5月20日(日)14時の回を観てきました。
場所は三鷹にあります三鷹市芸術文化センター星のホール。
前々から気になっていた場所ではありました。
13時15分過ぎくらいに劇場に到着。
受付で3200円を支払いチケットを受け取る。
13時25分近くになるとスタッフの案内で整理番号順に並ぶようアナウンスがある。
整理番号も2種類あり劇団整理番号と書いてあるチケットを持っている人は右側、整理番号と書かれているチケットを持っている人は左側にそれぞれ並ぶ。
13時30分開場。
整理番号順に劇場内へ。
席は自由席だったので客席側からみて2列目の左側の席に座る。
舞台上には田舎の一戸建てをイメージしたセットがあり客席側からみて右側にはソファーと奥側には縁側、左側には台所と食事をするテーブルや勝手口のセットが組まれている。
14時過ぎ舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間35分でした。
※劇中には喫煙シーンがいくつかあり使用されているのは医療用のものなので害はないかと思いますが匂いが苦手な人は後ろの方側かもしくは右側の席に座られた方がいいと思います。←左側の方で吸うシーンがあるので特に前列はご注意を
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
宮崎県のとある田舎町一軒家に住んでいる甲斐順平は(山田百次さん)は兄でもある甲斐弘光(瓜生和成さん)と電話でこちらに戻ってこないかと声をかける。
父親は既に他界していて弘平は父親との関係が悪く家を出て今はろくに仕事もしていないような生活だった。
順平の隣に住んでいる親戚の甲斐努(今村裕次郎さん)その妻でもある甲斐幹恵(荻野友里さん)は寝たきりの母親(努の)をみていた。
順平の仕事の従業員でもある郡山俊哉(櫻井竜さん)何故かこの家に居座っている小川龍一(松本哲也さん)とその彼女今村杏奈(田村優依さん)は以前弘平の父親が使っていた部屋に。
そんなある日、弘光が帰ってくるのだが無銭飲食で空港で捕まる事に。
その事を知る順平の妻千里(山本真由美さん)
そして弘光が家に戻ってくるのだが…
舞台セットが昔ながらの田舎の家がリアルに再現されていて落ち着きのある雰囲気もあって良かったですね。
その中で展開される家族とそれに関わる人たちとの言い訳振りにはわかるところもあればそうでないところもあったり。
自分が都合のいい解釈をしたりするんだけど他の人にとってみればそれはおかしな話だったりして。
そんなやり取りがリアルでもありました。
言い訳を言い訳で重ねていってそれが妙に心がギュッとなるシーンもありました。
劇中では笑えるシーンもあってそれが行動だったりが多かったイメージ。
小川役の松本さんがカップラーメンを音を立てて食べる印象が強いです。←このやり取りがあるシーンでも関わってくるのですが
幹恵役の荻野さんと郡山役の櫻井さんのいちごを食べる時に使う練乳が…あの使い方はインパクトありました。
今村裕次郎さん以外は今回初めて観る方々が多かったですけどそれぞれの個性が作品にいかされていた印象。
裕次郎さん演じる努は順平とは親戚で母親が寝たきりで介護しなければいけないそんな環境で。
登場した時には人あたりのいい感じで他の人たちのようにそれ程言い訳もなかったのですが…後半で風俗通いしている事が発覚。
その相手は龍一の彼女杏奈(彼女は風俗で働いている)で妻の幹恵が郡山とちょっとした関係を持っている事に気付いて『別に風俗だから本気じゃなかった、そっちは本気だったんだろう』という言い訳が男性目線と女性目線ではそれぞれ捉え方は違うだろうなと思いながら観てました。←龍一からは変態と呼ばる始末
その後の郡山との掴み合いのやり取りも凄かったです。
裕次郎さんのそんな役も観た事がなかったのでそのあたりも新鮮でした。
千里役の山本真由美さんは順平の妻で夫婦仲は冷え切っているような印象で、自分が言いたい事を押し殺しているそんな役柄。
順平の兄弘光とは初めて会うわけですけど…あまり関わり合いを持ちたくないというのが本音なのかもという部分も見え隠れしていて。←弘光は万引きの常習犯的な部分も
自分の気持ちと葛藤する部分も印象的でした。←声も印象的ですよね
出演者の方々ありがとうございました。
5月27日(日)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)