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今回のテーマは、決別の直感は突然に!

 

夫フレデリックは、私と長女のエルサが児童相談所のアパートに避難する前、一度断酒施設に入ります。彼の継続する飲酒のため、これ以前も後も一緒に住むことはありませんでした。彼が施設に入る前、私とエルサは2か月ぶりに2週間自宅に戻ることになりましたが、やっと戻れた自宅に安心はなかった。彼がGPSで私の行動を監視して出掛け先に現れたり、夜自宅前に車をつけ私が出てくるのを待っていたから。こんな夜は近所の町長さんに電話をし助けてもらいました。近くにいるフットワークの軽い、強い女性は本当に心強いですよ!彼女は、ゴミを出すふりをして家の前を通って夫を威嚇してくれたし、児相とのやりとりのアドバイスも頂きました。4カ月に及ぶ児相の最終報告では、このアドバイスが効いたと思います。そのアドバイスとは、

即記録&報告びっくりマーク

フレドリックが自宅に現れた日時を即記録、夜その日のまとめをメールで児相に報告。児相は、アルコール依存症の夫とそれに対する妻の対応の両方を天秤にかけてみているので、私達夫婦二人には無論中立の立場。だから、報告、つまり起こった事実は、私達夫婦どちらが児相と手を組みエルサの為に動いているのか、の判断材料になったはずです。モラハラに悩んでおられる方、家にあるノートに記録するのを当たり前化するのもいいかもしれません。言葉の暴力のショートメッセージはスクリーンショットもしてました。これは警察に届ける際にも役に立ちますよ。

 

 

さて本題です。

施設に入る数日前、家に戻ると彼からの置手紙。

「身なりを整えたい、?月?日?時家に居ろ、お前が俺のひげの手入れをするんだ、絶対家に居るんだぞ」

と書いてありました。私が定期的に彼の顔の毛の手入れをしていたからこんな要求がきました。児相との初面談からいろいろあった中、自宅で誰もいない状態で二人きりの空間はとても怖かった。決めかねて、私サイドの支援のカーリンに尋ねると、

「みえが嫌なら、怖いんだったら、家に居る必要はないのよ。出かけたら?」

ごもっともなアドバイス。でも、夫を”いい”状態で送り出したくて、恥をかかせたくなくて、結局私は夫の言う通りにします。

 

当日落ち着かない。とてもぎこちないやり取りで夫を迎え、彼が普段通りバーチェアーに座り、美容院のエプロンをつける。私は横ひげ、口ひげ、眉毛等手入れする。私と彼の顔の間は5センチもない。彼は目を合わせない。表情が硬い、自分が頼んだくせに私を拒絶してる。

可哀想な人だ。このままゆっくり近づいて優しく頬にキスしたい。

こんな感覚がふっと浮かんで襲ってくるけど、手入れを続けました。

40分かけて手入れを終える。フレデリックは、いつものように食卓に座りネットを見ている。滞在時間1時間半を超え、もう帰ってほしい、うざい、と感じ始める。エルサの迎えを理由に帰ってほしいと促す。そしてそれとは裏腹に、玄関でコートを着ようとする彼にハグを求めた。Nej ! (スウェーデン語で、嫌だ)ときっぱり言われる。私はこの時、このハグが夫婦という形での最後の体の接触になると直感していました。

 

その後、カーリンにハグを求めたことを話すと、その返事に驚き同時に安堵しました。

「みえの状況なら普通よ。貴方と同じ状況下にある女性で、別れる前に9回セックスをしたケースを聞いたことがあるの。」

 

私はおかしくない。承認された。

アンバランスな力関係のパートナーシップの方の明るいまた辛い経験は、どれもユニークで特別です。

だから、自分の感覚、欲望は全部正解だと私は思います。なのであらがわない

 

私の場合はハグで、1度しか求めなかった。よく覚えているのは、フレデリックを心から哀れに思ったこと、私の助けを乞ったのに目を合わせられない、彼に逆らい始めた私を許せなかったのかな? 彼を何とかしてあげようと必死になっていた私の精神状態が可哀そうに変化したとき、彼への執着から解放され自由になって、それが別れへの直感だったのかも。誠に勝手ではありますが、ハグは綺麗に終えるための儀式だった、それが叶うことはなかったけれど。

 

最後に

決別の直感に気付いたのは、心身ともに苦しかったけれど、夫フレデリックと物理的に離れたから。

私の場合は児相が絡んで強制的に離れられた。公共に助けを求める、女性シェルター的な団体に相談するのも手です。私がコンタクトした女性シェルターは避難アパートを持っていました。すぐに暮らせる状態になっているし、セキュリティーもしっかりしていましたよ。

ご自分を変えるという意味ではなく、恐怖からの休息、安心する場所が必要なんだと思います。

悲しすぎる過去から縛られているあなたを解放して自由にしてあげるには、恐怖からの正しい距離が要るのかも。この距離感覚を経験しなかったら、今の私はあり得ないと思っています。

 

モラハラ、アルコール依存症のパートナーを持つ方に届けたいスター

気付いたら一人ぼっちになっていたのではないですか?

頑張ってモラハラ相手を変えなくていいんだよ、多分あの人は変わらない。

ちゃんとしなきゃっていう自分を解放したら、きっと長い間感じていなかった自由を実感できるはず。

 

私はカーリンとカウンセリングを始めたと同じ頃、スウェーデン教会の日本人助祭の方とのカウンセリングを始めました。こちらも無料でした、ちなみに。スウェーデンにはスウェーデン教会税?があるので。1年半の愛子さんとのカウンセリングの最後は、私から笑顔で卒業しました。これについても書いていきたいと思います。

 

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