11月29日(木)19時30分の回を観てきました。
場所は三軒茶屋にありますシアタートラム。
作品はシアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.11らまのだ『青いプロペラ』
福永マリカさんが出演されていたので観てきました。
本日が初日公演。
今回D列12番の席。
最前列の中央の席でした。←ありがとうございます
舞台上にはスーパーのバックヤードをイメージしたセットと丸い4つの掛け時計が扉の上、中央の壁、棚の上、柱の上に飾ってあり3つの時計の時間が5分ずつ違っている(4時30分過ぎのそれぞれの時計)柱の時計は10時近くをさしていて中央あたりに昔ながらの扇風機とベンチが置いてある。
右側の端の方にスティールパンが設置されている。
客入れアナウンス(前説)は今回演出を担当された森田あやさんの石川弁で説明。
19時30分過ぎに舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
山あいにある小さな町の老舗スーパー『マルエイ』鳥越店。隣町に大型のショッピングセンターが出店されようとしていたが。
今日も朝礼に集まった新米店長の小柳(富川一人さん)惣菜部チーフの猪原(田中里衣さん)惣菜部担当の久保(斉藤麻衣子さん)と八木(福永マリカさん)精肉チーフの坪井(猪股俊明さん)精肉部サブチーフの増田(林田航平さん)レジ担当の絹川(今泉舞さん)
そしてマルエイに出入りしている運搬会社の佐野(井上幸太郎さん)
惣菜部では久保と八木が新しい惣菜メニューについて話し合っている。
マルエイもかつて地元商店街に影響を与えて出店したのだが…
全編石川弁での会話劇は観ていてゆったりとした気分にもなれる群像劇で。
それぞれ個性の違った出演者が織りなす掛け合いは何気ない会話の中にも微笑ましくなるシーンもあって面白い。
新しいものが出来ると目新しさに人が寄ってきて今あるものから遠ざかっていくスーパーの今ある現状が作品が進むにつれて変化が見え始めてくるのは少し悲しくもあったり。
笑い要素も随所にあってそのあたりもいいですよね。
ダムにドライブ(デート?)に行く誘い文句には笑わせてもらいました。
場面転換する時のスティールパンによる生演奏も独特な雰囲気があって作品の世界観を膨らましていて良かったですね。←あのぽやぽや感みたいな
公演前に飾ってあった掛け時計が場面転換毎に移動していってあの飾ってあった時間はこの時間の意味だったのね…と思う場面もあって。
後半でショッピングセンターがオープンして『マルエイ』は閑古鳥になりその影響が従業員にも浸透していくシーンはここで負けたというイメージなのかと思いました。←ケーズデンキでエアコンを購入し従業員がユニクロの服を着ている
当日パンフレットが綺麗に折りたたんでいる感じがいいです。←女性出演者の方々が1枚1枚折ってくれたそうで
こんな感じです。
福永マリカさん演じる八木メイは惣菜部担当でこだわりのある真面目な性格の持ち主。色々な惣菜の新提案やデータを分析して先輩にも駄目出しをするくらい。←のちにサブチーフに抜擢される
斉藤麻衣子さん演じる久保との掛け合いのシーンが面白い。
後半での猪俣さん演じる坪井とベンチに座っておにぎりを食べるシーンが個人的には見どころです。
おにぎりを食べてもぐもぐするシーンと猪俣さんに愚痴を言うあのやり取りはいいですよね。
三角巾にエプロン姿のあの衣装も良かったです。←多分舞台では初めてかと思うので
斉藤麻衣子さん演じる久保の姉御肌的な掛け合いや仕草も素敵で。
増田や佐野とのシーンも面白かった。
緑川役の今泉舞さんのあの独特な雰囲気もいいですよね。
レジ打ちは誰にも負けないという強さと何故か鳩に餌をあげるシーンのギャップみたいなものとか告白?されておどおどするところなども。
色男?の増田(林田さん)が3人の女性(久保、八木、緑川)告白した事がバレで久保に詰め寄られるシーンも面白かったですね。←マリカさんとのやり取りも見どころ
出演者の方々ありがとうございました。
12月2日(日)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)