8月1日(水)19時30分の回を観てきました。
場所は六本木にあります六本木ストライプスペース。
作品はproduced by floortopology『オールアップ』
須田マドカさんと小崎愛美理さんが出演されているという事で観てきました。
19時前に到着。
19時になり開場階段を降りて地下へ。
受付は小崎愛美理さんと駄場詩織さんが担当されてました。←受付前には脚本を担当されているいしかわ彰さんも挨拶されていました
3500円を支払いチケットを受け取る。
今回フォトブックが限定で100冊販売という事で購入。
下に降りると角畑良幸さんの姿も。
席は自由席だったので前から3列目の客席側からみて左側の中央寄りの席に座る。←前2列は桟敷席のような感じになっているので低い席が苦手な方は後ろ側で観た方がいいかと
舞台になる中央にはテーブルの上に化粧道具のボックスが置いてあり左側奥側のテーブルにはお菓子や紙コップなどが置いてある。←映画の控え室の設定のようです
少しすると角畑さんが前説を始める。
19時30分になり舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間30分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方内容を知りたくない方は読まないで下さい。
若手注目株でもある山口慶人監督(芦原健介さん)の最新映画がクランクアップを迎えようとしている中、主演女優の工藤花南(藤井千帆さん)を敵視するグラビアアイドルのMAO(栗緒りくさん)その様子を高みの見物している大御所女優田中景子(うみぐちうみさん)
一言のセリフを必死に向き合う女優の瀬戸こずえ(須田マドカさん)
そんな花南をメイクする手塚美佐(小島彩乃さん)やMAOのマネージャーでもある片山裕子(小崎愛美理さん)たちがいる控え室は朝からトラブルの連発で撮影現場のギャラリーにはピリピリ感が。
不満を爆発させないようにしようとする助監督の西嶋悟(大山大さん)だったが…
作品は映画撮影現場の控え室で起こる人間模様が描かれていて特に今回は女性出演者による静かなセリフの攻防戦が展開されていくところが1つの見どころでもあります。
中央にメイクをする鏡(実際鏡はなく客席正面を向いているシーンで鏡があるというテイ)があって鏡越しに見ているそれぞれの表情の移り変わりが人間の表の顔と裏の顔を表しているかのようで。
そのあたりの駆け引きが観ていて凄さも感じました。
それぞれの出演者の役柄がかなり濃いのでそのあたりのぶつかり合いのセリフのやり取りも面白かったですね。
出演者の女優さんが皆さん美人というのも見どころでもあります。
フロアトポロジーに出演する女優さんって美人揃いだったりするので毎回凄い人たちを揃えているなという印象を観ていて思うところ。
今回の作品の特徴として上での撮影シーンでは声のみのやり取り、階段を降りて下の階ではメイン(控え室での)の芝居が展開されるかたちになっていてそのあたりも今まで観たとこのない演出でもあったので楽しめました。
間にある階段から下を覗き見るような演出も面白かったです。←ギャラリー公演ならではなのかと
須田マドカさん演じる瀬戸こずえは女優を目指していて山口監督の秘書的?な存在でもある役柄。
今回の作品では『素晴らしいです!』というセリフしか言えないという役柄でもありその言い方が見どころでもあります。←色々な場面でそれを使ってくるんですけど…
マドカさんらしい頼りなさげだけど前向きに取り組んでいる姿とさり気なく罠を仕掛けるシーンもあったりで。←とある雑誌をメイクの場所に置くのですが
笑いのシーンで一役かっている役柄でもあって良かったです。
小崎愛美理さん演じる片山裕子はグラビアアイドルMAOのマネージャーでもあり何とか一人前の女優として売り込んでいきたい気持ちを出している役柄。
愛美理さんはクールや役柄が多いイメージでテンションの高い役柄って少ないかと思うんですけど…今回はコミカルな役柄でもあって表現するシーンが面白かったりするんですよね。
最後のシーンでは怒りの表現を助監督の西嶋にぶつけるんですけど…そのあたりの2面性の演技も見どころ。
そして今回の主演女優工藤花南を演じている藤井千帆さんの圧倒的な存在感もこの作品の核になっていて。
手塚役の小島彩乃さんや田中役のうみぐちさんそしてMAO役の栗緒さんとのセリフでの駆け引きは相手に動じない貫禄もあったりして笑顔と真顔になるシーンの使い分けが凄かったですね。
最初藤井さんを観た時何処かで見たような記憶があったんですけど…以前舞台『さくらの花束』を観に行っていて藤井さんが出ている回の舞台は観てなかったんですがDVDでは観ていたので。←約5年くらい前
あの時とは違った一面が垣間見られました。