転生したら王女様になりました
ピッコマにて連載中
●93
ジンスが作りだした暗闇の中で話をする2人
サンヒ「ジンスなの?」
ジンス「うん、俺だよ」にっこり
サンヒ「ほんとにジンスなんだ・・・」うるうる
ジンス「いつもごめん、こんがらがらせて。俺もこんな状態嫌なんだけど、どうしようもなくて」しゅん
サンヒはジンスにぎゅっと抱きつく
サンヒ「私なら平気。それでもジンスに会えるんだもん」
さ「・・・・会いたかった」ぎゅ
じ「さんひ・・・」ぎゅ
((にっこり))
じ「あ!そうだ、何かあったの?急にナイトがあらわれるなんて・・・けがでもしたの?」
さ「あ・・・そのことは・・・」
なんでもない、ちょっと貧血になっただけと真実を隠すサンヒ。
ジンスは自分のことで大変だろうと気を使うさんひ。
サンヒは、それよりも、いつから「今のジンス」だったのか聞く。
ナイトには、支えてもらっただけなのに、嫉妬するなんてジンスらしいなとニコニコするサンヒ。
じ「なんで笑うんだよ、」
さ「本物のジンスらしいなって」
じ「本物の俺って・・・偽物でもいるみたいに・・・」にっこり
さ「優しい今のジンスが本物で、もう一人のジンスはまるで別人だもの」
さ「すっごく怖いんだよ?」
サンヒの頬に手をそえて、ちゅっときすをするジンス
じ「ごめん、でも両方本当の俺だから避けたりしないで。普段は俺の一部が不思議な力によって押しつぶされてるんだ」
避けはしないけど・・・不思議な力??
じ「うん。すごく暗い力」
その力に今の俺が意識の奥深くに押し込まれてる。
何かの拍子に解放される。。
さ「でも、誰がジンスにそんな力を使ってるの???」
じ「分からない」
さ「どうして。。。。」
じ「どうにかしようと頑張ってるから、もう少し待っててよ」
始終、抱き合う二人。
じ「時間はかかっても、待っててくれるよね」
サンヒのおでこにキスをするジンス
さ「うん」
じ「いや辛いだろうから待たなくていいよ。俺がサンヒを追いかけるから」
さ「悲しいこと言わないで。私いつまでも待ってるから」
ちゅーーーーーー
じ(・・・ズキン)
じ「うう・・・ごめんサンヒもうだめだ。」
さ「ジンス・・・!!!」
サンヒの前から暗闇とともにジンスは姿を消し、元の場所に一人取り残されたサンヒ。
その場で消えた2人は、何となくスペシャルフィールドを使っていると読んでいたナイトは、サンヒが無事フィールドから帰ってきた(戻された?)ことを確認。
ナイト(やはりジンス様はフィールドを使っていたのか。ここで待っていて良かった。それより、ジンス様が自分でサンヒ様を部屋まで送ると言っていたのに・・・初めの場所からほとんど動いていない・・・一体何をしていたのか・・・しかも放置して消えてしまった・・・)
ナイト「王女様、お部屋に戻りましょう」
サ「え!まだいらしたんですか??」www
ナイト(あ~~分からない。といあえず王女をお送りして報告しよう。王女も無事だし、2つの国の王子をぼこぼこにしたけど、怒られないといいな)
***
電話でコリョ王フンサンに、ことの顛末を報告するナイト
王『殺さなかっただと?この無能野郎が!!!(怒)』
ナイト「陛下・・・?」
ぷーぷー
電話は切れていた。
・・・・ああ、やっぱこの仕事やめよっかなと思ったナイトでった。
***
王室では、怒り心頭のフンサンが、心ではサンヒに危害を加えた王子たちを殺してやりたいが、2つの国の王子だし・・・王として自分はどうするべきかアレックスに相談していた。
***
次の日、サンヒが登校すると、フリージアと、クリスに呼び止められる。
クリス「フリージア様と一緒に考えてみたんだけど、一緒に復讐しない?」
サ「はい??」
●94
サ「ふくしゅう・・・ですか?」
ク「うん!!」にっこり
懲戎委員会の件をまだ気にして、ウイリアムに復讐しようではありませんかと意気込む2人。
ペクチェとペンリルの外交に問題があるかも・・・
お姉ちゃんは教官だからそれこそ懲戎処分になったり・・・
と心配するサンヒだが、あの人の手を借りれば問題ない!!!と満面の笑みを浮かべるフリージア
フ「心配しないで!正当な理由で追い詰めるから!!!」
ガチャ
そこへ悪がき2号が帰ってくる
わるがき「お前ら何してる。さっさと出てけ」
サンヒ以外眼中なく邪険にする悪がきだが、クリスにガッと抱きつかれる。
ク「ファンソンお兄様~お助けください~」
悪がき「・・・!!」
フ「ファンソン王子様!!」
ぎゅっと悪がきの手を握るフリージア(おいおい、それはサンヒの役目だろう。)
サ(うそ!!悪がきの手をとるなんて!!!)サンヒもびっくり
フ「どうかお力をお貸しください」
::::
ナイトにやられて、げっそりやつれて登校するハルとウイリアム。
ハル「あのナイト怖すぎ。防御魔法を使ってなかったら死んでただろ俺ら。なんか不吉な予感したんだよ。あの女のことはもう忘れろ」
ウ「ちっ・・・コリョの奴ら頭おかしいに違いない。あのナイトめ!!!よくも俺を女のせいで!!!」
それでもまだコリョがサンヒを大事にしているとは思いもせず、ペンリル国への恨みを引きずっているに違いないと想像してイラつくウイリアム。
ハル「まじで”貴宝”なのかもしれないぞ。だからあんなに・・・」
ウ「黙れ!!!許せん!」
また性懲りもなく復讐を思いつくウイリアム。
その様子を遠くから見ていたジンスは、普段のジンスなので何か分からないけれどイラついて、ウイリアムにゴミ箱を投げつけた。
ゴミ箱が命中してイライラこじらせていたウイリアムは学長に呼ばれて会議室へ。
***
会議室では、どどーんと教官たちが並んで重々しい雰囲気。
ウイリアムとハルは身をすくませる。
校長「今から2人の窃盗罪に関する懲戎委員会を開始します」
ウ「はいぃ???」
「窃盗???何を盗んだと???」
教官「前回の懲戎委員会の前にサンヒのノートを盗んだだろう」
ウ「それはカンニングの証拠に見せようとしただけです」
教官「サンヒは無罪だった。罪のない者のノートを盗むのは窃盗」
ウ(あの女がちくったのか?許せん・・・・・)
ウ「違いますよ。あの女が貸してくれたんです」にやり
「笑わせるな!!!!!」
しゃあしゃあと嘘をつくウイリアムの前に、凶悪な笑みを浮かべる悪がきの顔がちらつく。
悪がき「ワン公は、俺の言うことには絶対逆らわない。王家の印が押された大切なノートだから、絶対人に貸さないよう言ってある。」
ハル「ファンソン王子???」
ウ「あなたが・・・なぜここに!!!」
校長「ファンソン王子が通報者です」
悪がき「コリョの大事な、高価な品を盗むとは・・・死にたいのか?」
ウイリアムとハルは、これは罠に違いないと震えあがる
実はそれはドルーが・・・と擦り付けようとするウイリアムだが、その場にドルーもいて
ドルー「はい。ウイリアムが私に命令しました。ですが俺はやらないと言ったら自分で盗んでました」
ウ「おい!!!ドルー!!」
クイス「その通りです。横で見ていました!!」にっこり
悪がき「ジンス!お前も見てたよな?」にっこり
ジンス「私も見たような気がします」
別に見てないけど、何となくウイリアムが嫌いなジンスは素直に悪がきの言い分にのっかって記憶を作り上げる。
ここまであからさまに。
完全にギャグですね。
教官「間違いなさそうですね。処分を下します」
ウ「そんなあ!!!!」
教官「ウイリアム王子とハル王子を停学6か月とします」
悪がき「え?」
クリス「それだけ?」
ジンス「・・・。」
悪がき「泥棒だぞ???退学させろ!!!」騒ぐ悪がき
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扉の前で心配するサンヒと、にこにこしているフリージアのもとに、ファンソク王子(悪がき1号)が登場・・・・・
●感想
ノート盗むところを教官が見ていて、その場で何も言わない何もしなかったなら、それは問題でしょうね。
チョロすぎる話だけど、まるで「スカッとジャパン」を思わせるような痛快ぶり。
退学にさせたいようだけれど、ウイリアムが退学したら誰が問題を起こしてくれるというのだ。
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これ・・・もしかして、サンヒが王子たちを手懐け、男尊女卑を改めさせて良い国にしていく話なのかな。
このままいけば確実にコリョは女性にも優しい国に近づいていくだろう。
まさか全ての国がクリスの国のようになるのかな。
まさか、女性の社会進出の話だったとは。。。。奥が深い!深すぎる・・・
(MASAKA NE~)
難しい陰謀や策略を使わずに、女の手管だけで国を変えてしまうとは・・・サンヒはまじで振り切ってる!!!!
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もしかして、悪がきはフリージアと結婚するのかな?変なフラグたてないでよー
(まだ悪がき自身は、ドキドキしている様子もないけれど)
それはそれで、ジンスとどうにかなるより良いけど、ちょっと複雑。
サンヒの大切なお兄様なんだからねっ
ちょっとイケメンに成長したが為に残念ですが、しょうがない。