「宮に咲くは毒の華」
原作/テル
ピッコマにて3話まで無料配信中。
(4話からは24時間たつと次の話が読めます。)
国・・・銀の国
[登場人物]
◆14代王(天子)
陳 明帝 ちん めいてい
◆明帝の妻?
太后
◆明帝の息子
言 げん
◆白 小華
はく しょうか
(妲己 だっき)
◆小華の父
白 秀英 はく しゅうえい
◆明帝の臣下?
緋温 ひおん
◆従属国の姫?
悠悠 ゆうゆう
◆小華の異母姉妹?
敏
◆妲己の侍女だが
今は雪蘭の侍女
雪蘭 せつらん
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●42話 ネタバレあらすじ
言(よくも私の命令を無視してまたこんなことを!)
今日こそは絶対に許さぬ!!!
バンッ
言「妲己はいるか」
妲己殿に勢いよく入る言。
部屋の奥で元気の無さそうな侍女たちと息を荒げた妲己が話しているのが見える。
妲己は、「陛下?」と、言が来たことを素直に喜んでいるのだが、
妲己「いかがなさいました・・・・・??」
ーーー!!!!
言に駆け寄る妲己だが、言の後ろに雪蘭がいることに気付き絶句する。
言「雪蘭姫の世話係を連れていったそうだな?」
雪蘭「・・・。」
妲己「この女よくも・・・」
言「無礼者!!!私の前でなんて言葉を!連れて行ったのかどうなのだ!答えろ!!」
凄い剣幕で怒る言。でも妲己にはそんなことどうでもいい。
妲己「私の部屋ですよ。」ぎろり
「ここにその女と一緒に・・・
その女と一緒に来るなんて!どうして連れてきたんです!!!」
妲己は雪蘭に不敵な笑みを浮かべて言った。
妲己「私、はっきり警告したわよね?死にたいの?仕方ないわね」
ガシッ
手を言に掴まれる妲己
言「やめろ!!世話係をどこに隠した!!」
妲己「さあ?」
言「(ムカッ)隅々まで探せ!!!」
妲己の手をばしっと振り払う言。
言「私も警告したはずだ。二度と雪蘭姫に手を出すなと」
ーーー言、そんなに心配なの?
その女がそんなに大切なの?
私にはかけらさえくれない心を・・・
臣下「いました!!」
妲己殿の奥から伊月を連れてくる臣下たち。
言「これでもシラを切るつもりか。」
伊月は雪蘭のもとへ帰り、心を落ち着けている。
妲己「あら・・・忘れてましたわ。ふふ・・・たかが侍女よ、そんなに騒ぐこと?」
言「なに?・・・王の命令に背いた罰を受けなければ分からないようだな」
今から妲己殿を封鎖すると言い放つ言。
言「外出はもちろん、誰も入ることを許さぬ!!」
それを聞いて、杏を含む妲己の侍女たちが焦りだす。
杏たち「陛下!!どうかお許しください!!」
震えながら膝をつく妲己の侍女たち。
侍女「伊月を連れてきたのは妲己様ではありません・・・私たちが勝手にやりました。雪蘭姫に水をかけたのも私たちなんです。」
侍女「妲己様はむしろ、そのことで私たちを御しかりになっていたところで・・・」
言は聞くみみもたず、
水までかけていたのかと、むしろ罪が増えてしまった
言「私が知らない所でずいぶん雪蘭姫を苦しめていたようだな。
上が上なら下も下だ。お前たち!この者たちを一人残らず牢にほうりこめ!!」
妲己様は悪くないんです!!と叫びながら言の臣下に連れていかれた侍女たち。
言はため息をつく
言「最後まで妲己をかばうことしか頭にないとは・・・情けない」
何十回何百回と言ってきた
それだけ言えば犬でも分かる
言「しかし、言って分からないのなら力で分からせるしかない」
いくぞ、と部屋を出ようとした言の後ろ姿に声をかける妲己
妲己「言は・・・父上と同じですね。」
ピタッと言の動きが止まる
妲己「私が最も嫌がる方法で、私のことを踏みにじりながら、私に笑えと言う。」
顔を見ずに返事だけする言。
言「お前みたいな人間は初めてだ。こんな恐ろしい人間は他にいない。」
妲己「たった一度も、どこが痛いのか、どうすれば痛くないのか、聞いてさえくれませんものね」
言(・・・。)
言「杏は、返してやる」
言い残して、臣下に扉を閉めさせ出ていく言。
キー・・・バタン
ーーー言、どうして私にこんなことを
どうして・・・
・・・・はっ!!!まさかほんとに閉じ込めるつもりで???
焦った妲己は、言!!と名前を呼びながら門の方へ走りだす。
妲己「開けて!!!言!!言!!!開けてちょうだい!!」
閉じ込めないで!!私は何もしていません!!と、扉を叩く妲己・・・
●42話 感想
良い子ぶりっこの雪蘭の手の上でころがされてませんか。
言のばーかっチョロすぎんだよ。物語のヒーローでしょーがっ
妲己の前で雪蘭をかばうとか、まじ意味不明ですよね。本当に妲己のこと好きだったらそんなことしないと思うから、やっぱ「妲己を好き」な設定にむりがあるという結論に至って、いつもイライラするんですが。
「杏だけは返してやる」って、そんなことで優しさ見せたつもりかよ!!そんなんじゃ、あたしは納得できんからね!!
深読みして無理やり自分を納得させるならば、
「好きだけど、好きだけじゃやってけない」
っていう若い頃の恋の葛藤を描きたいのかな・・・。
***
あまつさえ、言は「侍女どこやったんだよ」って雪蘭のことしか見えてなくて、「なんで私の部屋にその女と一緒に・・」って、今回結構はっきり傷心を伝えてる妲己を完全にシカトしてる。話が噛み合ってないところもモヤっとポイントですね。
妲己も、もっとはっきりと
「私は傷ついています。あなたが好きな私の部屋にどうして他の女と一緒に来れるんですか」って言えば良いのに。言ってもむだか。言ってもシカトすんのか言は。
言・・・ええ加減、許さんよお母さんは。
***
まあ、こんなに言に大事にされちゃってさ、ラストで雪蘭は
ギタギタに打ちのめされるか死ぬか
しないと読者(あたし)は納得せんよな。
楽しみにしています。
***
正直、妲己の侍女が本当のこと言ってんのか、妲己をかばって嘘ついてんのか分からん。描き方があいまいだし、今までもなあなあになってることが多すぎるし。
描き方的には侍女が言ってることが本当(妲己は雪蘭に水をかけたことで侍女を叱っていたし、伊月は勝手に侍女が連れてきた?)なんだろうけど、棒でぶっといて今更、水かけたから何だよって感じだし。そんなことで侍女を叱るってどういうこと?今回は、「言にだめって言われたでしょう」って怒ったってこと?「伊月は雪蘭にあげたんだから、だめよ」って怒ったってこと?そんなこと妲己が怒るかな???謎。やってることに一貫性がないっていうか、しっくりこないからまたモヤモヤ・・・。
だって・・・棒でぶっといて今更だよね・・・むしろ、侍女達よくやったって褒めるっしょ。
(前の回とかで、妲己が”伊月をさらってきなさい”なんてセリフなかったよね?すっかり忘れてます。)
(そういや、妲己が外で雨の中びしょぬれで帰ってきたとき、「こんな姿をみられるわけには・・・」ってのあったじゃん。「言に知られてはいけない」ってやつ。あれ何だったのか結局分からずじまいでめちゃくちゃ不満。絶対に誰にも手当てさせない!!つって、あんだけ引っ張っといて、なあなあになって・・・これから真相が出てくるのかな。こういう伏線をちゃんと回収しないところも不満。)
全部の暗雲が晴れて、ハッピーエンドになる日なんか来るのか?
今のところはまだ
先の見えない地獄といっても過言ではないでしょう。
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今回のでまた雪蘭の「羊の皮を被った悪役令嬢」っぷりが板についてきましたね。
妲己は、獣の皮を被った世間知らずな乙女(処女)です。
ここまで読んでくださってありがとうございます。