仕事の夏休みも今日でおしまい。
いつものことですが、楽しいことはあっという間
に過ぎ去っていっちゃいます。
昨日、日本棋院の「幽玄」(川端康成が書いた「深奥幽玄」という
掛け軸<レプリカ>)が掛かっています)を見学に行きました。
ここが対局場「幽玄」。日本棋院の5階にあります。
一昨日は、ここで天元戦(主催:新聞三社連合、北海道・中日・
西日本の3社、賞金額1,300万円)の挑戦者決定戦が行われ、
見事若年プロ棋士の一力遼(いちりきりょう)棋士(早稲田大学
1年)が井山七冠への挑戦権を得ました。タイトル取れば、井山
七冠の一角を崩すことにもなるので、早稲田の囲碁面での歴史
にも大きな1歩を刻むことでしょう。
昨日は、近隣の室では、プロの採用対局も行われていました。
私が、見学した時にはあと残すところ一局が対局中で、時折
部屋からは「秒読み」の音が聞こえてきて、プロ棋士目指す
張り詰めた雰囲気を体感できました。14名のうち院生がほと
んどですが、外来3名も是非頑張っていただきたいと思います。
今回は、特別にということで、一昨日、一力棋士が座っていた
座椅子に座らせていただきました。因みに、碁盤も碁笥も一昨日
に使われたものです。
この後、実際に碁石も打たせていただきました。
本榧(かや)の碁盤の表面は、でこぼこしていました。本榧(かや)
は材質が柔らかいので棋士の石を打つ力でへこむそうです。
白石は、とても美しい日向産の蛤碁石で、意外にも厚みは
それほどでもなく、軽かったです。棋士の中には厚みのある
碁石に抵抗を示す方がいるからだそうです。
普段はプロ棋士にしか碁盤・碁石は触らせないそうですが
今回は日本棋院からある物を購入した記念で触らせて
もらいました!(^^)!
棋譜(白紙)も見せてもらいました。通常のものとは違って
各新聞社の棋戦用のものです。
棋譜係への注意事項・・・
因みに、当時、日日新聞の棋戦記者であった川端康成氏の
棋力を聞きましたが、それなり(?)だったそうです。
東京駅で、家族にポップコーンお土産に買って帰りました。
一時とは違ってほとんど並ばずに買えました。
天元戦、井山棋士も一力棋士も応援しますけど、どちらかと
うと一力棋士(高校が名門の下町の都立出身で私の出身中学
の近くで場所的にも親密感もあるので・・)を応援しようかな。
これがきっかけで、今度は一力棋士が七冠制覇すれば
囲碁界のことをもっと世間に知っていただけるかも知れないし。