今年は舞台作品数103作品、公演数128回観てきました。

その中から私が良いと思った10作品をトップ10形式で発表したいと思います。

各作品それぞれコメント付きで。

第1位 ENG第7回公演『ロスト花婿』

第2位エヌオーフォー NO.4『バクステ』

第3位シアタートラムネクスト・ジェネレーションvol.11らまのだ『青いプロペラ』

第4位 ENG第8回公演『山茶花』

第5位月刊「根本宗子」第15号『紛れもなく、私が真ん中の日』

第6位 DMF/ENG提携公演vol.4『メイカ魔女と幕末の英雄』

第7位ツツシニウム#4『ノコッタカンカク』

第8位 tsumazuki no ishi×鵺的『死旗』

第9位 RINCO PRODUCE STAGE『リミット・オブ・タイムラグ』

第10位オフィス上の空プロデュース『焔の命ーー女優の卵がテロリストになった理由』

番外スイッチ総研『江戸まちたいとう芸楽祭浅草花やしきスイッチ』

以上の10作品プラス1作品を選びました。

第1位のENG第7回公演『ロスト花婿』は出演者が知っている方が多くてそのあたりも見どころだったりするんですけど、結婚式当日に起こる数々の出来事を乗り切りお互いの見えない部分を確かめ合いながら展開していく作品は面白かったですね。

笑いあり感動ありのシーンがちりばめられていて図師光博さんと民本しょうこさんの役柄がまたいい。

あの噛み合わなさ？が笑いを誘っていました。

第2位のエヌオーフォー NO.4『バクステ』は舞台の裏方で働く人たちがどのようにして1つの作品を作っていくのかがわかった作品。

何時も観ている舞台の裏側ってこんな人たちの想いがあって作り上げられていくんだなと再認識させられた作品でもあります。

福永マリカさんが照明助手としてはつらつとした仕事の出来る子持ちの女性役を演じているのもなかなかなかった作品でもあって。

そのあたりも良かった作品でした。

第3位のシアタートラムネクスト・ジェネレーションvol.11らまのだ『青いプロペラ』は全編石川弁で展開されていく老舗スーパーマーケットが大型ショッピングモールが建設される影響を受けて閉店に追い込まれていくという作品。

ほのぼのとした感じが作品からも出ているんですけど…じわりとその状況を受け入れていく現状も生々しくもあって。

福永マリカさん演じる惣菜部の店員や方言を聞くのも初めて観る役柄でもあってそのあたりのやり取りも面白かったですね。

マリカさん作品を観た中で良い席で観れたというのも思い出深いです。

第4位のENG第8回公演『山茶花』は以前朝劇下北沢でも出演されていた丸山正吾さんが妖怪やまことして主演していた作品で人よりも純粋な心をもった役柄が魅力的な役でした。

アクションや殺陣ありそして感動ありの作品。

出演されているそれぞれのキャラが個性的でかつ華があって衣装も印象深かったです。

第5位の月刊「根本宗子」第15号『紛れもなく、私が真ん中の日』は小学生から高校生までの友達との関係性を描いていた作品で同じ役名の人たちが成長していくんですけどあまり違和感のない感じが良かったですよね。

根本さんがオーデションで選んだ理由もそのあたりで納得なのかと。

話の展開や個性的な出演者のやり取りも面白かった作品。

今年根本宗子さんの本公演は2回ありましたけど個人的にはこの作品の方が好きでした。

第6位のDMF/ENG提携公演vol.4『メイカ魔女と幕末の英雄』は幕末の長州藩と西洋の魔術を操る者たちとの作品で実在する人物が出てきたり殺陣や照明の演出効果や笑えるシーン出演者に至るまで魅力的な作品になって。

2時間越えの飽きさせない展開は凄かったですね。

図師光博さん演じる商人役もまた笑いどころありで面白かったです。

第7位のツツシニウム#4『ノコッタカンカク』はシェークスピアのマクベスの内容を取り入れた作品でカスパー・ハウザーという人物の残留思念からみた作風と後ろに映し出される景色が幻想的でした。

図師光博さん演じる役柄も今まで観たことのなかったマクベスの戯曲をセリフとして読むその姿から熱量が溢れていて舞台であんなに汗を掻きながら演じる図師さん(真面目に)も魅力的な役だった事はよく覚えています。

第8位のtsumazuki no ishi×鵺的『死旗』は毎年鵺的作品は観せていただいてますけど…今回も凄かったという印象の作品。

作風もさることながら美術セットには毎回驚かされています。

特に今回は水を使った演出という事で最前列がエキサイティング席と言われていたくらいですから。

インパクト的には今年みた作品の中でも1番なのかと。

福永マリカさん演じた残美も人ではない役とその風貌もなかなか見られない役だろうと思いながら観てました。

セリフ自体はあまりなかったですけど体全体で表現するあの役は目に焼きつきます。

第9位のRINCO PRODUCE STAGE『リミット・オブ・タイムラグ』は舞台の時間と実際の時間がリンクするあまり観たことのない作品。とあるテレビ局がジャックされそこに集まる人たちの物語。

リアルな時間のなかで展開されるやり取りはこちらにもそれは伝わってきてその雰囲気を味わえるシーンも楽しませていただいた作品でした。

図師光博さんのチーフディレクター役の立ち位置も良かったですよね。

第10位のオフィス上の空プロデュース『焔の命ーー女優の卵がテロリストになった理由』は劇団を立ち上げた人たちがテロリストになったらという題材の作品で2020年の東京オリンピックでもしテロが起きたらという想定を描いた作品。

この作品では福永マリカさんが舞台作品初主演という事で個人的には見逃せない作品でもありました。

役柄的には何処にでもいそうな気弱な人が周りの影響を受けてテロリストになっていくという部分と女優の卵というところもポイントな作品でしたね。

最後に番外のスイッチ総研『江戸まちたいとう芸楽祭浅草花やしきスイッチ』福永マリカさんが参加した舞台というよりもアトラクション要素の強いお客さんも一緒にその作品の登場人物として参加出来るのがいいところ。

今回のマリカさんとのシチュエーションは『ありがとうございました！』と言いたくなるほどでした。

ああいう作品にまた参加したいですね。

少し長々となってしまいましたが…この10作品が私が選んだ今年いいと思えた観劇作品です。

好みなども(人だったり)多少含まれたりもしますけど…どれもいい作品だと思っています。

来年はどんな作品が観れるのか楽しみですね(*^^*)

【舞台】2018舞台観劇トップ10