9月11日(日)13時の回を観てきました。




場所は渋谷にありますPARCO劇場。










作品はパルコプロデュース2022『桜文』🌸







福永マリカさんが出演されていたので観てきました。




12時15分過ぎに劇場に到着。←8階へ




入口でチケットの半券を切ってもらい検温。




奥に指消毒液がありそちらで消毒した後物販コーナーの列に並ぶ。





今回は公演パンフレットを購入。




ちょうどその奥側にカフェがあり。





今回の作品にちなんだ飲み物を提供していました。




劇場入口近くには…





舞台セットにもなっている模型が展示。



劇場内に入って席を探す。



今回はN列の20番の席。





14列目のほぼ中央の席でした。




後ろの方だったので舞台は見えにくいかと思いましたが舞台全体はしっかり見える場所でした。




ただ役者さんが演じている表情などがはっきりとは分からない感じだったので。




舞台には上から白い帯の様なものが垂れ下がっていて中央には書斎?のようなセットが置いてある。




13時なり舞台の幕が上がる。




上演時間は約3時間でした。





第一幕が75分そのあと休憩が20分あり第二幕が80分だったので約2時間35分の公演時間。




ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。




昭和初期の春、東京浅草の奥にある新吉原の近くに小説家・霧野一郎のもとへ東新聞社岩崎真(永澤洋さん)が訪ねてくる。その時霧野は彼のポケットの中に入っていた封筒を見つけて血相を変える。



便箋の上を紅く染め、恋の言葉が書かれた『天紅の文』



それは遊女京子(福永マリカさん)が代筆屋の老婆(阿知波悟美さん)に書かせたものだった。羅生門河岸にいるという代筆屋の元へ向かう霧野。



老婆と言葉を交わしたその時桜の香りが匂いたち霧野の目の前にあの頃が現れる。



明治四十年代、激動の時代の吉原遊郭。当代随一と謳われる花魁・桜雅(久保史緒里さん)は妖艶な佇まいとともに決して笑顔を見せない事でその名を轟かせていた。



何とか桜雅の笑顔を引き出そうと紙問屋四禄屋の旦那・西条宋次郎(榎木孝明さん)はその財力を使って花魁道中を出させる。



一方この貴重な花魁道中の記事を書かせようと新聞社は吉原のような世界とは全く縁のない堅物で生真面目な若き小説家・霧野一郎(ゆうたろうさん)に白羽の矢を立て見物に参加させる。



花魁道中にあっても微笑みすら浮かべない桜雅、その前に霧野は前に立ち純真な心の声で『何故、笑わないですか?笑わなきゃダメだ』といいその途端桜雅はゆっくりと倒れる。



それは心に深く閉じ込めていた想いが呼び覚まされてしまった瞬間。




時はさかのぼり明治三十年代、桜雅がかつて笹沖雅沙子として過ごしていた女学生の頃、植木職人見習いの少年・仙太(ゆうたろうさん)と出会い心から想いを通わせあっていた。その霧野は仙太と同じ目を持っていたのだった。



花魁道中で笑顔を引き出せなかった西条は桜雅が突然意識を失った事で体面が保たれ霧野の行動をかばいそれと同時に身請けの準備を始める。



花魁道中での騒動で関心を集める霧野を編集者片岡秀達(有川マコトさん)は放ってはおかないと新聞での連載小説で人気小説家にさせようと話を持ちかける。



偶然にも桜雅に文学的才能がある事を知った霧野は自身が書いた原稿用紙を桜雅に差し出し批評をしてもらい核心をついた指摘に言葉も出ない霧野そして桜雅の為に小説を書き下ろした。



髪結い与平(石倉三郎さん)を介して物語を受け取った桜雅は感激し霧野に文を返す。そこには桜雅が秘めていた哀しい過去が綴られていたのだが…




作品的には悲劇的な部分もあったりもしましたが出演者それぞれの想いそしてこの作品に強く関わってくる『言葉』の力というものを強く感じられた作品でした。




特に今回演出を担当されている寺十吾さんの光や音の演出は以前鵺的作品にも関わっていたところもあって観ていて『あぁこの演出のところ』みたいな感じで観ていました。



ラストの桜雅と仙太が2人並んで立ち去っていくところとか光と音の演出とか色々と。




あと雨のシーンで映像を使って言葉が下に流れていく(雨の様に)シーンも面白かったですよね。




そして今回の主人公の久保史緒里さんとゆうたろうさんの他に設定的に同じようなリンクを持たせているのが福永マリカさん演じる京子と新聞社役の永澤洋さん。



2人は冒頭とラストに登場するんですけど。




同じような境遇?にあって最後その内容が書かれている文面を2人で読んでいて京子が号泣しながら読んでいるシーンは心にジーンときました。




福永マリカさん演じる京子は新聞社の岩崎の事が好きでそれをどう表現したらいいかと思いながらその想いを代筆屋に頼んで…みたいな事だったんですけど。




作品の中で脇役ではあるけど橋渡し的な位置にいてそれを届けるそんな役柄だったのでそのあたりは凄く良かったと思います。←もう1人の影の主人公的な




今回花魁夏衣役も演じられていて第二幕の冒頭に登場してくるんですけど(他2人の花魁と一緒に)




性格は姉御肌的な立ち振る舞いで京子とは全く違う感じが出ていてこちらも観ていて面白かったです。←前々回の舞台『中島鉄砲火薬店』の役に近い感じ




ベテラン勢でもある榎木孝明さんや石倉三郎さんの役柄も良かったですね。





出演者の方々ありがとうございました。





最後はトリプルカーテンコールのスタンディングオベーションでした。




千秋楽まで何事もなく終われる事を願っております。




公演は東京公演は9月25日(日)までPARCO劇場にて、大阪は10月1日(土)から10月2日(日)COOL JAPAN OOSAKA WWホールにて、愛知は10月5日(水)名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)にて、長野は10月8日(土)サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールにて行われますので気になる方は是非劇場へ。




最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)