「宮に咲くは毒の華」
原作/テル
ピッコマにて3話まで無料配信中。
(4話からは24時間たつと次の話が読めます。)
国・・・銀の国
[登場人物]
◆14代王(天子)
陳 明帝 ちん めいてい
◆明帝の妻?
太后
◆明帝の息子
言 げん
◆白 小華
はく しょうか
(妲己 だっき)
◆小華の父
白 秀英 はく しゅうえい
◆明帝の臣下?
緋温 ひおん
◆従属国の姫?
悠悠 ゆうゆう
◆小華の異母姉妹?
敏
◆妲己の侍女だが
今は雪蘭の侍女
雪蘭 せつらん
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●43話 ネタバレあらすじ
ダンダンッ
妲己「開けろ!!!」
1日中扉を叩き、開けろと叫ぶ妲己。
ーーー何もしてないのに・・・
杏が心配して駆け寄る。
杏「妲己様・・・」
妲己「私は・・・」
がくっ
妲己が疲れて倒れ、医者を呼んでくださいと扉の外に叫ぶ杏だが、最後まで扉は開かなかった。
杏「妲己様が倒れたと言っても全く聞く耳もたないなんて・・・
私に任せて下さい。扉が開きさえすれば、私があの者たちを懲らしめます」
寝台に妲己を寝かせる杏。
ーーーどうか心配せずお休みください。
明日の朝、陛下の誤解を解き、扉を開けさせてみせます。
しかし4日めとなってもまだ扉は開かない。
毎日扉を叩いては開けろと叫ぶ妲己に、気が強いにも程がある・・・と外の門番たちも呆れながら冷や冷やしている。
門番「こんなに何日も夜通し叩き続けたら手だって血まみれになってるんじゃ・・・」
門番「ほんと・・・」
妲己「・・・。」
妲己「杏・・・」
杏「はい。」
妲己「あの女を・・・」
言がきっと、あの女を抱いているはず・・・
杏「妲己様・・・」
妲己「私をこうしてあの女を抱いているのよ」
なにが・・・
何が彼の心を掴んだの?
ポタッ
扉に寄りかかる妲己の頬を涙が伝う。
妲己「何に心を奪われたんだろう?
どれだけ待っても私にくれなかった心をあの女にはどうしてそんなに簡単に・・・」
杏「今夜は冷えます。中に入りましょう。」
妲己「そうね・・・それがいいわ」
杏「妲己さま・・・」
妲己の心の傷を思い、自分も心を痛める杏。
杏は妲己の肩を抱くようにして、2人で部屋へ戻った。
部屋で妲己の手の包帯を巻きなおす杏。
杏「相当心の傷が深いのですね。手がこんなに傷だらけなのに黙っているなんて・・・
痛いという言葉も忘れてしまった憐れなお嬢様・・・
お眠りください
何も考えず
全て忘れて
華のようなお嬢様・・・・」
**
妲己殿の外では、ほとんどの女たちが羽を伸ばしていた。
「宮には華がさく~♪」と歌う侍女たちを見ながら、愉快そうに話す女たち。
女「きゃはは あの歌を聞くと気分が良いわ。」
女2「ほーんと、王宮にこうして平和が戻ったのも久しぶりねえ」
あの恐ろしい悪女がいないから、毎日が夢のよう
女「ずっとこのまま閉じ込めといてくれないかしら」
ほほほ
女「それが良いわ」
きゃはは
**
臣下が言に妲己のことを報告している。
臣下「今日も、静かにしているそうです」
言はフーッとため息をつく。
言「4日間あれだけ出せ出せと騒いだのだ。疲れたんだろう」
臣下「でしたらもう命令を解きますか?」
言「いや、それはない。今回こそはあの間違った考えを正してやる!」
必ず!!!(キリッ)
**
ダンダンッ
お茶を持って妲己の部屋に戻ってきた杏は、何の音だろうと不思議に思う。
杏「お茶を御持ちしました。」
見ると、妲己がダンダンッと自分の胸を叩いている。
杏「・・・!!!」
杏「妲己さま!!!やめてください!!!」
傷が開いて血が出ているじゃないですか!!!
妲己「離して・・・」
妲己「息ができない・・・苦しいの・・・」
息が詰まって死にそう・・・
ーー妲己さま・・・そんなに苦しいのですか??
それでもいけません。いっそ私をぶって下さいと泣きつく杏。
妲己(杏・・・)
妲己「私が、欲張りだったのかな?
大切・・・愛・・・その言葉を望むのがいけないことなのかな?
どうして皆私には何もくれないの?
私が欲張りだから?」
杏「わぁぁぁん・・・そんなことありません。陛下が悪いんです・・・妲己様は何も悪くありません。
ヒクッ・・・陛下が悪いんです・・・」
妲己に抱きついて泣きじゃくる杏・・・
●43話 感想
○お待たせしました。
今回シリアス多めで、何ともしんどい。
○言
妲己を閉じ込めて言うこときかそうってのが、ちょっと・・・ウザいといえばウザい。てか、かなり。
なーにが「必ず!(キリッ)」だわ。
全く言も不器用ってか幼稚っていうか・・・
もっと男らしく・・・
「どんなじゃじゃ馬でも乗りこなしてやんよー」っていう貫禄と余裕を見せて、さっさと妲己と幸せになって欲しいもんだわ。
○妲己のやばエピソードもやりすぎじゃねーか。
こんなんまじで皇后になってもどうすんのか・・・。
○むしろ雪蘭抱いてても良いよ。
その方が物語がちっとは進むってもんだ。