6月9日(金)19時の回を観てきました。
場所は下北沢にあります下北沢Geki地下リバティ。
作品は福澤重文・宮下貴浩×劇作家第一回公演『ありふれた関係』。
今回宮原将護さんの他にもプロペラ犬『珍渦虫』にも出演されていた福澤さんや宮下さんも出演されていたので。
Geki地下リバティでの観劇は約4年振りで最後に観たのが福永マリカさんが出演されていた『愛しの★ギョレンジャー』でした。
18時30分前に到着すると既に長蛇の列が劇場前に。
私も最前列に並ぶ。
今回のこの公演も超満席状態でした。
18時30分になり開場。
階段を降りて受付で4500円を支払い更に階段を降りて劇場内へ。
劇場内では男性スタッフの方が席を案内されていてその1人が珍渦虫に出演されていた平竜さんでした。←マリカさんとはオープニングやエンディングシーンで共演されてました
席は自由席でしたが席の方もほぼ埋まりかけていて。
私は後ろから2列目中央あたりの席に座る。
舞台上にはBARのセットが組まれていて客席右側にはBARカウンターと回転する椅子が3脚窓のセットもあってその側には望遠鏡。
中央奥壁側にも席があり壁には地図のような絵も飾ってある。←テーブルには瓶の中に入っている船の模型が置いてある
左側には入口のドアのセットが組まれている。
時間が少し押して19時7分舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
入澤重幸(福澤重文さん)は妻弘子(菅井玲さん)を事故で亡くし独り身、そんなBARに幼馴染みでもある宮地貴文(宮下貴浩さん)と宮下の部下の野々下宏伸(宮原将護さん)宮下の彼女香取桂(原田佳奈さん)そしてサングラス姿の謎?の女性(田中亜弥さん)
重幸は桂の事を密かに好きでその気持ちを隠していた貴文もまた昔弘子の事が好きだった。
そんなある日宮地の会社の社員が殺さる事件が起こる。
望遠鏡で星を眺めるのが好きだった重幸は偶然その現場を見てしまうのだが…
BARで展開されるちょっと落ち着いた雰囲気を漂わせる場所での空間が良くて。
入口の扉が開くたびになるカランカランという鈴の音もいい。
片思いの男性の喜劇でもあり悲劇な話はその気持ちがわかる部分もあって魅入ってしまったところも。
出演者がそれぞれに良さがあってそれをフルに出されていたような気がしました。
ブルームーンというキーワード的なところも幻想的?だったりカクテルがまたこの作品を彩っていましたね。
ブルームーンの意味が完全なる恋または叶わぬ恋という事でそのあたりも今回の作品では重要な部分。
福澤さんと宮下さんは『珍渦虫』でのあの女子高生役をイメージが強くて今回観させていただいて驚いたところも。
福澤さん演じる重幸は妻を亡くした独り身のバーテンダーで宮地の彼女に片思いをしている役柄。
幼馴染みの宮地にお店を任せてもらい経営をするも結果は借金が膨れるばかり。
最初のシーンで妻役の菅井玲さんとのやり取りがあるんですけど…第一印象がカッコ良かったですね。
3枚目役の印象が強かったので今回のバーテンダー役が繊細さともどかしさみたいな表現がされていて。
ただ話が進むにつれて福澤さんの3枚目的な部分も現れていましたけど。
覗きに間違えられて色々と責め立てられるシーンのあたふた感も良かった。
宮下さんが演じている宮地は重幸とは幼馴染みで今回自分が手がけている会社の社員を殺害してしまう役柄。
以前重幸の妻弘子の事が好きだったことも。
重幸とのシーンや桂とのシーンも印象深かったです。
宮原将護さんが演じている野々下は宮地の下で働く部下で穏やかな雰囲気を持っている役柄。
ただ後半に行くにつれてその悪の部分が明らかになっていって…宮地を社長の座から引きずりおろし自分が社長になろうと企んでいる。
前半と後半との微妙な表情の変化がみていて面白かったです。
そして今回女性出演者の方々がそれぞれいい役を演じられていて。
刑事役の西慶子さんと最初謎の女性を演じていた田中亜弥さんがかなり際立った色の役柄で存在感もありましたね。
原田佳奈さんと菅井玲さんは可愛らしさと綺麗さを持ち合わせていて。
福澤さんとの原田さんと菅井さんのそれぞれのシーンもよくて。
福澤さんと菅井さんとのちょっと弄るやり取りを微笑ましくみてました。
佐々木萌詠さんが演じていた唯野萌乃役は輝きがあってみていて面白かったですね。
福澤さんが望遠鏡で自分の部屋を覗いていたことを問い詰めるシーンで福澤さんをたじたじにしているところがまた良かった。←実際は萌乃の覗いていたのではなく桂の部屋を覗いていたんですけど…
出演者の方々ありがとうございました。
6月12日(月)まで上演されていますので気になる方は是非劇場へ。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)