グーグルマップを頼りに
新居のちかくの、銭湯へ行ってみた。
湯船につかりながら
ウォッチングしちゃう。
そんな人、わたしだけじゃないと思う。
女湯では、女の人生に思いを馳せてしまう。
こぐまのように動き回る
はだかん坊の女の子から
みずみずしい果物みたいな
妙齢の女の人
松の木の木肌を感じさせるような
おばあさん
わたしがアーティストだったら
ぜんぶ、彫刻像にして
美術館に飾りたい!
水風船のようなおっぱいの女性。
いいなぁ。
ああいうのを本当に「乳房」
って言うんだろう。
果物のように、もいで食べたくなる。
悲しいかな
わたしのは、まったく「房」の影もない。
「ち」
で、おしまい!!って感じだ。
そういえば、先日、SNSでたまたま
満島ひかりの水着姿が流れてきたな。
「世界の美女」とかいうグループの投稿で
たっくさんの男性がメンバーらしい。
「んーー ひ〇にゅう」
とか、書いている人がいた。
でも
「知的生命体」
と、書いている人も。
わかる。
彼女は、目が離せない生命体っぽさがある。
ひ〇にゅうなんて、やすやすと飛び越えるような。
満島ひかりと言えば
所さんが、好きだったな。
「透明感がある」って言って。
思えば、所さんは貧乳好きを公言していた。
所さんは、御年80代の草笛光子も
現役女性として大好き!と言っていて
ほんとに、女の趣味がよかったなぁ。
はらぺこくんって、どうなんだろう?
彼とは、アプリの出会いじゃないから
貧乳が好みということは、ないと思う。
(アプリの男性は、わたしの体型を見て
いいね、してくれるから。)
彼は、デリカシーのかたまりのような人だから
わたしが、何も言わなくても
何がコンプレックスかは
すべて読み取っているはず。
でも、はらぺこくんだって
たまには、ああいう「ザ・乳房」に
むしゃぶりつきたいんじゃないかなぁ。
もしも、そんなチャンスがあって
彼がそう望むならば
彼は、躊躇しないと思う。
なんか、そういう人だと思う。
わたしより年配の方の体は
ついつい、ちら見してしまう。
そうか
わたしもこうなっていくんだな、と。
お腹がいわゆる「浮き輪」というか
空気が半分抜けた浮き輪みたいな方も
わりといるのだけど
おっぱいがどーん!と大きいと
それはそれで、バランスがとれて見える。
土偶のような、牧歌的な造形美?
なにか、色気がある。
一方、小枝のような方もいる。
ポキ!っと折れてしまいそうな。
わたしの場合、こちらのタイプになっていく
可能性が高い気がする。
わたしは、胸がない割に
下半身にボリュームがあるのが
コンプレックスなのだけど
はらぺこくんは、
「お尻がやわらかい~」って
うれしそうに、もみもみする。
ぞうさんみたいにひざに皴がある脚も。
ふむ。
たしかに、こうやって見ると
脂肪やお肉は、生命の香りがあるんだろう。
やっぱり、「色気」の大もとは
生命力なのかもしれない。
それでいくと
子どもと一緒に入浴しているお母さんに
勝るものはない。
まろやかで白くて広い背中。
かいがいしく子どもの世話をする腕。
体いっぱいに生命が充実していて
美しく、神々しい。
ああ、そのあふれた命が
子どもに注がれていくんだね。
お母さんが、また色っぽいのは
自分ではそれに、
まったく気づいていないからだと思う。
ひとりで入っている妙齢の女の人は
どこか、見られている自分を
客観視している気配があるんだけど
お母さんには、まったくない。
子どもにかまけきっている。
その姿が、本当にいい。
「おたくの奥さん、
めちゃくちゃ色っぽいですよ」
と、ダンナさんに進言したくなっちゃう。
なに妄想してるんだ?(笑)
だれなの?わたし。
でも、不思議。
SNSとか、雑誌とかでは
ものすごくスタイルのいい女性が
ずらりと出てきて
誰がいい、ここがいい、と
男たちは、いつまでも語ってる。
なのに、実際、多くの男性は
わたしを含め
この女湯にいるような
特段スタイルが抜き出ているわけでもなく
粗もたくさんあるような体の女の人を
本気で求め、長らく愛でたりするもので。
それって、やっぱり
「リアル」な生命体は
ものすごい引力を醸し出している、
ということなんじゃないかと。
豊川悦司や高良健吾が好きだ、と言いながら
ぽんぽこりんのおじさん体型の
はらぺこくんをこよなく愛するわたしは
そんな結論に至ったのでした。
女湯からの、つれづれレポートでした。
(おしまい)