1月9日(水)19時の回を観てきました。







場所は中野にあります中野ザ・ポケット。








作品は企画演劇集団ボクラ団義-Play Again- vol.8 『 遠慮ガチナ殺人鬼 』





図師光博さん他知っているゲストの方ならびにボクラ団義の作品という事で観てきました。






今回初日公演になります。






18時30分過ぎに劇場に到着。





受付でチケットを見せて予約特典でもあるフライヤーを貰う。





入口正面に物販コーナーがありパンフレットを購入。




劇場内入口では劇団員の内田智太さんと新劇団員の花崎那奈さんが当日パンフレットを配られていました。




劇場内に入り席を探す。





今回E列10番の席。






前から4列目の右寄りの席でした。






舞台上には階段付きの舞台と上には横向きになった背もたれ椅子が左右に置いてあり中央にも木の椅子が2脚、奥側には台座の左右に壺のセットと中央にアーチ型の入口。





18時40分になりボクラ団義では恒例の20分前説がスタート。





脚本演出の久保田唱さんが舞台上に。





毎回前説担当をしていた内の1人でもある大友歩さんが昨年退団されて誰がその場所に立つのか気になってはいましたが。





舞台に呼ばれて登場したのは添田翔太さんと新劇団員の三栗千鶴さん。





久保田さんと添田さんを振り回すパフォーマンスを披露されてましたね。





添田さんに爪痕を残すような前説をするようにと言われていたようですけど…見事に爪痕を残す結果に。





久保田さんによる大友歩さんのとある話も披露されたりで楽しい前説でした。






19時になり舞台の幕が上がる。






上演時間は約2時間20分でした。






ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。




陶芸家の霧雨周太郎(夢麻呂さん)が何者かによって殺されてしまう。




死体の第一発見者は息子でもある喪主の霧雨隆也(竹石悟朗さん)





霧雨周太郎の葬儀に参列する関係者たちは葬儀が終わってもその場に居続けている。その中の女性織川千夏(水崎綾さん)が自分が周太郎を殺したと告げる。




その話を聞いた関係者たちは続けて自分も殺したことを言いはじめる。





そこにやってきた刑事の篠崎響一(沖野晃司さん)は関係者1人1人から事情を聞くことにするのだが…






サスペンスコメディと言われているこの作品。





サスペンスと聞くと笑い要素がないイメージがあったりしますけど…この作品はそれを払拭するかのようなコメディが合わさった展開が見どころ。





面白さの中にも作品の中で生きている人たちのそれぞれの人間模様が描かれていてそんな心の奥底で眠らせている感情を舞台上で魅せられたそんな作品でした。





ボクラ団義メンバーのそれぞれの個性が出ているのはさることながらゲスト陣の個性も余すことなく表現されていて。





2時間20分という長い上演時間を忘れてしまうほどの内容。





見応えのある作品でもありオープニングでのボクラ団義では度々登場する映像による演出は今回も健在。





役名が後ろに出でその前にその人物が立っている演出やプロジェクションマッピング?のような銃を撃った瞬間壊れるような映像と共にそこに居た人が忽然と消える演出も凄かったですね。





作品中コンビ?を組んでいるメンバーが何人かいてその人たちの掛け合いなども注目して観てもらいたいです。





図師光博さん演じる油川幸博は謎の会社員として登場しますがその正体は悪徳金融業者の社員の1人。今出舞さん演じる羽村多恵と組んで今回の葬式に参列する。羽村にはめっぽ弱く尻に敷かれているタイプでありこの作品のバラエティ部門担当と言っても過言ではないこの2人の掛け合いが絶妙で笑いを誘います。



アメリカ童謡アブラハムニの子の歌が劇中であるのですが…アブラハムニの子と油川羽村の語呂合わせでコンビを組まされるというエピソードと共に図師さんが歌う間違ったアブラハムニの子『1人はのっぽであとはチビ』という部分を『あとは父』と間違えて覚えているというシーンも見どころの1つ。




絶妙なタイミングでセリフの間に入れてくる図師節は職人芸といっても過言ではありません。





声の上げ下げ具合もポイントだったりしますからね。





今出さんの後半から関西弁でまくし立てるシーンも面白い。





夢麻呂さん演じる陶芸家霧雨周太郎は竹石悟朗さん演じる霧雨隆也の父親(実の父親ではない)で今回この関係者たちを集めた人物でもある。陶芸家として作品を作っているがそれは贋作だと疑われていて絵画の贋作にも一枚かんでいる存在。





周りからは何かと恨まれている。





夢麻呂さんの独特な演技が光っていて作品を盛り上げています。その息子でもあり喪主の隆也を演じている竹石さん。





冒頭での夢麻呂さんとのセリフの掛け合いの中に優しい雰囲気を出している中で実は心の中で殺したいと思っている憎悪の炎がのちのシーンに繋がってくるところは見どころの1つでもあります。






水崎綾さん演じる織川千夏は恋人でもあった望広人を死に追いやった周太郎に深く恨みをもっている人物。水崎さんの他での作品ってコミカルな役柄が多い中で今回のシリアスで常に怒りの感情に取り込まれている役が新鮮でした。





そんな千夏を好きな西原和哉演じる福田智行さんの空気の読めない役柄とそれに対して言い放つ水崎さんのセリフが本人は真面目に言っているのに笑ってしまうというシーンも魅力。






平山空さん演じるジャーナリストの七星美月は関係者ではない第三者的な存在で巻き込まれていく部分と中立な立場での掛け合いがいいですよね。






そういう意味では沖野さん演じる篠崎と似ているところもあってそのあたりも気になる存在。






後藤健流さん演じる小説家の修善寺修と冨田さくらさん演じる画家の望希子のキャラクターが好きでしたね。





サスペンス作品には必ずいそうでいい意味で引っ掻き回してくれる役柄。←前半強気で後半弱気なキャラ





存在感もばっちりありました。






出演者の方々ありがとうございました。






1月20日(日)まで上演していますので気になる方は是非。






最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)