7割くらい混んだ行きの電車で、となり窓側の席のおじさんがどうも元氣がはみ出していて、
(私とおじさんで二人席、前の席のが四人席で、座席のすき間から視線の先に見える)赤ちゃんにずっとアピールをしたり、ずーとなんか落ち着かない感じを発揮していて、途中から大人の哀愁ただよう歌を歌いはじめました。
誰も突っ込むわけでもなく、見るわけでもなく、ただただ、電車の振動音の中におじさんの歌声が響く感じでした。
決してうるさいわけではなかったのですが、私も眉毛だけ一緒に歌声にのせていたり、何かと氣になりすぎたので、
「どちらまで行かれるんですか?」
と、致し方ないと声をかけたら、ちょっと驚いた感じでしたが、色々答えてくれました。
大体は電車の中で声をかけたら、こちらが変な人になりそうなところですが、このおじさんの場合は、これだけエネルギーを放っておいて無視されたら反則ですから!
西九条へ帰る途中。
高槻のへんまで散歩して帰ってきた。
(散歩!)
「何時から出かけてたんですか?」
朝3時から。
(え?)
「午前3時ですか?」
65歳にもなると、朝早く目が覚める。
(て、それ深夜ですよね。)
「て、それ深夜ですよね。」
嫁も親も子供もいない。だからこうして生活保護受けて好きに散歩できる。
このスーツも(上下)合わせると10万くらいする。
「え!」
いっぺんには買えない数万円ずつ貯めて買う。
出身は岸和田、ハッピ着て山車について、だんじりを取り仕切る役員(?)をしてる。
最近は厳しいから、家とかも傷つけないように指導、ケガ人、死人がでたら即中止。責任がある。
(家は壊されてもなんの保証もない)
指示どうりにしなければ殴ることもある。
祭りで酒が入るとつい言葉が荒くなる。
さっきみたいに子供を見ると声かけたくなる。
出会いもない。一人だ。
おじさん、終始朗らかに話していましたが、活字にすると人生が垣間見られるような。
の歌詞を思い出してみる。
「人生何が起こるかわかりませんよ。」
と、無限大に無責任なことばを残して、終点 梅田でわかれました。
会場:京都パルスプラザ伏見区竹田鳥羽殿町5
➡︎ アクセス
料金:入場無料
私たち「プアラニ」は、3番目の出番で、11:22から出させていただきます。
梅田に着いたところで、文字数制限でまさかの「つづく」です。
もしよければお付き合いくださいm(_ _)m
今日という日に感謝!!
最後までご覧いただきありがとうございました!!!