道の新一蘭だけど・・・最近は平和も良いし。
この2人のことも応援しよう。
うーん・・・ルピアはニンゲン界に帰ったら、なんでイーディスがルピアを好きでなくなるんでしょうか。
ニンゲン界に帰る=裏切り
ってことなのかな。
別に秘密にせずに正直に「帰ってくるけど、また戻ってきます」とか言えば良いのに。
まあ、この話は安定だから、人間界に戻ったところでイーディスはルピアを諦めるわけがないし、続きが普通に楽しみです。