2月4日(日)14時の回を観てきました。
場所は下北沢にあります「劇」小劇場。
宮原将護さんが出演されていたので観てきました。
「劇」小劇場で観劇するのも約3〜4年振りくらいで。
下北沢に来る時には劇場前は通ることが多いそんな場所でもあります。
13時30分近くに劇場に到着。
入口には出演者の宮原将護さんが呼び込みもされていて。
受付で3500円を支払いチケットと整理番号の書かれた紙を受け取る。
整理番号順に並んでいてそのまま番号順に劇場内に案内されていました。←案内役も将護さんが担当されていました
劇場内に入り1列目が桟敷席、2列目からは座席の低い席、4列目以降は背もたれがある席になっていて。
自由席でもあったので私は客席側からみて3列目の入口近くの右端に座る。
舞台上には客席側左手に「清香の里」と書いてあるバスの停留所と中央奥側には違うかたちの椅子がそれぞれ3脚と2脚並んでいて四角いテーブルに向かい合わせの椅子が2脚、右手には白いソファのセットが組まれている。
舞台上で前説を担当する宮原将護さんが入ってくるお客さんを席に案内しながら当日パンフレットやフライヤーについての説明や8月公演のオーディションの告知などもされていて。
以前にも言っていたかと思いますけど出演者の方がギリギリまでお客さんを対応する事ってあまりない事で他の劇団でも少なかったり。
丁寧で気配りのある対応にはみていて頭が下がります。
それは朝劇下北沢に出演されている時にも感じている事だったりします。
14時過ぎ舞台の幕が上がる。
上演時間は約2時間15分でした。
ここからネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
特別養護老人ホーム『清香の里』で働くなんでも係桜井佑二(並木秀介さん)経験の浅い介護士小松田麦子(神保有輝美さん)経験豊富な看護師西野瞳子(水島麻理奈さん)そして施設長の鈴木朗裕(宮原将護さん)。
桜井が介護を担当する老人田邊敦郎(なるせこおさん)は痴呆症なところもあって佑二と瞳子を自分の息子と嫁と思い込んでいる。
そんな2人に少し焼きもちをやく麦子。
麦子の様子をみていた朗裕は佑二の事を気にかけている事を知り仲を取り持とうと話を持ちかける。
佑二は歳も離れている麦子に好意はあるもののそこまでの勇気はなく。
そんなある日行きつけの居酒屋『おしょうゅ』で旧友でもある不動産鑑定士の杉山一義(五十嵐和弘さん)と飲むことになり店主の田邊宗一郎(池田稔さん)を交えて話をする。
佑二は一義に老人から自分が息子だと勘違いされ家の鍵をもらった事を伝えるといい考えを思いついたような顔をする一義。
バーのママに東中川まゆ子(浅田光さん)にその事を話す一義は土地の乗っ取りを考えようとしてた。
一方で佑二は麦子の過去の出来事を知ることになるのだが…
人情味のある笑いあり感動ありの作品になっていて作品が進むにつれて徐々に登場人物が繋がっていってそれがぴたりとはまっていく感じの流れも良かったところ。
出演者それぞれに個性もあって人の良さや時に裏の顔を見せる部分も作品を盛り上げるいい要素になっていました。
作品のタイトルにもなっている『いやですだめですいけません』が劇中の何箇所かでセリフとして使われているんですけど…言葉は同じでも違った意味で取れるんだなと思ったりして。
ラストはちょっとハッピーエンド?ではなく切ない感じになるので観た人それぞれ思うところもあるかもしれないですけど。
宮原将護さん演じる鈴木朗裕は特別養護老人ホームの施設長でもあって温厚で人当たりのいい性格の持ち主。
今回人と人との繋がりをとり持つようなそんな役柄で誠実さもあっていい役柄だなと思ってみてました。
将護さんが演じる役はいくつか観させていただいてますけどこんなに穏やかな感じの役というのも初めて?だったりするのかと。
今川宇宙さん演じる児玉剣は小説家志望の大学生役で最初から登場していてストーリーテラー的な位置にいたりしてどうなるのかと思っていたら…
後半部分での重要な役柄を演じていてその立ち振る舞いも良かったです。
途中歌うシーンもあったりするんですけどいい歌声で聴き入っていました。
岩田有弘さん演じる成田敬は借金の取り立てのちょっと怖い感じの役柄でもあるんですけど…時々で見せる面白い表情や掛け合いがいいバランスでそのあたりも面白かったです。
神保有輝美さん演じる小松田麦子もちょっとおっちょこちょいな性格がまたいいところだったりして並木さん演じる佑二との掛け合いも良かった。
過去の出来事が自分を苦しめている部分でもあるんですけど…そんな2面性の顔もみれるところも魅力なのかと。
出演者の方々ありがとうございました。
2月12日(月・祝)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)