12月12日(水)19時30分の回を観てきました。
場所は八幡山にあります八幡山ワーサルシアター。
作品は劇団水中ランナー第十回公演『追想と積木』
江田恵さんが出演されていたので観てきました。
今回初日公演になります。
18時30分過ぎに劇場に到着。
既に列が出来ていたので後ろへ並ぶ。
18時50分になり受付開始3800円を支払いチケットと整理番号の紙を受け取る。
整理番号5番をいただく。
19時になり開場。
整理番号順に案内される。
席は自由席だったので2列目の通路側より右側の席に座る。
舞台上中央奥側には長机があり周りにはパイプ椅子が4脚長机の上にはジェンガや積木が置いてある。
他に水色のソファや客席からみて右側には本棚そこには漫画が積まれていて。
自転車や壁には色々な張り紙などが貼られている。
19時30分過ぎになり舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
事故で記憶を失ってしまった隆太(足立英さん)その彼女でもある理紗(江田恵さん)
7年前から先の記憶は残っていてその後に起こった出来事の記憶は残っていなかった。
大学時代演劇サークルに所属していた仲間たちの将一(笈川健太さん)千秋(中嶋アキさん)椎名(高橋玄太さん)洋美(上田うたさん)朝倉(田中愛美さん)上村(天野なつ子さん)仁(小川哲太さん)尾沼(花田裕二郎さん)が以前部室として使っていた部屋に集まる事になる。
隆太の記憶が少しでも戻るようにと。
隆太と過ごした記憶が蘇ってくるのだが…
過去の記憶を辿りながら語られていく話は楽しかった思い出もあればそれぞれの苦い思い出もあってその記憶の数々を一緒に体感しているような感覚で観ていました。
それぞれの役柄も個性的かつ生き生きと描かれていて。
セリフの言い回しやテンポなども良かったですね。
今回記憶を具現化したものがジェンガに置き換えられたりしていてそのあたりの演出も良かったです。←ジェンガがスポットライトに照らされるとか崩されたりするシーンなど
冒頭でのシーンが最後に繋がっていくあのシーンも納得でした。←タイトルの意味も納得です
役柄に感情移入してしまい泣かずにはいられなかったシーンも。
江田恵さん演じる理紗は隆太の彼女でもあり今回隆太の記憶を少しでも戻そうと将一たちに話をした人物。
2年前から隆太とは付き合い始め大学時代の演劇サークルの話も隆太からよく聞かされていた。
記憶を失ってからは理紗との記憶はなくなってしまう。
そんな記憶を失った隆太に寄り添う姿、辛い気持ちを押し殺して毅然とした態度で向き合うその姿は素敵に見えて。
表情や仕草1つ1つもよくて気持ちがこちらにも伝わってくるような演じ方で。
切なくもあるんですけどそんな強い意志のようなものを感じた役柄でした。
隆太と朝倉との3人でのシーンでのあのやり取りが何とも言えない複雑な気持ちにもなりましたね。
大学時代隆太と朝倉は両想いの関係で結局どちらも告白出来ず終わってしまい…隆太は朝倉を好きだった気持ちが残っていて。
その気持ちをわかっている理紗のいたたまれない気持ちもあって朝倉もまた今の彼女でもある理紗との関係のやり取りが激しい感情が現れているわけではないですけど。
肌で感じ取れるお互いの複雑な事情がこちらにも伝わってきてセリフの掛け合いも良かった。
隆太が洋美に理沙の為の指輪を作るよう依頼を受けてそれを理紗に渡そうとしていた事実を知った時のあのシーンも印象的でした。
作品自体はハッピーエンドという感じではないですけどそれぞれが希望を持って進もうとする気持ちがあらわれていたようにも思いました。
作品の始まりが江田さんからの歌からというのも見どころの1つだと思います。
理紗の役柄に寄り添ってみるとまた違った見え方が出来るのではないかと思います。←勿論他の役柄の人達もですけど
仁の数年後の変わりようにも笑わせてもらったり、尾沼が演劇サークル内でカップルが出来る中自分を貫き通すあの三枚目役がスパイスにもなっていて作品を盛り上げていたと思いました。
サークル内でカップルになった将一と千秋、椎名と洋美のその後のシーンにも注目です。←そこにもそれぞれのドラマあり
作品全体を通してとても素敵な作品でした。
出演者の方々ありがとうございました。
12月17日(月)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)