転生したら王女様になりました

 

 

 

●88、89

 

死刑にしたくて仕方ないハルはどんどん教官たちをあおる。

 

そこへ遅ればせながらも良いタイミングでアレックスが登場し、

 

「この資料をご覧ください!!サンヒ姫様はコリョ王国独自の読解方法にて読んでおられるのです。カンニングではありません。」

 

怒涛の弁護開始。

 

「いやでもー・・・」

 

まだしぶるハルたちに、奥の手。

 

「ここに、コリョ王の印鑑が押された文章もございます!!!これを無視するということはコリョ王国を無視するということ!!」

 

葵の御紋、登場。それでもあやしむ人たちに

 

「サンヒ姫は無実です。私が証明します」

 

フリージアに事の顛末を聞いたジンスも登場。

 

怒涛の救出劇。

 

痛快、爽快。

 

 

助けてくれたジンスにじーん・・・

ありがとうございました・・・と言ってちょっと後をついてってみるサンヒだが、我に返ったジンスに冷たくあしらわれる。

 

 

 

サンヒを助けにきてくれたりしちゃって、ジンスとサンヒの関係は、他の男女とは少し(大きく)違うので、2人の関係は学問的にも面白い・・・とにやにやするアレックス

 

王室カードで専門書など買いこもうと失礼するアレックス。

 

 

サンヒが落ち込んでいるのではと心配する悪がきが、「ぬいぐるみ投げてやろうか」と言って、方向は間違っているものの、気にかけている素振りを見せる。

 

一言いってから投げようとするとは、それだけでも成長したと喜ぶサンヒ。

 

・・・私を慰めるために・・・じーん・・・

 

 

怖かったろの一言が言えないのね・・・可愛いな。

 

 

「私もお兄様と楽しい時間を過ごしたいのですが、今とても疲れて倒れそうで・・・」

 

倒れるふりをするサンヒ。

 

そろそろレベルアップしてよ、演技のレベル上げるから。

 

すると喜んでサンヒを抱きかかえる悪がき。

 

王女とはいえ、女をおぶって歩く悪がきをみて、異様なものを見るような視線を送るその他大勢。

 

あの怖い王子が女なんか背負うかよ。あの女、もう国の恥だから殺した後なんじゃね、死体(サンヒ)を運んでんじゃね?と噂されるレベル。

 

恥ずかしいけれど、成長したわーうちのお兄ちゃん、妹思いの良い兄貴になったよ・・・と満足なサンヒ。

 

部屋に帰ったら帰ったで、メイドたちが「きゃー!死体だー」と騒ぐので怒鳴りつける悪がき。

 

ここギャグポイントですね。

 

サンヒをおぶって、身体に負担をかけないよう、ゆっくり歩いていた悪ガキは、ソファにサンヒを下して一息。

 

「ゆっくり歩くのきつすぎ・・・」

 

あー身体が思い・・・運動してくる!!と言って出ていきます。

 

 

 

その頃、ハルは、おそらく自国の親からの電話で、コリョとの関係が不安だからウイリアムとはあまり仲良くするなと言われるが、そんなの知らねぇよ終わったことだろうと突き放す。

 

 

そこへ、運動しにきた悪ガキがたまたま通りかかって、

 

サンヒが不正をはたらいた証人になったらしいなお前・・・と怒り心頭で、これ以上サンヒに何かしたらただじゃおかねと脅す。

 

 

 

***

 

 

ドルーはウイリアムに、今回の件で俺はもうお前たちに手を貸すのはやめると話をしていた。脅すだけかと思ってたら、死刑って何だよ・・・と怖気づくドルー。

 

俺が地位を与えなきゃ異母兄弟たちに無視される生活で良いのか、と尚も意地悪く脅すウイリアム。今度は、呼んでくるだけで良いからと悪だくむウイリアム。

 

 

そこへハルが帰ってきて、悪がき(王子)に脅されたし、超怖いし、サンヒに手を出すのはやめた方が良いんじゃ・・・というが、ウイリアムは聞く耳持たず。

 

「サンヒのことでなんで怒るんだよ。女の為に腹たてるやつなんていないだろ」

 

「たしかに・・・なんで怒ってるんだろ・・・」

 

不思議がる2人を、黙って見つめるドルー。

 

 

 

次の日、話があるから来てとサンヒを呼びだすドルー

 

 

 

●90話

 

 

コリョ王国にて

 

今回のサンヒの事について報告するナイト

 

このナイトは、イ・ジュヒョン。

 

コリョのスペシャルナイト第一大隊所属(プリオンナイトのジンスより格上)

 

第一大隊とは、最高レベルの実力者が所属する王室直属部隊。

 

それほど重大な任務が多いために正直、面倒くさがりのジュヒョンは入りたくなかったが、容量が良いのでいつの間にかここまで来ていた。

 

幸いにも自分は力もあって、この仕事は合ってると思っていたのに・・・

 

サンヒ(王女)の護衛など、意味不明な任務になってから、ご飯も隠れながら適当だし、雨の日でも外で見張り。・・。。・。・。とか正直面倒くさいことこの上ない。

 

しかも、王には「サンヒの処罰の報告がないのはなぜだ」とか言われるし・・・

 

なぜって・・・女だし。

 

どういうことなんだよ・・・とナイトには父の気持ちなど理解不能。

 

「具体的にいえば、サンヒの体に危害を加えるもの、精神的に苦痛を与えるもの、すべて処分しろ」

 

「そうなると教官による処罰や戒めも対象になりますか?」

 

「・・・・もうよい、下がりなさい」

 

父、フンサン自身もよく分かっていない様子。それなのに命令するなんて・・・トホホのナイト。

 

 

 

 

 

**

 

 

 

帝国のサンヒの部屋に戻ったナイトは、長期移動で疲れたし、身体を隠す魔力を弱めて休憩していると、机の上にまたサンヒからイチゴが置かれていた。

 

いつもお疲れさまですとメモつきで。

 

思えばサンヒはなぜこんなことをするのか。

 

毎日、隠れている俺に向かって挨拶をしたり・・・

 

誰もいない方向に挨拶する王女。その姿があまりにばかみたいで、返事をしてやりたくなるほどだ。

 

王女は本当に理解不能だ。

 

 

 

そこへアレックスが現れ、サンヒからのいちごを食べるナイトをみて、これは新しい観察対象ができたと喜ぶ。

 

「王女を、魔力のない王子だと思って接すると楽ですよ」と、アドバイスするアレックス。

 

これが効果てきめん。

 

 

 

ヒョンソク王子の護衛だと思って接する・・・

 

 

 

そろそろサンヒを探しに行こうと姿を消して外へ出るナイト。

 

 

 

 

サンヒを校舎裏で発見。

 

 

ドルーはサンヒをウイリアムに見つからないよう逃がそうと思っていたが見つかり、結局引き渡せと命じられているところだった。

 

(クリスの居ないと気を狙ってやっている)

 

ウ「裏切りもの。今回はy許してやるから、サンヒ(そいつ)を置いていけ」

 

ど「やっぱり僕にはむりだよ・・・正直こいつがウイリアムに悪いことをしたわけでもないんだぞ」

 

お前に何が分かる!!!とウイリアムはドルーを突き飛ばす

 

ナイトは、空から様子を見ながら、王女が悲鳴をあげた・・・助けるべきか・・・?と悩みながら見守る。

 

ウ「むかつく女だ・・・少しけがをさせてやるだけだったが、そんなことじゃ気がすまない。」

 

と、ウイリアムがサンヒに近づく。

 

ナイトは、王女を魔力のない王子と考え任務にあたる・・・とアレックスの言葉を思い出していた。

 

ってことは今、行くべきなのか??

 

悩んでいると、ウイリアムの手がサンヒの首に伸びて

 

ウ「殺してやる・・・」

 

・・・・!!!!!

 

ウ「俺の目の前から消えろ!!忌々しい女め!!!」

 

ウハハハハハ!!!!と、魔力でサンヒを殺そうとするウイリアムを見て、だいぶサンヒによって飼い慣らされてきていたナイトはブチッとキレる。

 

 

バシッ

 

 

ウ「ぐへっ」

 

 

ナイトに殴られ無様に倒れこみ、ハルに抱きかかえられるウイリアム。

 

ナイト「うちの王女に手を出すな、このごみ人間が」

 

絶対零度の視線。

 

 

 

:::::

 

 

 

 

●92話

 

 

 

その頃ジンスは・・・

 

あれからやっぱ何か自分がおかしい・・・とさすがに思いはじめている。

 

あれからなんだか・・・サンヒに会いたい・・・と自分で思って

 

何だいまのは!!!と赤面するジンス

 

 

心が弱っているに違いない!!

 

 

また外に出て運動するジンス。

 

 

***

 

 

その頃、ナイトは、ウイリアムをぼこぼこにしていた

 

ナイト「サンヒをどうするだって??死ぬのは貴様だ!!王子だからとつけあがるな!!そんな汚れた手で王女を触るなどと!!!息の根を止めてやる!!!」

 

魔力も使ってないのに、このざまか!!弱いくせに!!とナイトは激怒。

 

ファンソンの護衛じゃなかったの?なぜここにナイトが・・・とちょっと不思議なサンヒ。

 

それにしても、手懐けようと頑張ったかいがあった・・・とほっと胸をなでおろすサンヒ。

 

ナ「大丈夫ですか王女さま」

 

サ「はい。おかげで助かりました。ありがとうございました」

 

ナ(かわ・・・)

 

アレックスの言う通り接すると楽だな・・・とナイトは思った。

 

それでは寮まで送りますというナイトに、大丈夫ですと強がってみるサンヒだが

 

緊張がとけてよろけ、やはりお送りいたしますとナイトに抱きとめられる。

 

運動を終えたジンスがたまたまそれを見ていて、

 

イラついたジンスが、ナイトに誰だお前?と難癖をつけて攻撃しようとするが、この方は私を助けてくれたんですというサンヒ。

 

ナイト「王女様がお倒れになりそうだったので支えて差し上げただけですジンスさま」

 

ジ「スペシャルナイトか。なぜ王女につかえているんだ?」

 

ナイト「それはちょっと・・・(内密な命令なので)」

 

ジンス「・・・俺が送る。」

 

サ(・・・え?)

 

ナイト「良いから参りましょう(にっこり)」

 

ジンス「待て!!俺が送ると言ってるだろう!!これは命令だ!!!」

 

ナイト「・・・私はスペシャルナイトです。プリオンナイトに命令される筋合いはありませんが」

 

ジ「そ・・・それは・・・」

 

いいから自分の任務に戻れ!!!と一喝するジンス。

 

ナイト「王女の護衛が私の任務ですが?」

 

サ(え?ファンソンの護衛じゃなくて?私の護衛が任務???信じられない!!あの根性悪が!!私のために!!!)

 

 

ジンス「どうやら秘密任務のようだが姿を見せて良いのか?最近のスペシャルナイトは教育がなってない!!!良いから姿を消しなさい。私がサンヒを送っていく」

 

痛いところをつく(大人げない)ジンス。

 

ナイトは仕方なく姿を消す。

 

ジンス『こうして会うのも久しぶりだね。』

 

 

こ・・・この口調まさか・・・

 

ジンス『会いたかったサンヒ』にっこり

 

 

 

 

●感想

 

このねちっこさ・・・・ウイリアムは女かw

完全に女子じゃねーか。

 

 

サンヒの教育のたまもの。いろんな所で実ってますね。

 

このナイト私好きだなあ。かっこいいし。(顔が)

 

スペシャルナイトを護衛につけるほど娘を可愛がってる・・・というのは十分に分かるんだけど、そんなことに使うなよなまじで。

 

(実際、ちょっとしたことで女は殺されそうになるから、役にはたっているけどね。)