10月5日(水)19時30分の回を観てきました。
場所は千歳船橋にありますAPOCシアター。
なので『踊り字のメルヘン』。
APOCシアターは今回が初めて。
18時30分過ぎに劇場に到着。
既に知り合いの方々が入口のソファで座っている。
受付にて4500円を支払いチケットと前売り限定のパンフレット&DVDと整理番号5番の紙を受け取る。
19時になり開場。
整理番号順に2階へ案内され階段を上がる。
入口を入って左側が客席になっていて右側が舞台となるセットが置いてある。
自由席ということで入口近くの2列目通路側から3番目の席に座る。
舞台となる場所には客席からみて右側に白いテーブルと椅子、左側にもテーブルと椅子、全体的に白を基調にしたセットになっていて壁も白、2階部分も白いテーブルと椅子が置かれている。
前説はフロアトポロジーの脚本を担当している角畑良幸さん。
19時30分過ぎになり舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間30分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
飾屋家で働く家政婦肘傘伊織(池田萌子さん)の前に飾屋家の管財人九段恭平(武本健嗣さん)が飾屋遊馬の書斎を掃除するよう言ってくる。
遊馬は既に亡くなっていてその妻でもあった飾屋葎子(大森茉利子さん)がこの屋敷の家長でもある人物。
60近い年齢でもある彼女は見た目は30歳くらい…それは専属医師でもある小暮紀市(平尾健蔵さん)から整形手術を受けていた。
そしてそこへ遊馬にそっくりな人物、野間俊太郎(吉田直紀さん)が屋敷に現れる。
そして2階の書斎で生活を始めるのだが…
舞台が横長になっているので左右の場所で芝居が行われる場合最前列だとやや観にくかったり2階での部屋のやり取りが観ずらかったりする場合があります。
最初はやや後ろの方で観た方が全体の舞台が観やすいかと、通路側は役者の方が通る場所でもあるので近くで芝居を観ることも出来ます。
作品は2時間ドラマサスペンスを思わせるような展開を見せる部分も。
飾屋葎子が書いた日記を元に飾屋家の人たちがその通りに演じなければならないという闇を抱えた人々の話が展開されていきます。
最初はフロトポ独特の世界観があったりするのですが、次第に色々な事が繋がってきて怖さなども感じたり、感動するシーンもあったりするのですが…そこから一気にまさかの展開に変わっていくところが凄い。
今回以前フロトポの作品に参加していた吉田直紀さんと武本健嗣さんも出演しています。
吉田さんは桜の餌のレトルト編で出演、武本さんはパラ・オルト・メタ・シティで教祖役として出演されていました。
今回の2人の役所は以前の役柄とはまた違った雰囲気もありつつそれぞれが思う好きな人の為に行動していくところが見どころなのかと。
この作品の中心人物でもある葎子は以前観た鵺的『悪魔を汚せ』に出てくる母親に近いような存在のような気がしました。
少し病んでいるところなども似ていたり…
フロトポで今回2人が同じ役(飾屋襟那)担当する駄馬詩織さんと須田マドカさん。
今回は駄馬さんの方を観させてもらったんですけど今まで観ていた役よりもいい表情で演じられているのが印象的でした。
極度の潔癖症という役柄でもあって…葎子が実の父親を殺す瞬間を小さい時に目撃しているというところが闇を作り出している1つでもあるところ。
小崎愛美理さんの吉川菜々子役が凄くインパクトがありました。
俊太郎の恋人役で重い病を患っているのですが…
本当に病におかされているような演技を見せていたかと思えば涙なくしては観れないシーンもあったり。
そしてまさかの展開による豹変…最後に見せたあのニヤリと笑うシーンにゾクッとしました(^_^;)
そして今回から参加している倉田奈純さん、池田萌子さん、平尾健蔵さん。
特に平尾さんと池田さんの演技が良かった。
平尾さんは観ていて安定感のある演技をされていて客席に向かって語りかけるシーンも熱演が光っていました。
池田さんも最初観た時何処かで観たことがあると思っていたら別の作品で出演されていたことに気づきました。
家政婦役の闇の部分を押し殺しながら演じているところなどはいいですよね。
倉田さんの独特な雰囲気を漂わせている役柄も光ってました。
出演者の方々ありがとうございました。
10月10日(月・祝)まで上演されていますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)