加納眞士著「光のチャネリング」 | そよぎめぐみブログ

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神仏大好き、お化けは苦手。何が見えても聞こえても、生きていくのだどこまでも。

タイトルだけ見ると、怪しげ。
失礼ですが、私も以前はそう思っていました。

けれど「チャネリング」って、
チャンネル合わせ、という意味の言葉。
人が空気を読み、相手のことを考える時、
無意識に心のチャンネルを合わそうとします。

例えば、身内の不幸を「虫の知らせ」で知る。

出がけに忘れそうになった鍵を、
誰かに注意されたように思いだす。

メールを送ろうとして書いていたら、
向こうからメールが入った。奇遇だなぁ♪

そんな、つながっている感覚が、チャネリング。

そしてこの本、思った通り、つながることについて
エトセトラが多方面から書かれていると同時に、
誤った方角へ導かれてしまわないための注意書きも
あったわけですが、私がこの本を読んだのは、
この文章に触れるためだったか、という一文が
見つかりました。

以下に引用します。

「本当に人を許せるのは、あなたを傷つけた行為が、
 その人の魂からの望みではなかったことがわかる
 ときである。あなたが自分の『痛み』で見えなかった、
 その人の『痛み』に本当に気づけたとき、
 あなたは その人を許しているのである。
 そのとき、あなたはその人に『愛』を注いでいるのである。

 愛は、相手の『痛み』を知り、
 その人が癒されるようにと祈るときに発動する。
 愛は、恐れている心を溶かし、
 あなたが恐れていた相手の、
 心の『痛み』に気づかせてくれる。
 そのとき、あなたは自分を縛っていた心を解放し、
 同時に恐れた相手の心も解放するのである。
 愛は、いつもただ人を解放する。」


たまたま、そういうことが近頃ありました。
長い間の逡巡を経て、その相手を許そうとしていました。
傷つけられた痛みは完治していなくても、
そこにこだわっていたら先に進めない、と覚悟を決めて。

許した証拠を見せたくて、まず行動を変えました。
その途端、相手が落涙。初めて、相手の痛みを生で感じ、
あぁ、つらかったのは私だけじゃなかった、と思い。

そうしたら、心の中のわだかまりが、溶け出し始めて。

頭の中だけではない、許し。
これからは、必要以上の気を遣う必要もなくなっていく。
それが「愛」と「解放」なのだと、本は教えてくれました。


私たちはいろいろな目に遭う度、淀んでしまいますが、
時に、こんな感じで「光」を受け、雪解けを迎え、
来た道を振り返ることができるのだと、わかりました。

今の今まで抱えて、引きずって悩んでいたことを、
「来た道」=過去、として振り返ることができた瞬間。
その切り替えは、大きな転換点になるのかもしれません。


本との出会いもまた、無意識のチャンネル合わせ。
朱に交われば赤くなるとか、類は友を呼ぶとか、
昔の人は、横文字なしで、よく言ったものです。
私と本は、引きあって出会ったのですね。

どんな体験をしても、一瞬明るくなったと思っても、
私たちは日常の渦に中にすぐ埋没して、
様々な問題に絡め取られていきますよね。次々と。

それでも。知らないより知っている方が楽しいこと、
きっと沢山あります。壁に当たるなら、最終的には
楽しい方向で結末を見たいと言う気持ちもあります。

そのためにも、楽しいチャンネルに合うよう意識して、
気持ちのアンテナを立てておこうかな、なんて思う、
今日この頃です。