転生したら王女様になりました

 

*ネタバレの続きは「記事一覧」から

 

 

 

●ここまでのあらすじ

 

サンヒがテストで1位になる、に腕一本かけると言うクリスをクラスの男子が大爆笑。

 

お前あほかー女が1位になんかなれるわけねーだろぉ

 

というわけですが、クリスは余裕のよっちゃん。

 

 

自信がないからやめてくださいというサンヒに、確かに凡ミスすることもあるだろうし、腕だとプレッシャーだろうから、1位じゃなかったら学校を辞めるってことで。と、柔軟な面も見せるクリス。

 

余計なこと言うなー!!目立ちたくないのにー!!って思ってるサンヒだけど、堂々と真の実力が発揮できてマンザラでもなさそう。

 

兄上様(悪がき)に「お前、テストで良い点とらねぇと腕とられるんだって?」と話が曲がって伝わっていて心配されるが、いやいやそれは私じゃないので・・・と誤解を解く。

 

サンヒのこと大好きな悪がきでさえ、女が1位なんてとれるわけねーのになと無邪気に笑う(今までのサンヒのぶりっこの賜物)

 

 

 

テストが終わり、受験戦争経験者の私をなめるなよとほくそ笑むサンヒ。

 

ちょっと話そうよと言ってベンチに腰掛けるよう促すクリス。

 

クリスは、先にサンヒを席につかせてくれるなど、かなりレディーファースト。

 

「君からみても僕ってちょっとおかしいよね。なぜあんな賭けをしたのか理解できないだろう」

 

「私に信頼を見せるためとおっしゃったじゃありませんか。」

 

クリスの国ペクチェでは、男と女は平等に仲良く暮らしている。だからペクチェの女たちは幸せに暮らしていると聞かされるサンヒ。女が幸せに暮らしているなんて・・・と心底驚くサンヒ。

 

「僕はウイリアムみたいなことはしないし、本当に君を大切に思っている。」

 

なぜそんなに警戒しているの?と悲しむウイリアム。

 

僕は、君には理解できないかもしれないけれど(この国にその言葉は無い)、君に「一目ぼれ」しているんだよと告げる。

 

肩に寄りかかってくるクリス・・・それをジンスは教室から観ていたので持っていたカップを落とす。

 

ガシャーンwww

 

 

2人の会話も魔力で全て聞いていたジンスは動揺を隠せない。

 

ジンス(どうしてこんなに気分が悪いんだ・・・さっぱり分からん。一目ぼれ?どういう意味だ・・・その言葉が1番、胸糞悪い!!!)

 

 

「一目ぼれ」の意味は分からないのにイライラするジンス。

 

 

 

***

 

 

結果発表の日

 

テストの結果はもちろんサンヒが1位。

 

発表する男性教員も「え?」と驚き硬直。

 

先生「そんなまさか・・・何が起きたんだ?」

 

フリージアは無邪気に「おめでとうございます!!サンヒ姫!!」と手放しで喜ぶ。

 

 

ほらね!!私の勝ち!!とほくそ笑むサンヒ。

 

 

女なんかに負けたのかと信じられない男子たちと、当然だよーとニコニコしているクリス。

 

 

 

 

「何はともあれ、サンヒが1位で嬉しいよ!!」と廊下で抱きついてくるクリス。

 

さすがに、一目ぼれしたと言われ(その言葉の意味も分かるし)クリスの気持ちを知りながらこのまま一緒に仲良くしていていいものか悩むサンヒ。

 

そこへジンス教官が通りかかる。

 

ジンス「サンヒ、廊下で一体何事だ?」

 

サ「わ・・・私は・・・」

 

クリス「喜びの抱擁をかわしていただけです。サンヒが1位になったので。」

 

ジンス「喜びの抱擁?女のくせに?」

 

クリス「僕が勝手に抱きついただけなのでおしかりにならないで下さい」

 

ジンス「この女が私の婚約者ということはご存知ですか?」

 

ジンスの冷たい視線をものともせず、婚約はいつでも解消できること、ご存知ですか?と食ってかかるクリス。

 

 

 

 

 

●77話のあらすじ

 

クリス「次席教官もサンヒを御望みじゃないようですから。

 

僕にはサンヒが必要なんです。だから婚約破棄してください」にっこり

 

尚もいらつくジンス。

 

クリスは構わず、こちらの方式でいってもいいですか?と言う。

 

クリス「いくらお渡しすれば良いですか?」

 

お金を渡せばいくらでも婚約破棄できるらしい。

 

クリスー!!あんたって人はー!!!

 

まさか私を捨てたりしないよね?とちょっと不安になるサンヒ。

 

ジンスは、私は生徒と金銭の取引を行うほど金に困ってませんと静かに怒る。

 

貧乏扱いされて怒ったのだと理解(勘違い)するサンヒ。

 

冒涜するつもりではありませんと素直に謝るクリス。

 

ジンスは、サンヒを自分に付いてくるよう命じ、イライラしながらその場を後にした。

 

「サンヒ!ついてこい!!」

 

サンヒ「はい・・・」

 

尚もついてこようとするクリスをとめて、しょぼしょぼとジンスについていくサンヒ。

 

クリスは、おかしいな・・・興味なさそうだからお金で一発だと思ったのに、焦りすぎたかな?と思いながら2人を見送る。

 

その後すぐにバタバタと悪ガキがサンヒに会いに来たがもう立ち去った後であった。

 

ク「サンヒなら次席教官に連れられていきましたよ」

 

悪がき「ワン公に見せるものがあったのにタイミング悪いなー。マジ気に入らねえ」

 

ク「それでは失礼します」

 

悪がき「おい待て。サンヒだって?お前ワン公のこと呼び捨てにしたのかよ」

 

 

 

 

***

 

 

その頃、ジンス次席教官の部屋で二人きりとなったジンスとサンヒ。

 

メイドたちも、2人の雰囲気にサンヒが殺されるのではと心配する中

 

ジンス「サンヒ」

 

サ「は・・・はい」

 

ジ「俺の許可なく男に寄りかかるなよ」

 

そ・・・それって

 

嫉妬????

 

前世のジンスは嫉妬深かったことを思い出すサンヒ

 

”俺はお前が他の男を見るのもいやだよ。小さい男だと思うかもしれないけれど我慢できない。いいね?スヒ・・・”

 

ジ「お前の所有者は俺だ。俺の名に泥を塗らぬよう慎重に行動しろ」

 

サ「・・・。」

 

モノ扱いしてるだけね・・・嫉妬してくれたわけじゃないのかと残念なサンヒ。

 

ここでは自然なこと。

 

でも、魔力のない私は、魔力で身体をどうにかされたら抵抗することもできない・・・と不満がつのるサンヒ

 

サ「わ・・・分かりました・・・でも・・・私は魔力が弱く男性には抵抗できません。ジンス様の命令を守れるか自信がありません・・・。」

 

ジ「ということは、あいつがお前をむりやり抱き寄せたと?」

 

サ「いいえ、クリス様はそんな方ではありません。今日は私が1位になったので・・・」

 

あいつをかばうのか???と怒髪天をつきそうなジンス。

 

どうして?サンヒ・・・

 

ゴオオと、怒りに任せて溢れ出る魔力。

 

あいつが何だというんだ!!!

 

ジ「お前の所有者は俺だ!!!!」

 

お姫様が口答えを!!!このままじゃ殺される!!!と逃げようとするメイドたち。

 

ジンスはうめき、頭を抱えて座り込む。

 

サ「ジンス・・・」

 

ジ「サンヒ・・・」

 

 

 

 

!!!!!!!??????

 

 

顔を上げたジンスの顔は、まるで前世のような優しい目で・・・

 

 

 

 

●感想

 

面白くなってきましたね。

 

ジンスはちょこちょこと前世の記憶が乗り移って?記憶が戻って?「サンヒらぶ」になってますが、どういう形で、心からサンヒと結ばれるんでしょうね。四六時中「サンヒらぶ」になるのはだいぶ先だと思いますが、全然待てます。

 

まずは、クリス問題。

 

フリージアの一夫多妻問題は根が深く、もうちょっと引っ張る感じですね。

 

ジンスはフリージアに、サンヒはクリスに、ヒロインとヒーローがそれぞれ別のキャラからもモテるというのはテンプレ通り。良い展開です!!ベタベタで良いんです!!!

 

ここに悪がきもあらわれて恐怖の四角関係・・・になっても良し。

(クリス・悪がき)→サンヒ⇔ジンス

 

絶対にサンヒに不利な状況にならないから、安心して読めますね。