12月4日(水)20時55分の回を観てきました。
場所は渋谷にあります渋谷ユーロスペース。
観る前にパンフレットも購入。
上映時間は約1時間58分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
昭和18年太平洋戦争が激化する中、日本では『漫画奉公会』が設立し北沢楽天が内務省の検閲課に呼び出させる。
彼は奉公会の会長でもありかつて『近代漫画の父』とも呼ばれた人物でもあった。
そこで自分が若かりし頃の出来事を語り始める。
友人と共に切磋琢磨していた楽天だったが福沢諭吉からの誘いで時事新報社に入社する事となり日本の新聞絵とは異なる『漫画』という表現方法を確立。
卓越した風刺センスと画力で次々と新しい表現方法に取り組んでいく。
しかし明治43年大逆事件が勃発しかつての友人が関わっている事を知る楽天。
時代は移り変わろうとしていた…
イッセー尾形さん演じる北沢楽天は貫禄もある役柄でもありながら時にひょうひょうとしている部分も見せたりしていて篠原ともえさん演じる北沢いのとのやり取りも微笑ましく思えるシーンも。
楽天が描きたい漫画と言われ奥さん(いの)の絵を描いたところ印象的でした。
鵺的『悪魔を汚せ』に出演されていた福永マリカさん、秋月三佳さん、祁答院雄貴さん、そして奥野亮子さん出演されていたりするんですよね。
奥野さんはスタッフロールには出てないですけどエキストラ(客席で笑っている役)で出演していてここで出演しているのかと思いながら観ていました。
一緒に出演している場面はないんですけどそれぞれに作品を盛り立てている役柄でもあるかと。
先日亡くなられた小林治平役の櫻井拓也さんも出演されていてこの役柄も38歳でこの世を去っているという事なので感慨深いものも感じならが自然な役柄に魅入っていました。
声優でもある緒方賢一さんが役者として出演しているところも熱いですし山口勝平さんや清水マリさんなどの声優陣も声で出演していたりするのでそのあたりも見どころ。
福永マリカさん演じる二葉はラスト近くに登場する人物で楽天といのが大宮に住み始めその家に兄の写真を持っていってそれを元に楽天が色紙に似顔絵を描いてくれるというシーンで登場。
お下げ髪で制服を着ていて楽天と縁側で蛍を見つけるシーンがあるんですけどそのシーンがまた幻想的でした。
『蛍を見つけると夏の始まりなんですよ』みたいなセリフもいいでよね。
粕谷たま役のとみやまあゆみさんがいのの家に住むお手伝いさん役がまた味のある役で時折笑いを誘うやり取りもありました。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)