沖縄の辺野古問題に関し、立教の社会学部
(出身学部)のゼミ主催で、沖縄の新聞社「琉球
新報」の報道本部長等を交えてのパネルディス
カッションを聴講しました。
琉球新報については、報道の在り方について
与党議員からかなり圧力がかけられた新聞社
で一躍有名になったこともあり、強い関心があり
ました。(おかげで本土からの部数が伸びたそう
ですが・・・)
沖縄基地問題については、非常に詳しい方ばかりが
出席しているとのことでした。私は、まだ一度も
沖縄に行ったこともありませんし、知っていることと
言えば、時の明治新政府が琉球王国を強硬解体し、
先の戦争でも捨て石にされたこと、日本国独立の際
にも捨て去られた屈辱を経験したことぐらいしか
知りませんでした。
辺野古問題のからくりについても聴くことができました。
何でも沖縄基地担当の米国の下院議員は沖縄の人口は
2千人ぐらいとしか思っていなかったそうです。当初は関心
も大して無かったとのこと・・・
うりずんの雨(来月DVD販売するそうです)で有名な監督
ジャン氏(右)や、沖縄4世をお子さんに持ち、11月4日の
ジャパンタイムズでも取り上げられた弁護士の猿田佐世氏(左)
、琉球朝日放送の記者で「裂かれる海、辺野古動き出した
基地」という番組を製作(HPからでも拝聴できるとのことです)
した島袋夏子氏による意見発表も大変興味深いものでした。
ゼミ生がまとめた各種資料等をいただいたので、
正月にじっくり読みたいと思います。
また、琉球新報の社説等をまとめた書籍が1月に
販売になるとのことなので時間を作って読みたい
と思いました。
沖縄の問題は、沖縄のみのことではなく、福島、
原発を始めとするあらゆる問題、ひいては自分の
ごく身近で見聞きする弱者切り捨てと差別問題とも
密接に連動していると強く感じました。
猿田氏は「人間は一緒ではないか。と言うけれど
も沖縄の人々と自分は違うと認めざるを得ない」
との発言がありました。「まだ沖縄について何も
知らない。」とも・・・
私は、全く何も沖縄のことを知りません。だけど
うりずんの雨等を通じて、沖縄の方の気持ちは
100%到底理解は不可能ですが、自分の身近
に起こっている、または自分自身に起こっている
問題として置き換えて考えることが必要なのでは
ないかと思いました。