国内では匿名の第三者による精子提供で生まれた子どもが1949年以来1万人以上いるそうだ

ある38歳の男性は遺伝上の父親を10年近く捜し続けている

医学部5年生のときに臨床実習で両親と自分の血液を採り大学に持っていった

父親と自分の遺伝上の繋がりがないことを知る
母親に問い、自分は精子提供で生まれたことを知り唖然とする…

家族の思い出がガラガラと崩れ落ちる感覚に襲われたという

当時のことを調べたら、提供者は匿名なので解らないが1回2~3万円の
アルバイトで精子提供していたことを突き止める

遺伝上の父親捜しは今も続いている
こうした問題は沢山あるそうだ

FOURWINDS乳幼児精神保健学会の会長でもある小児精神科医の渡辺久子氏の意見はとても納得のいくものだった

最大の問題は子どもへの告知だ。精子提供で授かった事実を子どもには秘密にしてきた

子どもが偶然それを知り
「なぜ隠していたのか」と不信感が生まれる。子どもの苦悩の本質はそこだ

現実には危険がつきまとう。同じ提供者から生まれた異母きょうだいと近親結婚したり、提供者が遺伝病を持っていた可能性もある

いくら安全な提供者だと言っても匿名では後で検証は不可能だ

障害をもつ子が生まれても、夫婦が離婚しても親子がそのために不信感を持ち不幸になっても…

渡辺Drは10年近く当事者の相談を受けているが家庭に秘密を抱かえ、みな苦しんでいるという

これを読んで私は思う
遺伝子検査は数万円で出来る時代だ
卵子提供で生まれた子どもも増えている

こうした子どもたちの追跡調査はなされていない。いや出来ないのだ
匿名だし究極のプライバシーが確認できるわけがない

もし自分がどこの誰か解らない人の子どもだとしたら…

アイデンティティーを喪失して自分の子どもを育てられなくなった人もいるそうだ

「どうしても子どもがほしい」と決断する人々は、
子どもに秘密を背負わせることになり、自然に背き神さまにも背くことのような気がしてならない

私の考えは間違っているのだろうか?