「宮に咲くは毒の華」
原作/テル
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(4話からは24時間たつと次の話が読めます。)
[国]・・・銀の国
[登場人物]
◇14代王(天子)
陳 明帝
ちん めいてい
◇明帝の妻?
太后
◆◆明帝の息子
言 げん
◆◆白 小華
はく しょうか
(妲己 だっき)
◇小華の父
白 秀英 はく しゅうえい
◇明帝の臣下?
緋温 ひおん
◇従属国の姫?
悠悠 ゆうゆう
◇小華の異母姉妹
敏(秀英の妾の子)
◆妲己付き女官
杏 しん
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以下21話 ネタバレ 感想です。
小華は幼く、世の深さを知らなかった
そして、目に見えるものが全てではないと知らなかった
何日も何年も泣くことになるなんて・・・
泣いている幼い小華(10歳前後?)に緋温が声をかける
緋温「・・・お嬢様」
小華「緋温様・・・」
緋温「昔から泣いてばかりですねお嬢様は」
小華「違います!!泣いてません!!」
パッと顔を隠す小華。
緋温はにっこり笑う。
緋温「もうすぐ陛下から命令が下されるはずです。」
小華「なんの?」
緋温「お嬢様と、殿下の婚姻です。」
小華「婚姻?」
緋温「はい。」にっこり「もうすぐ殿下の妻になるんですよ。」
「正妃ではなく側室として、お嬢様の他にも来るかもしれません
・・・お嬢様?」
小華「でも、私が一人めってことですよね??」
わあっと喜ぶ小華に、そうですと緋温はにっこり。
緋温「おめでとうございます。」
ぽっと頬を染める小華。
緋温「殿下のどこがそんなに好きなんです?」
小華「・・・。」
緋温「おしえてください。」
小華「好きなのに、理由はありません。緋温様は花をきれいだと思うのに理由がありますか?子犬が好きなのにも理由はありません。
子どもがお母さんを好きなのも。夜には月が昼には太陽が。
そこに理由は無いのです。私が言を好きなのも同じです。」
緋温「・・・お嬢様。
私はお嬢様が好きじゃありません。」
小華「こっちのセリフです。」
緋温「でも、誰が何と言おうとお嬢様は、銀の王妃になるお方です。」
小華「・・・。」
緋温「お嬢様のことを心配してではなく、国の為に申しているのです。
愛されない女性とは香りのない花と同じ。
香りのない花を見る人はいません。」
小華「花は美しければいいのです。」
緋温「いいえ!いくら美しい花でも見る人がいなければ花ではありません。
王宮は厳しい所です。
煮えたぎる鍋のような地獄になるでしょう。
互いにねたみ、陥れ、いつ相手の首が飛ぶか待ちわびる場所です。
幸いお嬢様には太師という頼もしいお父上がいらっしゃいますが。
殿下の心を得ることができなければ、力を手にして下さい。
誰も近づけない力を手にするんです。
それが、お嬢様がここで生きるすべです。」
小華「嫌よ!私は王妃になどなりたくない!!
ただ、言の妻になりたいだけです!!
権力も富も、身分も・・・そんなものいりません。
言の妻となれれば良いんです。」
緋温「そのせいで命を失うことになってもですか。」
はい!
そうよ緋温・・・お前の言う通り
・・・愛されない女は花じゃない
でも香りのない花は自ら香りを出す方法を知らない
・・・・・
杏に髪を結ってもらう妲己。
「私はまた夢をみていたようね」
杏「心配しないでください。ここには私しかいませんので。」
安心してください。誰も見ていません。
・・・私はあなたを見たとたん、心が奪われたのにと妲己は思う。
どうしてまだあなたの心をひとかけらも得ることができていないの。
分からない。
何を間違えたのか。
妲己は、今となっては形だけとなった祝言の日を思い出し、遠くを見ていた。
どうして・・・こうも完全に捨てられたのか・・・?
・・・
その頃、言は自室でゆっくりしていた。
臣下「陛下、今夜はどの側室の部屋に行かれますか」
言「今日は一人で寝る。酒でももってこい。」
臣下「かしこまりました」
不愉快だ・・・と言は思う。
見るからに体調の悪そうな妲己、妲己が知らぬ男に寄りかかっていたことを思い出す。
気に障る・・・妲己・・・。
お前が本当に気に入らない・・・・。
<21話 感想>
言、完全に妲己のこと好きじゃんね。
でも、自分でもその気持ちをよく分かってないみたい。
言、あんなにセクシーでかっこいいのに(見た目が)。
それでも良かった。好きでいてくれて。眼中なかったら妲己はまじで救われないもの。
妲己が死ぬ前に気付いてあげてね、お互いに思い合っていることを。