転生したら女王様になりました
●102
変装した悪がき2号が奴隷商人をやっつけ、奴隷を解放。
やけになった商人がサンヒに手を出そうとするが、ナイトによって返り打ちにされる。
フリージアやクリスが回復魔法で、元奴隷たちの傷をいやしてあげる。
サンヒが「よかったですね」と元奴隷の手を握ると、なぜか傷が治ったように感じて驚く悪がき。
まさかワン公が・・・?まさかな・・・
●103
ナイト「ファンソン王子さま、あなたのおかげで奴隷商人を捕まえることができました」
悪がき(変装中)「人違いじゃね?俺は王子じゃない。お兄ちゃんマンだ!!」
ナイト「・・・?」
ナイトはなぜ自分にも隠すのか謎だし、言いたくないことがあるなら、もっと分かりやすく命令してくれよとまた面倒くさがる。
***
森でのことが解決しホテルに着いたサンヒたち。
サンヒ~★とじゃれてくるフリージアに、大好きなお姉ちゃんやお兄様たちと旅行ができて幸せですとまたこびを売るサンヒ。
久しぶりに女だけでしゃべろう!と上機嫌のフリージア。
このホテルは、男と女の泊れる階が別々になっていて、悪がきから離れて一息つくつもりだったサンヒだが、
バーン!
扉を蹴破って、「夕飯食べいくぞ」と悪がきが入ってくる。
レストランにて「本日のスペシャルメニュー」が、また女子のぶんだけめちゃくちゃ少ないので王女のフリージアも不敵な笑みをうかべている。
悪がき「これはどういうことだ?」
店員「御出ししたものが全てでございます。低俗な女などに・・・以下略」
フリージア「低俗な女という表現を訂正してください!!」
珍しく怒るフリージア
このお方をどなたと思ってりうのです!!!とサンヒを指差し、自分の料理も少ししかないというのに、結局はサンヒのために怒ったらしいフリージア。
店員は、姿を消したナイトに足をひっかけられて転び、しばらくすると男性と同じくらいの豪華な料理が出てきた。
●104
食事を終えてひと段落と思っていたサンヒだが、悪ガキがじーっと見つめてきて言う。
「お前、俺に隠してることあるだろ。」
今度はなにー???
**
10分前
皆が寝たあとも、何か寝付けなくてホテルの廊下をうろついていたサンヒ。
ソファに腰掛け、考えるのはジンスのこと。
あの最後の日・・・優しいジンスはまたいなくなってしまった。例の声に負けてしまったのかな・・・
涙が頬を伝い、今回の旅は皆が私のために考えてくれたのに・・・と目をごしごしする。
そこへ扉を開けて部屋から悪がきが出てくる。
「何してんだワン公じゃん。」
びくっ
悪がき「どうしたんだよ、その顔?」
・・・最悪だ・・・
正直に言った方が良いのかな・・・でも・・・そんなことしたらまた「お前のせいだー」とか言ってジンスに殴りこみに行きかねない。
適当にごまかすにはどうすれば・・・
サンヒ「今日は名前も知らない方に助けていただき、仮面を被ったお方・・・お名前をお聞きすることもできず、ご恩をお返しすることもできません・・・ウルウル」
それを思うと胸が苦しく・・・というと、悪ガキが自分がお兄ちゃんマンだと名乗り出て
サ「本当ですか???気づきませんでした。(キラキラ)」
恩返ししろよと言って悪ガキがサンヒを連れて窓の外へ飛んでいく。
空中で目を開けると、身体がふわふわ浮いて、きれいな夜空の星を見ることができた。
わるがき「すごいだろ?」
サ「すごいです・・・お兄様・・・」
恐怖は消え、星空が目に飛び込んで、ホテルから見るよりずっときれい・・・
わるがき「これで恩返しは終わりだ。だから、これからは一人で泣いたりするな。」
口調は悪くても私を心配してくれている・・・
わるがき「ただでさえブスなのに、泣くともっとブスになるだろ・・・」
ガクッ
●感想
今回、幸せな回でしたね~
次に事件がおこる前触れのようです。次回から何かおこるんですね・・・
ジンスのことも、この旅行が最後まで上手くいくかも、気になるところです。