6月12日(日)14時の回を観てきました。
場所は下北沢にあります下北沢ザ・スズナリ。
作品は鵺的第15回公演『バロック【再演】』
福永マリカさんが出演されていたので観てきました。
下北沢での観劇も初演を観た以来なので約2年振りとなります。
13時40分過ぎに劇場に到着階段を上がって受付へ。
検温と手をアルコール消毒してチケットの半券を切ってもらい中へ。
物販コーナーには主宰でもある高木登さんがいらしていたのでご挨拶をして今回の舞台台本を購入。
劇場内に入って席を探す。
今回の席はD列8番。
前から4列目のほぼ中央あたりの席でした。
舞台上には上の方に左右に窓があり中央には扉そこから降りる螺旋階段のようなセット左右には豪華なソファーが置いてあり中央には絨毯が敷いてある。
14時になり舞台の幕が上がる。
上演時間は約2時間でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
信州の地方のある県(長野)の奥深い森の中に洋館がひっそりと建っていた。
数十年前に一度火事で焼け落ちた屋敷を修復したが御厨家の人々はそこを離れ空き家状態に。
異常な現象が起こる幽霊屋敷になっていたが住み込みの使用人大原圭一(常川博行さん)により屋敷は保たれていた。
火事は人災によるもので放火したのは御厨紗貴子(福永マリカさん)本家の人間はほぼその火事で死に絶えたが妹でもある御厨美貴子(笹野鈴々音さん)は生き残る。
しかしその後紗貴子の姿は見ることはなかった。
ようやく屋敷を解体するという話になりNPO法人空家管理機構代表の下村慧子(杉本有美さん)と高岩総合建設営業部の田所勉武(白坂英晃さん)が屋敷を訪れる。
森に住む浮浪者山城陸郎(吉村公佑さん)は不適な行動をする。
そして御厨家の婿でもある御厨喜四郎(中田顕史郎さん)秘書の津山泰子(小崎愛美理さん)御厨家長男龍郎(葉山昴さん)次男(養子)光仁(碓井将大さん)三男禎巳(岸田大地さん)長女ひとみ(野花紅葉さん)次女はるか(春名風花さん)もこの屋敷に集まり美貴子もこの場所にやってくるのだが…
約2年前に初演を観ていて記憶を辿りながら物語を追って観ていました。
初演では端の方の席だったので見えないところもあったのですが今回は中央だったので舞台セットから出演者のやり取りまでしっかり観る事が出来ました。
初演のメンバー(7人)と今回新しく参加されたメンバー(6人)の掛け合いも新鮮味があって雰囲気もまた違う感じでした。
鵺的ならではの音と照明による演出も舞台の客席にいるからこそ体感出来るあの響きのようなものが今回も味わえた事が良かったです。
初演とは違う演出も所々に入っていたりして笑いがある部分では楽しませていただきました。
屋敷のセット自体もある意味家族の一員のようなそんな風にも感じていたところでもあります。
暗転毎に場面が変わっていくシーンは座りながら体感出来るアトラクションという部分は初演を観ていた時にも思った事です。
福永マリカさんは2役を演じられていて御厨紗貴子と春日霧子。
御厨紗貴子は美貴子の姉でもあり御厨家の血を憎んでいて屋敷に火をつけて全てを終わらせようとしていたがその後山城によって殺害され自分が生きているのか死んでいるのかわからないまま屋敷を彷徨っているという役柄。←実の父親と関係があった為でもある
初演で観た時も思っていましたけどその場に立っているだけで存在感のある役柄で力強いセリフからも威厳が感じられる。
春日霧子は龍郎の恋人役として登場する役柄で顔が紗貴子と瓜二つという事で家族に紹介するシーンではその顔を見て美貴子が気を失う程。
ただ性格的には全く真逆のなのでそのあたりの雰囲気の違う2つの役柄が見れるというのも見どころの1つだと思います。
初演では確かなかった演出だと思いますがソファーに座るシーンの時にソファーからバネが飛び出していて『バネが飛び出してる』的な反応したシーンは笑わせてもらいました。
個人的には最後のシーンでもある最後の晩餐の絵のようなテーブル席で美貴子と語るシーンは好きだったりします。
マリカさんと別の作品で共演されていた小崎愛美理さんと杉本有美さんが今回新しい出演者として参加されていて。
愛美理さんは今回初演では奥野亮子さんが演じていた津山を演じていらっしゃいました。
奥野さんとはまた違った秘書役を演じていて田所を追い払う?時に使っていたスタンガンの演出には思わずニヤリとさせていただきました。←初演ではなかった演出かと
出演者の方々ありがとうございました。
6月19日(日)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)