11月15日(木)19時30分の回を観てきました。
場所は高円寺にありますアトリエファンファーレ高円寺。
作品は電動夏子安置システム第39回公演『サンザル、月をとる。』
この劇場で観るのは約3年振りくらい。
18時40分過ぎに劇場に到着。
受付で3500円を支払いチケットを受け取る。
その時に整理番号札の8番も。
19時になり開場。
今回自由席だったので4列目の客席側からみて一番左端あたりに座る。
舞台上には中央の床あたりに丸い月のようなセットが置いてある。
電夏ではお約束の前説には道井良樹さんと岩田裕耳さん達。
道井さんは相撲好きでもあってリアルタイムに稀勢の里の休場の話題もしていましたね。
前説と終演後のイベントでは撮影OKという事だったので何枚か撮らせてもらいました。
因みに中央に置いてある缶のようなものは募金箱?のようで劇団で所有している冷蔵庫が壊れてしまったようでお客さんにもし宜しければ…という事みたいです。
そして電夏ではお馴染みのハッピーシステムの練習を。←始まる前に大きな拍手で始めるというもの
19時30分になり舞台の幕が上がる。
上演時間は約2時間でした。
ここからネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
50年前とあるマンションに住んでいたキコ(新野アコヤさん)その近くには池がありその日も満月で月が池に映り込んでいた。
その池には榊公彦(岩田裕耳さん)達(小学生)もそんな時キコが池で亡くなってしまう。
月日は流れてそのマンションには幽霊が出るという噂が。
302号室に住む三浦栄輔(小原雄平さん)と栄輔の妻真奈(吉岡優希さん)と管理人の屋久玲司(町屋圭祐さん)は部屋の除霊?をする為霊媒師の大谷後夢(道井良樹さん)にお願いをする。
その隣の303号室にはAI?を搭載した置物(サンサール)が存在していたそこに住んでいる神宮愛実(大崎優花さん)と妹の結有(小林知未さん)今は出張中の夫真人(塩田良平さん)愛実は父は亡くなったと真人には言っていたが….
電夏ならではの笑要素が色々と盛り込まれていてその中にファンタジーやサスペンス?要素もありで2時間あっという間でした。
2人の掛け合いのシーンは同じセリフを使っていてそれを別のシーンでも使っていたりするんですけどそれぞれにぴたりと当てはまる緻密な計算の中で展開されていくセリフの駆け引きが面白かった。
最初に電夏を観た時もこの手法が使われていて驚かされたんですよね。
今回AIと幽霊というコラボ的な話の展開で女性出演者の殆どの方が幽霊役。
最初は自分が幽霊という事に気付かなかったり何故死んでしまったのかという事を探す展開もこの作品の大きな要素の1つになっています。
ラストでの結有が部屋で首を吊ったという話をしていてそれは真人と離れたくないという理由(多分真人の事が好きだったんだろう)サラリと言っていたのには怖かったですね。
笑い部分もあれば時にシリアスなシーンもあったりするんですけど…また笑いにもっていくというタイミングが絶妙で常に飽きさせてない展開がいい。
そして始まる時間が押しても必ず終演時間は守るという姿勢が素晴らしいと思います。
私も何作品か観させていただいていますけど時間ぴったりに必ず終わりますからね。
時間が押す理由は様々だったりしますけど…大きい部分だとお客さんが時間までに来なかったりするところが大きいのかと思うところはあります。
電夏のメンバーでもある道井さん、岩田さん、犬井のぞみさん、新野さん、小原さんのそれぞれの役柄が個性的で見事に笑いを誘ってくれていました。
岩田裕耳さん演じる榊公彦は榊伊緒(犬井のぞみさん)の父親役でもあり50歳過ぎてもホストで働いているという設定に笑わせてもらい。
犬井さんとの掛け合いも面白かったですし、他にも岩田さんが絡んでくるシーンでは笑いが絶えませんでした。
岩田さんは相変わらずの美声(低音ボイス)で小学生時代の役では子供なのに声が低いというツッコミが何度もあって面白かったですし、メインの役どころでもその声を余す事なく発揮されていてききいっていましたね。
道井さん演じる大谷のエセ霊媒師役は冒頭のビジュアルから凄かったですけど…ペイ!オペイペイ様と崇められているシーンには笑いが止まらなかったです。
そんな中でも愛実との最後のシーンでは2人の親子関係を覗かせていてグッとくる場面でもあってそのあたりの違いが見られるところが見どころでもあると思います。
終演後はアフタートーク。
今回犬井のぞみさんと新野アコヤさんによる企画。
冒頭の小学生時代のシーンを電夏メンバーでやって見たらというもの。←くじを引いてシャッフルした役で
何故か今回前作にも出演されていたドロンズの石本さんも飛び入り参加してのやり取りに終始笑わせてもらいました。