「宮に咲くは毒の華」
原作/テル
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(4話からは24時間たつと次の話が読めます。)
国・・・銀の国
[登場人物]
◆14代王(天子)
陳 明帝 ちん めいてい
◆明帝の妻?
太后
◆明帝の息子
言 げん
◆白 小華
はく しょうか
(妲己 だっき)
◆小華の父
白 秀英 はく しゅうえい
◆明帝の臣下?
緋温 ひおん
◆従属国の姫?
悠悠 ゆうゆう
◆小華の異母姉妹?
敏
◆妲己の侍女だが
今は雪蘭の侍女
雪蘭 せつらん
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●44話 ネタバレあらすじ
言「今日も静かにしているのか?」
臣下「はい」
出せと騒いで4日、静かになって4日。
妲己を閉じ込めて8日め。
臣下「静かすぎてかえって心配です・・・」
言「また悪知恵をはたらかせているんだろう」
臣下「陛下がはじめて御与えになられた罰です。妲己様も反省なさっているのでは・・・」
言「まさか!なにか企んでいるに決まっている」
臣下「ですが静かすぎて何かあったのではと・・・」
臣下はうなだれるが、言はそっけない
言「まさか飢え死にでもしていると?」
臣下「妲己様の性格なら十分考えられます」
言「・・・・。本気で心配しているのだな。いいだろう。先々代からこの王宮を見守ってきたそなたに免じて扉を開けてやれ」
臣下「ありがとうございます。すぐに伝えてきます」
走り去る臣下を目で追う言。
ふー・・・これで一安心。ため息をつく臣下。
臣下「先々代は私になぜあのようなご命令を・・・」
***
それは5年前、この臣下と明帝・・・
王の執務室で話をしていた
明帝「面白いと思わないか?小華が王妃になったら」
臣下「正直に申し上げます。陛下が殿下を憎んでいるのではないかという噂がたっております・・・」
明帝「あの子が偏屈だからか?わはは!!」
明帝はこの臣下に真意を話しだす。
あの子が宮入りしてもう5年がたつ。その前に宮に出入りしていた時から数えれば10年
あんなに幼い子にとって、10年という時間は一生と同じ。
だが小華は少しも変わっておらぬ。
言への気持ちはそのまま
あんなにも嫌がり否定されても10年間ずっと言を一途に思っている
私はあれほどまでに芯のある人間を見たことがない
あれは根性・・・すなわち意思。
今は小華の意思は言の心を得ようということだけに注がれているが
あの子が言の言葉を得ればその意思はどこに向かうだろう?
私は小華が素晴らしい王妃になると信じている。
臣下「万が一、殿下の心を得られなければ?」
どうなるのでしょう
明帝「・・・。悪縁なのだ。しかし、こじれた悪縁に打ち勝てば、それこそ運命。」
臣下「心配ではないのですか?」
もし小華が最後まで言の心を得ることができなければ・・・
既に父のせいでひどく折れた心に追い打ちがかかる。そうなれば・・・
生きる意欲さえなくしてしまうのでは・・・
明帝「・・・。見守ってやってくれ」
私が去れば、あの子は心の拠り所を失う・・・助けてやってくれ・・・
耐え続けて真っ二つに折れそうになったとき・・・
****
言「喜んでいたか?」
臣下「それが・・・再び扉が閉まったそうです」
言「なに?」
臣下「侍女が申しておりました」
言「なんと・・・放っておけ!」
「今後、妲己のことは何も報告するな!!何をしても放っておけ!」
折れることを知らない女め!!許せぬ!!
臣下「(まったくです)・・・」
何を考えているかさっぱり分からない・・・私に何ができるか・・・。
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その頃、侍女たちの間では、妲己殿の周りに、今まで妲己に殺された女たちの幽霊が出ると噂がたっていた。
それを聞いて言は、捕えた妲己の侍女たちを解放してやるよう命令する。
●44話 感想
明帝、最近、出てこないと思ってたけど、この感じだともう亡くなってるのかね。
今回、感想、長いのでページを分けました。
感想は読みたい方のみどうぞ。